野口体操教室

野口体操教室

Aug 20, 2006
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野口体操教室のお盆休みは終わりました。
(金曜日の教室だけが会員の総意で八月いっぱいは夏休みとしています)

今日、日曜日が休み明けの最初のレッスンです。
最初のレッスンは、「ものに貞く」からのスタートです。
「もの」は語るべきことばを、そのからだの中に隠し持ってじっとしています。
けれども触れたとたん、「もの」は饒舌に語り始めます。

触れること、それは聴くことです。
どう聴くかは、どう触れるか、です。
まるで無口で恥ずかしがり屋の子供のこころを開くように、聴く側のイメージを必要とします。


その「もの」の個性・持ち味を知り尽くして、
なお、本当に言いたいことはもっと他にある、わたしの知らない処にあると思い知るべきです。

今日の「もの」は「トムボーイ」です。
「トムボーイ」は「やんちゃ坊主」というニックネームを持っています。
黙りこくっていても、いったん関係を持とうとするとどんな要求にも答えてくれます。
「もっと聴いてよオ。」、「もっと遊んでよォ。ねえ、ねえ…」とせがんできます。

「トムボーイ」を初めて手に取ったのは、もう三十年も前のことになります。
野口先生が教室にお持ちになりました。
先生は最初のその時から、こんなやんちゃな「トムボーイ」を手中に収めておいででした。
左掌と右掌交互に乗せ換えて「階段下り」といったような高度な技術を要する遊びでした。
「トムボーイ」も満足気におとなしくされるがままになっていました。


「もの」と「ことば」、
「もの」と「ことがら」、
そして、「もの」と「からだの動き」、
その関係はどれも一つのものです。

生き生きと「トムボーイ」に触れ、「トムボーイ」を生かし切り、

彼女の「腕立て弾みの動き」は絶賛に値します。
彼女のからだは、「トムボーイ」そのものになってしまったのでした。
「もの」か「人」か、「人」か「もの」か・・・、
お互いの関係が「ことがら」にまで発展させていったのでいた。

「『こと』とは『事・言・異・殊』であり、ものの在り方(働き・作用・所作・状態・様相・性質・関係等)を指示する語である。一言でいえば『関係及びその変化』といえよう」(野口三千三)





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Last updated  Aug 21, 2006 05:18:50 PM
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