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2009.09.27
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~講談社ノベルス、2001年~

 デビュー作 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 に続く、鏡家サーガ第2作です。
 では、内容紹介と感想を。

ーーー
 とつぜん、人の肉しか食べられなくなった女子高生、山本砂絵。
 劣等感に苛まれ、コスプレで解放感にひたる香取羽美。
 クラスメイトたちから徹底的にいじめぬかれる古川千鶴。

 そんな彼女たちのいる2年B組に転校生としてやってきた卓越したお嬢様。
 自分に自分が刺されたという少女と、彼女を救った探偵(?)の男。
 そして、予言者の鏡稜子。
 いじめに無理矢理荷担させられていた男子生徒の死体が密室状況のなかで発見されてから、彼女たちの歪な物語が次第にリンクしていき…。
ーーー

 まず、小説を読むのが久々(?)なので、小説を読むこと自体がものすごく面白かったです。一見無関係そうないくつもの物語は、なかには嫌な気持ちにしかならないものもありますが、それぞれが興味をそそりますし、鏡稜子さんが本格的に動き出してからは、どう物語が進んでいくのかわくわくしながら読み進めました。
 裏表紙にあるとおり、その果てに用意されているのは「馬鹿げた世界」ですが、私はそんなものだと受け入れて、全体的に楽しむことができました。
 …本書は出版当時に読んでいるので、その後今回がはじめての再読だとすれば8年ぶりということになりますが、例によって内容をさっぱり忘れていたので、新鮮な気持ちで読みました。

 しばらく西洋史の文献への熱意が強くて、小説から離れていましたが、久々に読む小説(しかも楽しめる!)は格別ですね。

(2009/09/25読了)





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Last updated  2009.09.27 07:14:22
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