nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Jan 11, 2010
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: カテゴリ未分類
  ネット上で小沢一郎代議士とチョフニョン9段の4子局を見て、興味深かったので今回はその話。 資料

   マスコミ情報によると、小沢さんは6年前に碁を覚えて主に棋士に教えてもらっているとのこと。本で手筋や形など勉強する時間などあまりないだろうし、実際棋譜を見ると所どころでかなりのヘボ手が飛び出すのに、全体として見事にまとめているのに感心した。  

 置き碁の打ち方を教えられる思いがする。これは、最初からプロに碁の考え方を教わっている効果なのか、それとも本人の特殊な才能なのだろうか。

棋譜再生

黒24~28

 少しずつ甘いけれど面白い。特に28。このラインでまとまれば十分であるし、白がチョッカイを出してくれば、中央~下方面で黒が主導権が取れる。全局的な判断に基づく作戦なら素晴らしい。

黒38

 以前依田9段との碁では、ひたすら囲うイメージだったけど、この手にはびっくり。簡単に言うこと聞きませんよという姿勢を見せた。その後数手の打ち方は上手とは言えず白49まで白が厚くなったけれど、結果的に先手で利かす予定だった白が後手になった。ただ受けるよりずっと良い。

黒54

 ここも受けずに反発。56からのチョッカイは成果がなかったけれど、54の一発は全局的に利いた。

黒68

 ここで突然初級者の手が飛び出したのは御愛敬。 

黒80~86

 この辺り、かつて対決したクレージーストーンを思い出した。中盤で石のつながりを重視した厚い打ち方。

黒90~92

 このまま何もしないのでは厚く甘いままジリ貧だが、下辺方面の厚みを生かして強烈な攻撃だ。ここで完全に黒が主導権をつかんだ。

黒102~106

 ちょっと暴走気味だけれど、下の厚みが利いている。

黒122

 本当に暴走してしまい下がズタズタに。この辺り見ると、しっかりした読みができているわけではない様子だ。

黒132~142

 何とも絶妙な手順で左辺をまとめてしまった。何たるチーア。素晴らしい。

白149

 当然白は緩めて打っているはずだが、ここまでは、あまりあからさまな緩め方はしていない。しかるに、149にはびっくり。白150で簡単に手になる所だから、いくら何でもあからさまだ。棋譜が残る碁で日本の棋士ならこういう緩め方はしないと思う。韓国では普通なのか、それとも敢えてこの手を打って緩めていることをアピールする必要があったのか?ちょっと興味深い。

 依田先生が言う「棋力差よりたくさん置かせる能力」と対比させれば、「棋力差より少ないハンデで勝負できる能力」なのだろうか?部分的に簡単に損しても全局的な厚さを維持するところ、好手悪手の落差が大きく上手からの見切りを難しくしている点、など何故かクレージーストーンと重なるのも面白い。






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Last updated  Jan 11, 2010 03:23:15 PM コメント(2) | コメントを書く


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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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