能登の手染め日記

能登の手染め日記

Apr 10, 2026
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カテゴリ: 日々
4月7日(火)佐渡島へ行くことになった。石川県鳳珠郡穴水町前波集落に一本木の浜があり、浜辺を西へ歩くこと10分、太夫の森へと続いている。そこには江戸時代に諸橋権之進という能楽師が暮らしていたという小さな社がある。祠に近い大きさか、その中央の壁面に扉があり《あわぶきの翁の面》※が納められていたという。※史記には《潮ふきの尉面》と書いてある。

私たちは、そこに友人所有の畑があり傍には小さな用水路が流れていたから、アカネを4年間栽培していた。本年1月、能登半島地震の復興記念のお祀りに能登へ著名な能楽師が訪問され、その折に鼓の紐をアカネで染める人がいないと知った埼玉の友人が、能登にアカネを栽培し染める人がいると話した。

能楽師は我が家を訪ね来て鼓調べ(鼓紐)を取り出し

栽培したアカネで試しに染めて欲しいと言われた。


染めてみたところ、気に入ってもらえたようで追加を染めることになった


江戸時代に諸橋村にいた能楽師が暮らしたという太夫の森への階段


その森の前の畑で4年間栽培していた根を掘って染めた


そしてまた、偶然にも5年程前に、友人から諸橋権之進の絵本を描いて欲しいと依頼された資料が、私の仕事場の奥に眠ったままになっていた。能のことを知らないままでは絵本は描けないから、この物語を描くのは無理かもしれないと思っていた。

能楽師から4月8日に佐渡で、能の大きなイベントがあるというメッセージをいただいた。これは、行かねばならぬ!と茜の根に縛られたように引っ張られるようにして、4月7日に出発。

直江津から車ごとフェリーに乗り込み

荒れた日本海を上下左右に揺れた船が佐渡の小木港を目指した。

1434年、世阿弥が佐渡島へ流された5月の日本海も、こんな風に波が荒れていたのだろうか

フェリーに乗った長い時間、鉛色の濃く、深い海、乱れ散る白い波頭。揺れるがままの私は、ただずっと船体を打ち付ける波しぶきを見つめていた・・・60数年前の私は、漁師の父の繰る小さな漁船に乗って波に揺られるままに、海と星空を観るのが好きな少年だった (^^ゞ・・・以下次回

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。

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Last updated  Apr 11, 2026 10:00:36 PM
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