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2012.02.19
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 横溝さんの、ジュヴナイル作品です。表題作に加え、3編の短編が収録された作品集です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
「仮面城」
 テレビをみていた12歳の文彦は、自分自身がさがしびととなっているのを知り、母親とともに驚きにうたれた。母親は不安がるが、文彦は、自分を探しているという大野健蔵のもとを訪れに行く。
 しかし大野家の辺りは寂しい森のそばで、なかなか家が見つからなかった。そんな中、魔女のような恰好の人物に声をかけられる。やり過ごした文彦だが、その後、魔女のような人物が、血についた手を洗っているのを目撃し…。
 その後、大野健蔵と出会った文彦は、金の箱をもらう。しかし、それからも、事件の連続だった。
 西洋のよろいにひそむ謎の人物。母親の誘拐。有名な盗賊、銀仮面とその一味の暗躍。
 文彦が巻き込まれた事件に、金田一耕助が挑む。

「悪魔の画像」
 良平のおじで小説家の清水欣三は、良平の母(自身の姉)の新築祝いに、古道具屋で一枚の絵を買った。それは、「赤の画家」といわれた杉勝之助の描いた、悪魔の絵だった。しかし、それを買った直後、店にやってきた黒メガネの男が、執拗にそれを買い取ることを要求した。断った清水だが、その後、良平の家に泥棒が入り…。


「ビーナスの星」
 K大学生、三津木俊助は、電車の中で、少女に助けを求められた。同じ電車に乗っている、もう一人の男に狙われている、というのだが…。
 三津木は、彼女を家の近所まで送った。しかしその直後、少女はピエロのような恰好の人物に襲われてしまう。
 貧しい暮らしをしている兄妹をねらう、謎の人物の目的とは…。

「怪盗どくろ指紋」
 サーカスの花形、栗生道之助が空中ブランコの技を披露しているとき、事件が起こる。栗生少年が、近頃世間をにぎわせている怪盗「どくろ指紋」だとして、警官が動き出したのだった。
 すばしっこく逃げた少年は、サーカスを見に来ていた美穂子の運転手のふりをして、彼女を家まで送る。少年とそっくりの写真を自宅で見ていた美穂子は、その少年の言葉を信じ、彼は無罪だと考えようとするが…。
 由利先生と三津木俊助が、特殊な指紋を現場に残す怪盗に挑む。
ーーー

 横溝さんのジュヴナイル作品での探偵役や警察官たちは、少年の活躍を引き立たせる意味もあって、ちょっと頼りない感じで描かれることが多いですが、「仮面城」での金田一さんは、かなり活躍しています。等々力警部との協力もあり、あまり違和感なく読むことができました(等々力さんは、ぽかをしていますが…)。
 大野健蔵さんたちが悪者に狙われた理由や犯人については、なんとなく想像がつきましたが、最近いろいろ読んでいるジュヴナイル作品のなかでは、かなり好きな方の作品です。

 学生の頃の三津木さんが活躍する「ビーナスの星」も面白かったです。サスペンス風味が強く(少女をつけている謎の男と、彼女を襲うピエロなど)、また、物語のクライマックスでの謎の解明シーンも素敵で、良かったです。

 その他2編も、楽しく読みました。



※表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディア様からいただきました。





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Last updated  2012.02.19 22:04:45
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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