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やっと書けますよ、ミュージカル 「GOLD~カミーユとロダン」 in シアタークリエ 。

ブログ友達の バイヤーFB
さんと行ってきました☆
理由は、まずはキャストありき。ミュージカル界の歌姫、 新妻聖子
ちゃんに元劇団四季のプリンス(違いが分かる男、ダバダ~) 石丸幹二
さん。
レベルが高い歌唱が聴けるのは当然
とそれだけで期待大。
音楽は ワイルドホーン
さん。最近彼のミュージカルが日本で上演されることが多い。
切ないメロディーや和音づかいは、相変わらず心をつかむなぁ、と思った。
彫刻家ロダンと、弟子にして愛人のカミーユ・クローデルの物語。
、「カミーユ・クローデル」という映画
があったと思う。私は見ていないがこの名前に覚えがある。
芸術家と弟子ということで混同してしまうのが、 ピカソ
。
「 サバイビング・ピカソ
っていう映画があってね、ピカソと関わる女性はみんな精神を病んでしまう、だからサバイビングなんだけど、一人だけ病まなかった女性がいてね、それが映画に・・・」
みたいなことを熱く語ってくれた友達がいた。その印象が強くて、どうもロダンとピカソを混同してしまうのだが、ピカソの愛人の名前は知らないがカミーユ・クローデルという名前はもうかなり知名度が高い。
ロダンより才能があったかもしれないと言われているカミーユ。
でも時代が悪かった。
女性が芸術家になれる時代ではなかったのだ
。
さらに、田舎の裕福な家に生まれたので、母は思いっきり保守的である。
娘が彫刻をやるなんてとんでもないことだった。
彼女の理解者は父親と弟。
パリに出てきたクローデル一家(父は仕事の都合で田舎に残った)。
ロダンに弟子入りしたクローデル、ほどなく二人は愛し合うようになるが ロダンには長年尽くしてくれた内縁の妻と子供がいた。
そんなことより何より、カミーユは彫刻家として認められたかった。そして個展を開きたかった。しかし、 才能は認められても女性だからという理由で認められなかった 。
ロダンとの関係も、お互いに認め合い高めあいながらも、自分が認められない苛立ち、マスコミの心ない記事にどんどん傷つき心を閉じていく。
やがて、ロダンにアイディアを盗まれる、ロダンにすべてを奪われる、という被害妄想から 精神を病んでいく
。
愛する父が死んだ直後、彼女は 精神病院
に入れられる。それから 30年
。そこを出ることはなかった。 母は彼女の引き取りを拒んだ
。
なんて悲しい・・・。
カミーユがロダンを離れた後、仕事が来るはずもない彼女の没落と、次々と栄誉を与えられていくロダンが対照的で、なんとはがゆいことか。
カミーユのような芸術的な葛藤はないが、 今の時代だって、女性は仕事しながら生きていくのは大変ではないか?
家事を分担したって、男は気づかない事が多い。ダンナが夕飯の心配をしながら帰ってきたことがあるか?
仕事でくたくたになりながらスーパーに寄って買い物して家に帰ってすぐにキッチンに立ったことがあるか?
休みの日は、掃除して洗濯して片付けして、なんてやっているか?
夜遅くまで思いっきり仕事したくても、家事を考えて早めに切り上げるなんてしているか?
ないよね。
女性の方がひと仕事多いのである。それでも、 職場に行けば男性と同じだけの成果が求められる。
それがいやな訳ではない。 性別の役割
もあろう。だけど、「疲れるなぁ・・・」と思うことのほとんどは、家事だ。(←だからずぼら主婦なのよね~。)
うちのダンナがありがたいのは、どんなに家事がいい加減でも気にせず(←O型。)、何かやりたいと思うとたいがいのことはOKしてくれることだ。だからやってられる。
あ!ひつじ家の話になってしもうた・・・聞き流して下され。
と、このように、時代は変わり女性が社会に進出してきても、やはりこの世の中は男社会であることは変わっていない、ってことだ。でも、 カミーユ、本当に早すぎた才能だったんだな、 って思う。今だったらまだ生きやすかっただろうに。
新妻聖子
ちゃん。その第一声で、毎回思うが 「ミュージカル歌唱って分からん」
と(笑)
なんで あんなに地声で美しく高音が出せるのだろうね
?しかもパンチの効いた迫力のある声。舞台姿も美しく、後半精神が追い詰められていく様子は見ていて辛いほど。激しいナンバーを連続で歌う。それだけでも圧巻。
石丸幹二
さん。・・・すみません、あなたがロダンだったら、私カミーユになります(笑)
端正な顔立ちだもんな~
。今回は年齢の設定もあるのか、高音を出すことは多くはなかったが、その美声はやっぱり私の心をとろかしてしまうのだ(^^;)
ゆえに・・・トート閣下はダメでした・・・私にとってあなたは永遠のプリンスなのですよ
聖子ちゃんとのラブシーンはドキドキしてしまった
いいなぁ~って(笑)
カミーユの弟の 伊礼彼方
くん。長身で端正なマスクで歌唱力もある。老け役も素敵
むしろ、最初の10代の頃の設定の方が不自然かな^^;
母親、 根岸季衣 さん。この、頭の固い母親めっ!!って、現代の感覚で何度思ったか(笑)娘を愛しているんだろうけど、段々そんな感じも見えなくなって、最後に精神病院に入れた時は、そうか、 この人にとって娘はその価値観の中におさまりきれなくて、切り捨てたい存在になってしまったんだな 、と悲しく思った。固くこわばった表情が、むしろ娘を恐れているようだった。存在感がすごくあったなあ~。編み物をしている姿は普通のよきお母さんなんだけどね・・・。
父親、 西岡徳馬
さん。理解のある、ユーモアのあるお父さんだった![]()
実は、 古谷一行
さんが演じるはずの役だった。病気で残念ながら降板となったが、きっと二者それぞれ、違った芝居なんだろうな、古谷さんも観てみたかった。
健康の回復を心からお祈りする。
タイトルの GOLD。
アトリエで作品を制作中にロダンはカミーユにこう言う。
「 きみに黄金のありかを教えよう。だが、見つけた黄金は君のものだ
。」
GOLDは何か、っていうと、多分、 人それぞれ、自分のGOLDを探して生きている
、ってことじゃないかと。
カミーユなら、きっとそれは芸術作品。自分だけの、誰の真似でもない、誰からも認められる自分だけの芸術。または、それを作り出す自分。
私のGOLDってなんだろう?探しているものってなんだろう?分からないなぁ。分からないから、毎日、必死で生きているのかも知れない。
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