2008年5月17日の出来事
午後6時35分に母親から着信がある。
のち午後6時45分再度の着信があり、会話する。
「祖母がいなくなった」との事
出かけることもあるし、叔母さんたちの所に行くこともあるので、装ではないかと尋ねるが、そうではないとの返事
とにかく、早く帰宅しろと言われるが・・・今日に限り最少人数&鍵管理俺・・無理
それでも、早く帰宅しようと準備し始めると、こんな時に限りKYな客多数来店
それが、こんな日に限り閉店後まで押し掛けて来る始末。
7時34分に会社を出て、家路に向かう
その間も母親と連絡を取る物の、未だ消息不明
7時50分頃帰宅すると、母親は警察署に出向いたとのこと・・
弟に家を託し、周りを探すこととする。
やや認知症が出てきた祖母は、薪を集める癖がある。
その為に裏山に入ることがたびたび目撃されているし、自分も何度か見ている。
その為、一番怪しいのは「裏山」と推定
しかし、裏山に一人で入ると二次遭難お恐れもあるため、自重
徘徊老人がよく、川や排水溝で発見される事例を思い出し、家の周りの河川を重点的に探す。
山の可能性が強く、山狩りの可能性もあったために、応援として友人たちに声をかける。
警察到着
警察犬を同伴してきてくれた
まずは、警察犬で行動範囲を特定するとのこと
非常に訓練された、人なつこいかわいいシェパードでした。
少し離れて、指示に従いながらついて歩くことに
警察犬は、最初に本当に身近な場所でしばらく停滞する。
同伴の警察官と周辺を観察するが、特に異常はない
もっと奥までいって見てみようとするが、制止される
「警察犬で行動範囲を特定してから、重点箇所を捜索しないと痕跡がわからなくなる」との事
なるほどと思い、勝手な行動を取らないように指示に従って捜索続行
やはり警察犬は裏山へと向かう
かなり奥まで入山することもあると聞かされているので、どこまで行くかと不安だったが・・・
以外にも、自宅から数百メートル圏内でとどまっている。
そこでも、何カ所か重点箇所を設置
一応幹線道路に出てしまっていないか、確かめるために3つある道を全て歩いて確認する。
基本的に警察犬の動きは早く
「足の悪い人じゃないことがわかります。さらに大股であるく特徴があるようです」と、警察犬の動きからわかるらしい
実際、歩くのに困る祖母ではなかったので、納得する。
幹線道路に出ていないことが確認でき、完全に範囲が自宅から裏山までの数百メートに絞られる。
そのとき、最後の目撃情報が入る
「大凡、4時30分頃、裏山付近で見かけたとのこと」
今日は体調が悪いと、母親に言って3時くらいまで自室にこもっていたことが確認とれているが、ここにきて新しい情報だった。
そこで、裏山の重点箇所を集まってくれた方々を動員して捜索してみて、結果により明日以降に消防団を交えた山狩りにとの話になる。
再度、裏山へ向かおうとするが・・・・・
警察犬は、一番最初の重点ポイントが気になって仕方ないらしい
自分は、裏山の重点箇所を捜索すると言われたので、準備のため自宅に戻ろうとしたとき
「みつけたぞ~」の声
自宅から程なく聞こえる大声から、実に近くだと言うことは理解できた。
警察犬が止まっていた場所からは、少し離れた場所だったが・・・
川の淵に浮かんでいる祖母を発見する。
その淵は、我が家の裏を流れる川の中では一番水がたまり水深がある場所である。
その為、母親も弟も俺も警察官も一度は確認した場所だった。
さらに、その淵に行くには正面から行くか、裏山の獣道を通って降りるしか方法がない。
そして、普通に考えれば淵に用がある人は釣り人くらいで、通常は正面から行かない。
では・・・裏山の崖下りしか考えられないのだが・・・
我が家から裏山にはいると、即Y時路になっている。
つまり、右か左かの二者択一
しかし、そのとき警察犬が選んだ道は右だった。
だから、左に行かないと行けないあの場所に行ったとは、すこし思えなかった。
でも、一番最初に疑って調べたのは実はあの淵だったのも事実
俺は、なんどかこのY字路の左から祖母が山を下りてくる姿を見ている。
そして、この道が非常にせまく、最悪滑落する危険があることも幼少時に経験している。
だからこそ、一番最初に調べたのに見つけることは出来なかった。
そして、一人の警察官がその淵から数メートル手前に歩いた後があるという
では、そこから転落したのか?
昨日の雨で、通常より推量があるとはいえ
川幅2メートルにも満たない浅い川で、人が流れるとは思えない。
後に、流れた後がないことが判明している。
もしかしたら、やはり滑落したのかもしれない。
しかし、死因は溺死ではなかった。
脳溢血でもない、窒息死だろうと言われた。
気絶などして意識を失って、水を飲むことなく、藻掻くことなく・・・静かに息を引き取ったのだろうと
死に顔には悶絶の色もなく、むしろ笑っているようにさえ見えた。
今回の件で、思ったことは警察は思ったより早く動いてくれる。
即、数人の人員と警察犬を導入し、尋ね人放送も即流してくれた。
そして、専門的であり
足跡の有無や、その場の様子をみながら、どの程度滞在して何をしていたかを推測しながら、行動を特定していく姿にすごさを感じた。
そして、近隣の方々が集まっていただき、いろいろ協力をしてくれる姿を見て
社会って、大事なんだなって改めて感じた。
祖母は帰らぬ人となってしまったけど、ご協力いただいた方々には深くお礼を申し上げたい。
5月とはいえ、非常に寒い夜の中を一生懸命に探してくれ、祖母の引き上げにご助力いただいたことを忘れない。
なにより、駆けつけてくれた友人たちに感謝する。
つぶやき July 16, 2012
工具までついてこの値段!! July 12, 2012
安いから作りは・・え? July 12, 2012