NOSY POSY の日記

NOSY POSY の日記

2008/05/15
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 5月8日、予定日通りに赤ん坊が生まれた。助産院での出産。一生の思い出になりそう。

 私を診てくれた先生は70歳を越えたベテランの助産婦さん。経験年数50年、8000人もの赤ちゃんをとっている人。その人の家での出産、入院。その先生が到着した私に「もう一人手伝いの助産婦さんが来るからね」と言った。ピンポーンと玄関のチャイムが鳴って登場したのは、もっと年寄りの、90に近いばあさんだった。

 そのばあさんは、家に着くなり、スーパーの袋から次々と巣鴨みやげのせんべいを取り出し、「先生、どお?食べよっか」と言い、先生は、お茶と饅頭を持って来る。「そうそう、せんべいはこの、ざらめの入ったのが、私は好きなのよ~」と先生。こんな話がしばらく続く。私の陣痛は規則的に、また、少しずつ痛くなっている。

 2時間経過した時点で、ばあさん、私に、「あんた、眠いんやろう」と聞く。「少し眠い」と言う。2分後、ちらっと見ると、ばあさんが寝てた。

 どんどんお腹が痛くなる。「ううう、痛い」と言えば、「いいや、まだそんなに痛くない」。「ぎゃあああ、いた~い~」と大声出せば、「ははは、そんな声出すのは、まだ早い」。いよいよ産みたいとなった時には「うるさい!静かにせんかい!がんばりんさい!」と厳しい喝。「はい出た。11時ちょうど!」と先生。「いや、11時3分だよ」とばあさん。「じゃ、そうしようか」と先生。

 5時間で赤ん坊が出て来た。3人目でも痛くて痛くて辛い陣痛だったけど、なんだか、ほんとに嬉しくて、この二人のばあさんがいてくれたのが、すごく安心で、陣痛中厳しかった二人が、産んですぐにいっぱい褒めてくれて、ああ、ここで産んでよかった、と思った。入院中、先生は私の隣の部屋で寝ていた。私の咳の様子や、赤ん坊の泣き声など、観察していたんだと思う。誰かが入院するといつもそうするのだろう。厳しくて優しい先生だった。

 不思議な事に、陣痛中、ピタリと止んだ私の咳。赤ん坊を産み終えて、体がぐったりしたのか、副鼻腔炎を併発するほどひどい状態になってしまった。昨日は赤ん坊連れて病院へ行って来た。

 散々な妊娠後期、そして赤ん坊誕生後。赤ん坊のにおいも分からない。家に帰ったはいいけれど、自分が思う様にノージーや坊主を構ってやれない。悔し涙がいっぱい出て来る。ごめんね、と思う。

 病気続きで、心もどんよりする。でも、育児休暇を取ったオット君はあと10日間、家事に育児に頑張ってくれる。「楽しいよ」と言って私と子どもたちの面倒を見てくれている。ノージーの弁当を作っている。近所の友達は、毎日入れ替わり、ご飯を持って来てくれている。小さな新しい家族にメロメロのノージーは、ずっと赤ん坊といたい気持ちを堪えて、頑張って幼稚園に行っている。オッパイを半分とられた坊主も、顔を引きつらせて「赤ちゃん、かわいい」と言っている。自分だけの大事なオッパイを弟とシェアする事を理解しようとしている。






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Last updated  2008/05/15 09:47:58 AM
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よーぴ@ Re:好きな事(07/24) Youの弾き語り、是非聞いてみたいわ♪ …
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よねみ@ あ、なんか耳が痛い・・・ なんか今回耳が痛いです。 自分もできて…
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