~集英社文庫、 2002 年~
十津川警部シリーズの短編が3編収録された短編集です。
簡単にそれぞれの内容紹介と感想を。
―――
「北の空 悲しみの唄」
日下刑事の友人の作詞家が、北海道で失踪した。彼が作詞を手がけたはずの新人歌手の曲は、別人の作詞となっていた。そして、同じレコード会社に所属する若手の歌手が何者かに殺された。彼女の部屋から、北海道への航空機の券が見つかる。友人の失踪との関連は…。
「東京―旭川殺人ルート
」西本刑事は、帰宅中、若い女に送っていってほしいと声をかけられた。女が住むマンションでは、半月前に殺人事件が起きており、まだ解決していなかった。女から、事件関係者についての新証言を聞き、旭川に向かうが、そこでは関係者が殺されていた。その時期に行方をくらましていた女は、事件に関与しているのか。
「雪の石塀小路に死ぬ」 京都で、女装した男が殺されているのが発見された。東京に住んでいた被害者の周辺をたどる中で、ほとんど交流をとっていたなかった妹の存在と、彼女が自殺していたことが明らかとなる。被害者の妹と事件との関わりとは。
―――
第一話が特に好みでした。日下刑事の真っ直ぐな姿勢が印象的なのはもちろん、捜査の中で浮かび上がる事実、最後に残る余韻など、味わい深かったです。
表題作も、西本刑事に焦点が当てられ、彼の逡巡や活躍を楽しく読みました。
第三話は、なんともつらいものがありました。
読点(、)がかなり多いのが少し気になりましたが、どの話も読みやすく、すらすら読めました。
・ な行の作家一覧へ
西尾維新『零崎双識の人間試験』 2026.05.03
西尾維新『ネコソギラジカル(下)青色サ… 2026.05.02
西尾維新『ネコソギラジカル(中)赤き制… 2026.04.29
Keyword Search
Comments