野口体操教室

野口体操教室

Mar 2, 2008
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今日日曜クラスで珍しく、皆で演劇を観にでかけました。
東京芸術座の幹部であり女優の岡田 恵さんが教室に参加されていて、
スタジオ公演をご招待下さいました。

ジョン・スタインベック原作/脚本・演出 杉本 孝司
「はつかねずみと人間」

久しぶりにしっかり創られた演劇を見ました。
大変失礼な言い方ですが、誤解をおそれずにバッサリ言わせていただくと、
こういう演劇を創っている劇団がいまだに健在であることに驚きました。
客席にはこの劇団を支えるご高齢から若者までのお客様で満席でした。


いつの間にかこういったキチンとした思想に支えられた演劇から遠ざかっていたのでした。

いつか、ある演出家から言われたことがあります。
「野口体操はいいよなあ。普遍的、本質的だからなあ。
演劇はそうは行かない。何時も時代と共にいるからね。」と。

それは、時代の変化をそのまま劇のテーマにしてゆくことを指しているのだろうか…。
野口体操はその演出家に、今日観た演劇のような印象を与えているのだろうか…。

しかし、「はつかねずみと人間」が感動を与えている大きな要因は、
ストーリーの展開やテーマではありません。
俳優たちの行き届いた表現に、人間を認められるからです。
1930年代を生きた流れ労働者の肉体までは無理としても、
途上人物たちの絶望と、夢への渇望は俳優たちのからだを通して伝わってきました。


ましてからだの動きは時代がつくりだした価値観・美意識に左右されます。
良くも悪くも時代の影響を受け時代と共に変化してゆきます。

野口体操教室が追い求めているのは、
原初生命体と2008年が行き交う世界です。
その世界から紡ぎ出されたからだの動きです。


私は、置き忘れた人間にとって大事なことを、取り零し見落とした大事なもの、気づかなかった貴重なものこと、などなど……、そのような身近なこと身の中(うち)のことを、丁寧に慎重に、見直し探し出し確かめ直し、言わば文化の穴を埋めること、文化の欠落を補習することを、授業という形で、出来る限りの力を尽してやっている」(野口三千三)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 5, 2008 11:38:38 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

野口体操教室

野口体操教室

Comments

http://buycialisky.com/@ Re:自分のための準備です(10/10) cialis class action suitside effects of…
http://cialisvbuy.com/@ Re:自分のための準備です(10/10) click here to buy cialiscialis pulmonar…
堀博美@ Re:いつになったらあきらめられるのか 自己紹介に変えて(07/30) はじめまして。 東京都のものです。 野口…
渡邉 剛二@ Re:いつになったらあきらめられるのか 自己紹介に変えて(07/30) いのちや自然は生成・発展の流れで、 本来…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: