野口体操教室

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Oct 15, 2006
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今日の「ものに貞く(きく)」は、風船でした。
ゴム風船と紙風船です。

ゴム風船に空気を入れて膨らませ、片方の指で穴を塞ぎます。
張り膨らんだ状態からだんだんに空気を抜いてゆきます。
穴を塞いでいない指と、もう片方の掌はそっと風船に触れ、
空気が少しずつ抜けだんだん柔らかく小さくなって行く感触を楽しみます。
どの段階もそれぞれ気持ちよく、柔らかさも一色ではありません。

「ぶら下げの動き」で確かめます。
胴体が本当にぶら下がったときは、力を抜いて張りを緩めてやらなければなりません。


ゴム風船に空気を入れて膨らませ、口を縛って空気を閉じ込めてしまいます。
張り膨らんだ風船は弾力があります。
両手で風船に重さをかけて手を離します。
どれぐらい重さをかけるのか…、どんな重さのかけ方をするのか…、
どんな手の離し方をするのか…、どのタイミングで手を離すのか…
それらはそこにイメージがあれば、からだが自動的に機能し決まります。
何度も繰り返してからだに覚えさせます。

今度はそれを
「対話の動き」でやります。
風船になって聴く人も、重さをかけて遊ぶ人も、
ゴム風船に触れてからだに覚えさせたことが生きます。


紙からビニールに変わったのです。
だからといって丈夫になったかといえばすぐ破れます。
哀しいのは、
折りたたんだまま息を吹き込むと、花が開くように開いて膨らんでくれないことです。
紙風船ならではの不思議、


紙風船の絶妙な空気の出し入れは、動きと呼吸の絶妙な関係に似ています。
本来はその動きによって自然に繰り返される呼く息・吸う息のリズムがあります。
それが又その動きを生き生きとさせてくれます。
穴が空いていなければそれは成立しません。

手に取り遊び、からだの動きで確かめた二時間でした。

「『おもちゃ』は自分の手に持って『あそび・なぐさみ・たのしみ』の対象となる道具のことである。
…おもしろい、をかしい、気持いい…幸(仕合)せ…」(野口三千三)






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Last updated  Oct 16, 2006 05:13:10 PM
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