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2025.12.20
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有栖川有栖『まほろ市の殺人 冬 蜃気楼に手を振る』
~祥伝社文庫、 2002 年~


 有栖川有栖さんによるノンシリーズの中編作品。


 本書の舞台は、蜃気楼がよく出現するまほろ市。幼い頃、兄弟で母親と蜃気楼をみた主人公の山岡満彦さんは、母が、蜃気楼に手を振ってはいけないと言ったのに、兄弟の一人が手を振るのを目にします。その後、その兄弟は幼くして事故死してしまいます。
 そういった記憶のある満彦さんが、兄弟の史彰さんの馴染みの店で過ごした帰り道、事故にあったオートバイの男を目撃します。男のそばには大金の詰まった鞄がありました。
 記憶力もあいまいになってきて、施設では虐待を受けているおそれのある母親を救うため…とそのお金を手にした満彦さんですが、酔いつぶれたいたはずの史彰さんはそれを見ていました。そして…。

 と、物語は倒叙形式で進んでいきます。
 なんの証拠も残していないと考えていた満彦さんですが、思わぬ形でお金の隠し場所が特定されたり、そして死んだはずの兄弟たちも目にするようになったりと、彼の立場からすればいかに窮地を逃れるか、警察の立場からすればどのように彼の犯行を暴くのか、というスリルあふれる展開です。
 一方、ホラーのような要素や、幻想的な味わいもある物語です。

(2025.10.06 読了 )

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Last updated  2025.12.20 14:18:35
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スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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