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2007.08.01
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笠井潔『薔薇の女』
~創元推理文庫、1996年初版(2002年第6版)~

 副題は、ベランジュ家殺人事件。
 矢吹駆シリーズ第三作、<初期三部作>の最後を飾る長編です。それでは、内容紹介と感想を。

 戦前の名女優、ドミニク・フランスにそっくりの女性が殺害された。全裸の死体、死体のまわりにまかれた薔薇の花、現場に残された<アンドロギュヌス>という血文字…。彼女はまた、首を切られて持ち去られていた。
 繰り返される同様の事件。二人目の被害者は腕を、第三の被害者は両脚を、第四の被害者は胸部を切断され、持ち去られていた。
 殺人が行われるのは火曜日の深夜。対独協力者として迫害され、15年前に謎の自殺を遂げたドミニクが再評価され、彼女が主演した映画がTV放送された晩のことだった。
 さらに、第4の被害者の名前を警察に予告していた、ロワゾー(小鳥)と名乗る男が殺害された。男が死んでいたホテルの一室には、青酸により中毒死していた女性の死体も横たわっていた。
 バルベス警部は、矢吹駆に事件解決の協力をあおぐ。


 被害者の体の一部を切断して、肉人形を作るのでは、と警察たちが考えるところでは、島田荘司さんの『占星術殺人事件』を連想せずにはいられませんでした。もちろん、真相は『占星術殺人事件』とは異なっていたので安心しました。
 前作で登場したニコライ・イリイチが今回もからんできて、次作の『哲学者の密室』ではどう展開していくのか、興味深いです。
 <初期三部作>ラストということもあってか、ラストシーンが印象的でした。そういえば、今回はナディア・モガールがあんまり傲慢じゃないのも良かったです(笑)





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Last updated  2007.08.02 15:28:38
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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