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2004年06月08日
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先日誕生日があった。20代最後。だからここはぱぁ~っと…と思っていたが、彼は転職活動で東京へ、他にも予定すらなにもなく、とにかく普通の日になった。

疲れた彼を駅まで車で迎えに行き、とにかく内定をもらった旨を聞き激励。彼をとても気に入ってもらえたらしい。そういう人の傍らにいるというのはとても喜ばしいことだ。

けれど、と、彼は新幹線の中でかかってきた電話の事でかなり気にしていた。大学の同期から電話があったらしいのだが、その人なのかどうか確信できない、というのだ。「あんなしゃべり方はしない」と、しきりに気にしていて、あちこちに電話をかけた。そして、とある人の電話をかけた。
電話には誰も出ることがなく、しかたがないと思っていた頃、他の人から電話があった。
電話を受ける彼の様子がだんだんおかしくなってくる。運転しているスピードが落ちてくる、そして、声は完璧に「何か不穏なこと」を含んでいるものとなった。

電話の内容は、彼のゼミの同期が自殺をした、ということだった。どうしてそういう経緯になったのか、誰もわからないということだ。元々自分でなんでも抱え込む人だったらしいので、その理由は誰もわからない。
電話をしながら涙ぐむ彼にティッシュを差し出す。涙を拭き、一生懸命普通を振る舞おうとする彼。私は苦しくなった。そんな彼をどうやって慰めてあげよう?とりあえず背中に手を回して電話をする彼の背中をさすってあげただけだった。

私はずっと思っていた。どうして私の誕生日にそんな話をするの?そんなのエゴであるのはわかってる。けれど、少しでも私を見ていて欲しい日なのに、ただでさえそばにいなかったのに、それ以上に私から彼を奪うの?悔しかった。寂しかった。
でも、私にとっての特別の日は、他人にとっては普通の日なのだ。どんなことがあってもおかしくない日なのだ。



来年の誕生日は、もう少しでも楽しい一日になればいいのにな。





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最終更新日  2004年06月08日 14時18分03秒
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