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2007/04/26
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カテゴリ: 感想【小説】
本ブロガーさんの間で話題の 「夜は短し歩けよ乙女 」 の作者、
森見登美彦さん
の唯一の文庫化作品 「太陽の塔」 を読みました。



著者: 森見登美彦
出版社: 新潮社
サイズ: 文庫
ページ数: 237p
発行年月: 2006年06月

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

「夜は短し~ 」 が同じ作風で書かれているか分かりませんが、人気な作家さんであることが頷ける面白い作品でした。

日本語で「面白い」っていうといろんなニュアンスがあると思います。
私もブログで、いろんな意味の「面白い」を画一的に使ってしまいますが、「ぐっと物語世界に引き込まれる」面白さだったり、「ハラハラドキドキする展開」の面白さだったりするので、もう少し言葉に気を使わないといけないですね。

と反省したりするのも、この作品が ただ単純に「面白い」 からなんです。

ぷっ 、とか、 フフッ 、とか、 くっくっく 、としばしば声に出して笑ってしまう面白さ。


話は変わりますが、私は映画では人が死ぬシーンで必ず泣いてしまいます。
作品の良し悪しに拘らず、悲しいと思ってなくても、連鎖反応的に不覚にも涙が出ます。
ついでに言うと、スポーツ(マラソンのゴールシーンや、フィギュアの演技とか)や音楽(オーケストラの大音響とか)でも涙が出ます。
自分の意思ではどうにもならないので、誰かどうにかしてくれないかと思います。


でも小説ではなかなか簡単には泣きません。
それでも最近涙もろくなったせいか(年?)、「滅多に泣かない」から「あまり泣かない」、という程度になりましたが。

それ以上に、小説を読んで声を出して笑うことって、今まであったかもしれないけど思い出せないくらいで、自分としては珍しい現象でした。

本作は、京大に通う男子学生(5回生)が自分と友人たちの、 暗澹として閉塞的な青春を、素晴らしく前向きに面白おかしく語った手記 として描かれています。

振られた後輩の女の子へのストーカー行為(?)を研究活動と言い張って、同じく彼女に恋する男子学生とくだらない闘いをくりひろげ、主人公同様に女性と縁がない友人たちとその無念さを詭弁に摩り替えて互いを鼓舞する日々。

それはもう、ひたすら 『イタい』 としか言いようのない青春ですが、きっと京大の男子学生の7割くらいはこんな学生生活を過ごしているに違いない、と勝手ながら確信してしまうのです。 (失礼!)

私が男だったら、この本をさらに3倍くらい楽しく読めたに違いないのに!
それがどうしようもなく残念です。

作者の森見氏は京大の院生のときにこの作品でデビューされたそうで、どうしてもこの小説のお話は、ご本人の自叙伝なのではないか、とうがってしまいますが、そんなことはないのでしょうねw

難しい言葉を羅列して自己弁護に励む青年たちの姿 が面白くてしょうがありません。

ぜひ男子学生に、そしてかつて男子学生であった大人の男性にも楽しんでもらいたい一冊 でした。



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最終更新日  2007/05/18 12:37:29 AM
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