桐まみれの日々 by さきさん

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さきさん1850

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2009年10月30日
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 我が社はそもそも、和ダンスをはじめとして、家具の内装品を手掛けてきた会社である。扱う素材は殆どが『桐』。軽くて湿気を含みやすく、その結果、その周りやその中にあるものに湿度が及ぼす影響をきわめて少なく抑えてくれる優れた素材です。
 2000年頃から、そういった家具内装品に限られていた我が社の製品は、収納用品と言う点で通じる「オリジナル商品」に広がりました。そして、中に収納するものが、硬いものであったり、或いは重いものであったりすることが起きてきて、柔らかい桐と言う素材の域を超え、ホワイトアッシュを使ったり、ナラや、ウォルナットを使うようになりました。
 桐と、アッシュやウォルナット等は、硬さ、重さの違いに加え、我が社に入ってくる時の姿形の違いは顕著です。
 まず、桐は、原産地中国で、長さと厚みを既製され、幅を接ぎ合わされた約1mの板の姿で入って来ます。それを例えば、10センチの高さの箱を作る時には、10,5ほどにアラ割して、手押しのプレーナで片方の小口を整え、もう片方を自動かんな盤と言う機械に幅を立てて通して100の板に仕上げます。
 一方、アッシュやウォルナットは、原木をスライスした板の状態で、例えば、今回仕入れたナットは、3.6mの長さで厚みは約51。幅は、板によりまちまちですが、おおよそ15センチ前後と言う姿形で入ってくるわけです。
 まぁ、その板一本を持ち歩こうとすると重いこと、重いこと!か弱き女性である私には、重労働過ぎてお手上げです。こんな時、やっぱり、男の力って偉大です・・・!?
 その板の長さを、取り勝手の良い長さに切り分け、パネルソーで、仕上げる厚みに2足した厚みに割ります。例えば、10に仕上げるなら12に割るのです。それを自動かんな盤で片面削り仕上げる厚みより1厚い板を何枚も作ります。その両耳を手押しプレーナでアラ取りをして、接ぎ合わせ加工へ出すと言う手順です。はぅ・・・・。結構手間掛かる・・・・・・。でも、なんだか、この仕事をしていると、気持ちが充実するんですよね。節など悪いところを鋸でひいて抜きます。いわゆるロースの部分だけを接ぎ合わせて美しい板を作り、そこから先ほどの『桐』が我が社に入ってきた時の工程を踏んでいきます。

 最近、ウォルナットのチョコレート色にすっかり魅せられています。長年、桐の色白の肌ばかり眺めてきたので、なんだか、すごく魅力的に見えるのです。






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最終更新日  2009年10月30日 21時03分50秒
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