短時間で決着するので19路を打つ時間がなくても気楽に打てるメリツトも大きいが、何より19路にはない面白さがある。
※最初から中盤
まずは4隅に打たれることが多いが、盤面が狭いので最初から中盤の戦いの感覚だ。19路なら少なくとも序盤の数手はどう打っても一局だけれど、13路では3手目(もしかしたら2手目)でも何の気なしに隅に打つと、一気に不利になる恐れがある。かつて梶原先生は「2手目が敗着」とよく書いていて、アマにはあまりに途方もない感覚だったけれど、13路ではその意味をかなり実感できる。2手目に考える楽しみを13路は提供してくれた。
19路ならどんな模様でも後から入る余地はあるが、13路はうっかりすると入る余地がなくなって効率の良い地ができてしまう事がある。お互いに反発して、数手目から一気に全局的な戦いに突入することも多い。
※厚みの威力
第一印象では、盤面が狭い分厚みが働きにくく単純な地の取り合いになるかな?と思ったのだが大間違い。狭いことで厚みは全局に及ぶので、大きな力を発揮する。逆に先が短いので実利先行作戦も有力で、13路でも棋風が分かれるのは面白い。
※劫の魅力
盤面全体の石が連動した状態のことが多いので、劫ができると一命がけの争いになる。特に厚みを蓄えた側は、劫を利用して19路では味わえないようなダイナミックな寄り付きを狙う楽しみがある。
※ヨセの攻防
19路のプロの碁では命がけの半目争いというケースは頻繁に出てくる。半目負けを読み切って尋常でない粘りの手を打ったり、手入れを拒んで大変化になったりなんてこともある。対して、アマでは半目勝負は少ない上にあってもとても計算できないので単に指運で決まることが多い。
13路の場合細かい碁になることが多く、終盤ではアマでもかなり正確に形勢判断ができるので、半目をしのぎ合うヨセを楽しむことができる。
第一期の最強位戦は来週から2次リーグに突入するところ。私も予選を突破して残っているので、楽しみながらあわよくば高額商品を獲得したい。観戦するだけでも、手に汗握る試合が多いのぜひどうぞ。
対局場である囲碁庵
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13路最強位決定戦
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