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2010.07.19
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~創元推理文庫、2002年~

 ボケ・ホームズこと保住君とツッコミ・ワトソンこと和戸君の軽快なやりとりでミステリが楽しめる 『しゃべくり探偵』 の続編です。本書には、7編の短編が収録されています。
 二人の漫才のような会話だけで構成される物語のほかに、他の人物の一人称スタイルもあって、語り口のバリエーションも楽しめる作品集となっています。
 それでは、簡単にそれぞれの内容紹介と感想を。

ーーー
「保住君の新学期 騒々しい幽霊」
 和戸君の妹が結婚することになった。祖母の家に婚約者と住むことになった妹だが、その家に幽霊が出るという噂がたつ。和戸君も、奇妙な体験をしたのだった。

「保住君の五月病 奇妙なロック歌手」
 バンドをしている和戸君の友達が、不思議な体験をした。お気に入りのギターが盗まれ、その後家の裏のゴミ捨て場で発見された。無事に戻ってきたギターは、心なしかそれ以前より音が良くなっているようだった。

「保住君の夏の思い出1 海の誘い」


「保住君の夏の思い出2 高原の輝き」
 友人の金子の無理なすすめで、ぼくはテニス同好会の旅行に参加して上高地にやってきた。近くのコテージにとまっている「お嬢様」にぼくは心ひかれていく。ところが、同好会のメンバーは火の玉を目撃したと言いだし、殺人事件も近くで起きてしまう。そんな中、ぼくは沖縄で出会ったあの男と再会する。

「保住君の秋のお洒落 注文の多い理髪店」
 理髪店にやってきた刑事は、最近起こったヤクザ殺し事件を調べていた。しかしマスターはおしゃべりで、どんどん捜査内容を聞いてくる。そしてマスターは、事件の真相が分かったという学生の説を紹介する。

「保住君の学園祭 戸惑う婚約者」
 学園祭にやってきたわたしは、なぜかギリシア式棺占いというのにひかれ、そのテントに入っていく。わたしは、兄の結婚のことで悩みを打ち明けた。宗教団体に入った兄が、好きでもないような女性と結婚するという。なんとかそれをとめたいというわたしに、占い者は意外にも的確なアドバイスをしてみせる。

「保住君の年の暮れ 怪しいアルバイト」
 探偵社の先輩と後輩が、おでんの屋台にやってきた。後輩は、追っていた女を駅のトイレで見逃してしまったという失敗をしてしまっていた。ところが、実際彼女はトイレで消えてしまったとしか思えない状況だった。
ーーー

 最初の二話が保住君と和戸君の漫才風会話のみで、第3話と第4話が「ぼく」の一人称、第5話は理髪店マスターがひたすらしゃべるというスタイル、第6話は「わたし」の一人称、第7話は探偵社の二人の会話のみという風に、いろんな語り口が楽しめます。
 最終話は特に面白かったです。女性消失の謎と、「あの謎」がこんな風に結びつくなんて…。初出一覧は本編を読んでから見る方が良いですね。
 なにはともあれ、全体的に楽しい1冊でした。

(2010/07/01読了)





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Last updated  2010.07.19 08:16:12
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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