のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

×

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2009.05.13
XML
筒井康隆『おれの血は他人の血』
~新潮文庫、1979年~

 筒井さんの、比較的初期の長編です。この頃のドタバタ色が強い作品も大好きなので、本作も楽しく読みました。

 主人公の絹川さんは、普段は気の弱い普通のサラリーマン。ところが怒ってしまうと意識が遠のき、その間に別の自分が大暴れしてしまうのです。自分が意識を失っているあいだに、あるいは人を殺してしまうかもしれない。そう思って、余計にふだんはおとなしくしている絹川さんですが、ついに、人生三度目の発作が起こってしまいます。行きつけのバー「マーチンズ」にやってきた3人のやくざにからまれ、怒りを爆発させてしまうのです。
 その間のあまりにも酷い行いに、なじみの房子さんにも敬遠されてしまうだけでなく、絹川さんがやっつけたやくざたちの属する組と対立関係にある組の人物に見込まれ、ついにはやくざ組同士の抗争に巻き込まれてしまいます。
 さらに、職場では不正経理に気付くだけでなく、派閥争いもあるようで…。
 こうして、次第に物語はバイオレンスにスプラッタな様相を呈していきます。けれど終盤では推理小説のような謎解き的なシーンもあり、面白い部分も盛りだくさんです。

 というんで、楽しく読みました。
 山田正紀さんによる解説も楽しいですし、同時に勉強にもなりました。

(2009/05/05読了)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.05.13 06:37:15
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(た行の作家)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: