実録・サラリーマン時代

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October 28, 2006
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Vol.48「宴~学習塾人生二番目の喜び~」

 冬期講習の目標達成率に応じて、今年度より会社が費用を持ってくれて、
スタッフを交えた謝恩会、打ち上げをやっていいということになった。
だいたいの教室は講師一人に対して、1000円~2000円の枠なのだが、富士吉田教室の場合、目標数値をかなり大幅に上回ったということで、一人につきナント3000円の支給!やったね!!
 こういうスタッフへの還元の仕方は本当に素晴らしい。我が会社に大感謝である。
 さて、どこでどんな風に使うべきかっていうことを考た。富士吉田にも飲み屋はいくつかある。
しかしやっぱりお店を使うならば3000円はすぐにいってしまう。
そこで、もうひとつ考えたのは休塾日の日曜日に教室内で、宅配ものをとったり、買出ししまくったりして豪遊する(笑)っていう案。
 講師達にミーティングで希望を訊くと、断然後者(教室で豪遊)であったので、この方向で決定した。

寿司・ピザ・中華バイキング盛り合わせ・パーティーセットなどなど・・・
そして、当日。ビールやら飲み物やら更なるつまみを求めてみんなで買出しに。
教室のパーテーションを全てとっぱらい、蛍光灯を消して間接照明にしてJAZZのBGMを流して・・・、
絶対に生徒が入って来ないようにシャッターを閉めて(笑)裏口から出入りした。
 我がスタッフは男手が少ないので、俺は男性講師の寺尾先生と二人で重たいもの、
つまり酒類の買出しに出た。

 寺尾先生が何やらマニアックな酒屋に連れていってくれて、九州出身の寺尾先生はそこにある薩摩焼酎の幻の逸品とかを俺にいろいろと説明してくれたり、でも基本的にはあまりビールも安くなく、「やっぱりもっと量販店にいきましょう」と寺尾先生が自己完結型意見(!?)により、他の店に行くことにした。
俺は「別にそんな極端に値段は違わないし、ここでもいいんじゃない?」というと、「いやソフトドリンクが特に安い店があるんで」みたいなことで、「はぁ」と俺は承諾して、寺尾先生の車に乗った。
 量販店に到着すると、もっと店の近くに駐車すればいいのに、微妙に遠いところに駐車した。
「もっと出口のそばに停めたほうがいいんじゃない?」と俺が言うと、「そうなんですけどねぇ・・・」と寺尾先生。「え?けど、けどなんなんだよ」と内心思いながらも、俺は「ふ~ん」と言った。
 ドリンク類をしこたま買い込み、そろそろ他の買出し隊のみんなも教室に戻ってるはずだなぁ、と思っていると、寺尾先生は「ホントすみません」とか言って誰かとメールしてたりする。いまいち今日の寺尾先生は挙動不審だ(笑)と思いつつ、教室に戻った。


講師達が横一列に並んで一斉にクラッカーを鳴らして、
「ありがとうございました!お疲れ様です!」と言ってくれた。
その後、かかえきれない大きな花籠をもらったりして、一瞬何が起きているのかわからなかった。

 今回のパーティーは講師に対する謝恩会で、俺が(会社が?)講師を労う会のはずだったんだが、
いつのまにか4月に退職する俺のお別れサプライズパーティーとなっていた。


そういうことか、と俺は微妙に挙動不審だった寺尾先生の言動やら行動をみんなに言うと場内爆笑。
巨大な花籠は講師達の大学がある都留のお店で購入し、
大きすぎて目立つので教室の大家さんに一時的に預かってもらったことなども知る。

 あんなにおいしいビールは久しぶりだった・・・。
予測不能、想像を絶することを「してやられる」と人間ってのは間違いなく感動する。
いかに「クレド」を、「ホスピタリティー精神」を、と講師達に植え付けようと考えていた俺は、
なんだよ、うちの講師はこれらがとっくに身についてんだなぁ、って思った。
宴が終わったあとも俺はしばらく喜びが消えなかった。

 時は野球のWBCで日本が韓国に敗れた日(でも最終的には見事世界一になった)のことで、
イチローはインタビューで「僕のこれまでの野球人生の中で最も屈辱的な日でした」と言った日だった。
このフレーズを借りていうと、「俺の16年間(講師時代も含め)の塾人生の中で最も嬉しい日」になった。

 ところが、この記録(?!)は数日後、あっという間に塗り替えられることになり、
つまりこの日は俺にとって二番目に嬉しいことになった。

(つづく)





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Last updated  October 28, 2006 02:09:55 PM
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