nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Mar 10, 2019
XML
テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: カテゴリ未分類
​​ ​​ ​  以前の研究会での対局から。向2子の対局で黒は現在トップクラスの棋士になったM少年。可愛い少年だったが、超早打ち早見えの天才だった。
 以下の実戦図では、白は上辺一団を取られたが、下辺で頑張り、上辺の諸々の味を見てかなり勝負になりつつある場面。黒
1 は鋭い先制攻撃だった。

実戦図 1



1 は上辺の石を引っ張り出す手を狙ったが、黒 4 まで左方が切断された。

実戦図 2




 以下 1 では白 3 に打つのが相場だったが、誘った手。ここでサッと手が止まって黒2は何とも冷静な手。白1の下を切って白 4 となると、左右の黒の取りが見合いになる。 白は上辺の石を繋がっても左辺取られると勝てないので、結局白 3 と打つことになった。

実戦図 3



中央絞って以下の図となったところで、黒 1 は大きい手だが敗着になった。おそらく形勢判断のミスで、計算せずに黒 2 を利かしてからゴリゴリ出て行くのが良かったようだ。頭脳明晰ゆえのミス だったと思う。

実戦図 4



 棋院HPプロフィールで確認すると、この時M少年は
10 4 か月。小学生でアマ高段のレベルになる子は時々いるが、自分の事を思い出すと信じられない能力だ。父親などが打つのを見ていて楽しそうでたまらないので、何度もせがんで教えてもらったが、高学年になってもどうしても要領を掴めなかった。父親と星目風鈴で打っても盤上の石が全部死んでしまい、それも理解できずに打ち続けていたのでさぞ面倒だったと思う。

 さらに近い手合いで打つためには、大人的なずるさや分析力が必要な気がするが、 これも碁の不思議だ。

 過去に私が打った少年で、一番早熟だったのはおそらく以下の記事に出て来る小学 3 年の子だ。ただ、この当時、このレベルの低学年の子が浙江省だけで「山のようにいる」との話だったので愕然とした。

https://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200710290000/

 ところで今9歳 で棋士になることが決まった仲邑さん、日本ではこれほどの早熟は記録的だ。ただ世界には、ほとんど変わらないような早熟天才がたくさんいる。某先生に聞いたところ、女流タイトルは時間の問題だが、日本の男性トップに並ぶことは難関だろうとの意見であった。ただ、子供の可能性は恐ろしい。碁も攻撃的で面白い。将来は世界での活躍に大いに期待したい。

​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 10, 2019 09:54:16 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Favorite Blog

席亭の囲碁日記 das53jpさん
朝はパン、夜はごはん pinceanaさん
玉藻 pg(ピィジィ)さん
ひよこ雛形のぴよぴ… ひよこ雛形さん
碁法の谷の庵にて 風の精ルーラさん

Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: