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2008.05.31
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白と黒

~角川文庫、1996年改版初版~

 金田一耕助シリーズの長編です。
 新しくできた団地を舞台にした、怪文書もからんでくる殺人事件。それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 昭和35年(1960年)10月。金田一耕助は、なじみの女性、緒方順子の依頼を受け、彼女が住む団地を訪れた。そこで緒方に見せられたのは、彼女の不貞を暴露する、匿名の手紙だった。団地内に、そのような「Ladies and Gentlemen」ではじまる手紙がばらまかれているらしく、中には、手紙のために自殺未遂をした女性もいたという。
 ところがそこで、新しい事件が発覚する。建設中の建物に付随したダスト・シュートに煮えたぎるタールが流れ込んでいた。その下に、女性の死体が横たわっていたのだった。
 被害者の女性は、洋裁店タンポポのマダムらしかった。また、殺害現場には怪文書の断片も残されていた。そこにある、「白と黒」という言葉の意味とは…。
 マダムは、タンポポという店をもつ以前のことは謎に包まれていた。さらには団地の管理人である根津を訪れた謎の女性の存在、事件当夜、現場あたりを順子の夫が徘徊していたという情報などのため、事件は混迷をきわめていく…。


 団地が舞台ということで、ずいぶん新鮮な感じです。身長などもメートル法での表記になっているので、分かりやすいです(笑)
 事件自体は、タール漬けの死体というインパクトあるものの、全体的にさほど派手な感じはありません。ですが、その分、登場人物の背景がよく描かれているように思います。
 今回は、プロローグ、インターバル、エピローグで、モノグサな詩人のS・Y先生が登場します。これらの章は文体も軽やかで、楽しいです。
(2008/05/26読了)


*表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。





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Last updated  2008.05.31 08:07:40
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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