実戦図 1

実戦図 2

以下 白
1
では白
3
に打つのが相場だったが、誘った手。ここでサッと手が止まって黒2は何とも冷静な手。白1の下を切って白
4
となると、左右の黒の取りが見合いになる。
白は上辺の石を繋がっても左辺取られると勝てないので、結局白
3
と打つことになった。
実戦図 3

実戦図
4
棋院HPプロフィールで確認すると、この時M少年は
10
歳
4
か月。小学生でアマ高段のレベルになる子は時々いるが、自分の事を思い出すと信じられない能力だ。父親などが打つのを見ていて楽しそうでたまらないので、何度もせがんで教えてもらったが、高学年になってもどうしても要領を掴めなかった。父親と星目風鈴で打っても盤上の石が全部死んでしまい、それも理解できずに打ち続けていたのでさぞ面倒だったと思う。
さらに近い手合いで打つためには、大人的なずるさや分析力が必要な気がするが、 これも碁の不思議だ。
過去に私が打った少年で、一番早熟だったのはおそらく以下の記事に出て来る小学 3 年の子だ。ただ、この当時、このレベルの低学年の子が浙江省だけで「山のようにいる」との話だったので愕然とした。
https://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200710290000/
ところで今9歳 で棋士になることが決まった仲邑さん、日本ではこれほどの早熟は記録的だ。ただ世界には、ほとんど変わらないような早熟天才がたくさんいる。某先生に聞いたところ、女流タイトルは時間の問題だが、日本の男性トップに並ぶことは難関だろうとの意見であった。ただ、子供の可能性は恐ろしい。碁も攻撃的で面白い。将来は世界での活躍に大いに期待したい。
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