桐まみれの日々 by さきさん

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2006年11月28日
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カテゴリ: ひとりごと
 そもそも、私たち夫婦にはなかなか普通の会話が成り立たない。普通に話しかけてもちゃんと答えて貰えないからだ。最初の一言で会話がブツ切れてしまう。それは夫の性格と言えばそうだが、一つ屋根に暮らすものとしては、心中複雑だ。だって、所謂「シカト状態」なのだから。

 それを夫に話すと、それが夫の逆鱗に触れた。夫は兎に角、人に頭を下げるのが嫌な人間だ。一度頭を下げると二度と頭が上がらないと思っているらしい。すごく日本的だと思う。男の面子が潰れるというわけだ。じゃぁ、年が明けての講習にすればと言うと、それが彼の気持ちを逆撫でした。私もひたすら黙っておけば良かったのだ。

 それで始まった激闘だったが、今日、昼前に銀行に出かけ、12時過ぎて帰ると、コンロにはちゃんとお茶が沸かしてあり、その脇には夫と私のお湯飲みがお茶を注げば良いように、仲良く並べて置いてあった。
 意地を張っていた自分がなんだかちっぽけに感じられ、言葉足らずで誤解されがちな夫の、ちょっと照れ屋な性格を、よく判っていたはずなのに、それをあげつらい、責め立てた事がひどく悔やまれた。本当は「言い過ぎた。ごめん。」と謝らなければと思いつつ、それが出来ないでいる夫の気持ちを、一番に察して許さなくてはならない立場なのに、夫にとって、一番言えない一言を無茶苦茶に強要しようとした自分がちょっと情けなくなった。一体何年一緒に過ごしてきたのか。

 きっとこれからも、こんな喧嘩を繰り返すだろう。そして、その度に、申し訳ないことをしたと悟りを開くのは私だろう?!だって、これでもお寺の娘ですもの。悟らなきゃね!

 そう言うことで、今回は一件落着。あの世へ旅立つまでに一度でも夫の「ごめん」を聞けるのか?それは神のみぞ知る。いや、仏のみぞ知る。自分で選んでこの人に嫁いだのだもの。






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最終更新日  2006年11月28日 13時48分13秒
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