のびゆらの花咲く旅路

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2009.04.17

参戦せよ！　～藤原和博氏の講演より

テーマ：楽しむ育児と育自(568)

カテゴリ： about learning

水曜から発熱し、今日まで会社を休んで、
養生しておりました。
（土日の予定がまた濃いので♪）

ここ最近、量子場とか、フラメンコとか、
新しい情報がどんどん生活に入ってきて、
オーバーフローしてしまったものと思われます。
身体って正直ですね…。

今日も15時くらいまでこんこんと眠った後、
たまった洗濯物をたたもうとTVを付けたら、
（洗濯物たたみにはTVがかかせないわたくしです…）
藤原和博さんのお顔が画面に。

TVフォーラムかながわという番組でした。

神奈川県内で開催された、講演会や公開セミナーなどを、
県内各ケーブルテレビ局が収録し、
現場の様子をそのままに伝える番組ということで、
元は平塚商工会議所青年部主催のこの講演会だったようです。

藤原さんの最近の著書はまったく読んでいないのですが、
まだリクルートのフェロー時代に書かれた、
『処生術 -生きるチカラが深まる本』は、
就活～新入社員時代のバイブルでしたね。

二次会には行くなとか…、
いま思えば若造が読むような内容ではないかも？

いまはこの本は絶版で、
ちくま文庫から3分冊として発行されています。

お金じゃ買えない。

給料だけじゃわからない！

味方をふやす技術

さすが藤原さん！という感じの、面白い講演会でしたよ。

（途中宅急便が来て抜けているところもあります）
おかげでぜんぜん洗濯物がたためませんでしたが。

大人が一番受けたい授業！
～地域と大人が子供達にできること
TVフォーラムかながわ

藤原和博氏

＜校長先生について＞

校長先生はなにができるか？
カリキュラムの編成などはじつは校長に一任されている
文科省ではない
和田中モデルを実施するのもしないのも校長次第

＜現在の教育とは＞

20世紀成長社会　→みんないっしょ
情報処理力：一般解（正解）を見つける力が求められた
→狭義の学力（TIMSS型学力）

「ジクソーパズルを早く作れる人」を大量生産していた
→ジクソーパズルの世界観はつくれない
（ジクソーパズルメーカーや出版社から絵柄を与えられている）
1から絵柄をつくり出せない
途中で絵柄の全体像がわかったとしても、次の絵に移れない
（本当は途中でやめちゃってもいい）

21世紀成熟社会　→みんなひとりひとりちがう
情報編集力（つなげる力）：納得解を導く力が求められる
→広義の学力（PISA型学力）

正解がない社会で、自分の経験や知識を結びつけて納得する回答を導き出す
ジクソーパズルの絵柄を提供する人
世界観からつくりあげる、「レゴの得意な人」を養成する

クリティカルシンキング
ロジカルシンキング
メディア・リテラシー
プレゼンテーション能力

これらがPISA型学力

TIMSS型の学力と、PISA型の学力をあわせたものが本来の学力
教育のOSも、どっちを目指すか変わっていかないといけない

20世紀は会社に入れば定年→死ぬまでのレールがなんとなく見えていた
2１世紀はもうレールが見えない、それも子どもが気がついている
携帯をもっていると、なんとなくつながっている気がして安心する

学校だけに教育をしてもらうのではなく、
地域の大人たちも学校に入り込んで、
タテ・ヨコ・ナナメの人間関係を与えてあげないといけない

これは「できたらいいね～」じゃなくて、「至急取り組むべきこと」

＜和田中の存在感＞

真っ黒だったオセロ盤の真ん中に白の駒を置いた
少しずつ白い駒が増えている。点の展開
いまは地域ぐるみで和田中モデルに取り組む動きが出てきた。面の展開
大阪府（橋下知事の肝いり）
陰山先生とのコラボ

＜和田中の事例＞

（その1）
英語の夜スペを数年前から実施していた
得意分野をさらに引き揚げると、
上位層の子が、中・下位層の子に教えてあげるようになる
子ども同士の教えあいによって、全体の平均があがる
学校にはそんなダイナミズムがある

（その2）
図書室に卒業生のお母さんに来てもらって、
教室の居場所のない子の居場所をつくった
そのお母さんが生徒たちを指揮して、
知らないうちに図書館の本がバーコード管理になっていた
いまはバーコード管理の手法を、
生徒が他教科の先生たちに教えてあげている

＜そのほか＞

教員免許更新制度には反対
すぐれた教師がたくさんいるのに、
なぜ3万5千円も払って更新しないといけないのか。

教育の世界に評論家はいらない
参戦せよ！

さて、そろそろお迎えにいかなくちゃ～

明日はハピチア同期会＆半農半Xカレッジに参加してきます