可愛いに間に合わない(ファッションと猫と通販な日々)

可愛いに間に合わない(ファッションと猫と通販な日々)

2017.09.27
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第百四十二段~エスコート~

★☆★☆

第百四十三段

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

上掛けを剥いで半裸のジョンの身体を見下ろした。

ホワイトの右手には注射器。

腰のポケットには形や大きさは同じだが中身の違う注射器。

ひとつは覚醒用。

もうひとつはノックアウト用。



覚醒させたら、どんな事が起こるか想像してみた。


鬱になる。


あの日

ふたりで死に物狂いで山を駆け、空を飛んだ。

今、懐にシアンがいても

あの時を思い出すと

未だに絶望的な喪失感にさいなまれる。


俺たちの心はひとつだったよな。


ホワイトは猛烈に過去を懐かしんだ。

先達と三人の弟子。

彼らの手が背中を鼻を撫でる。



もしかするともう今生ではこれが最後かもしれないんだ。

次は何百年、何千年先だろうか?

このふがいない姿のまま、俺と別れるつもりなのか?


彼の腕に注射針を突きたてた。

ままよ。



別の注射器をポケットから取り出す。

妙な様子で目を覚ましたなら、すぐにそれを打たなければならない。

なにしろこいつの頭の中はハチャメチャなのだ。

ポールたちに繰り返し受けた矯正処置。

シアンの干渉。

囚人や捕虜以外でこの男ほど

脳みそを引っ掻き回された人間はいないだろう。


世界政府側に捕らわれてその後救出された部下がいた。

彼はいまだに廃人だ。

生ける屍化する直前まで機械のように、

動くものなら何でもやみくもに攻撃し続けた。

捕虜だった兵士で、無事に救出されるのは珍しいことだったが

その帰ってきた兵士たちが

心を失った殺人マシーンにされてしまっていた例は

珍しいことではなかった。


世界政府においては戦争が終わった今もなお『教育』が行われている。

その歴史は長いわけではない。

最初は犯罪者の手っ取り早く確実な矯正のためという名の人体実験。

ホワイトはこの実験や開発には牧場がからんでいると

睨んでいた。

アレクと牧場との関係は、どういう理由でなのか非常に深い。

なにしろ牧場から徴収する税の常識外れの優遇は誰もが知っている。

彼らの尋常ではない武装も見逃されている。

地球があのような状態になり

太陽系のほぼすべてが戦場になったころにはすでに

牧場は中立を表明し、

ひたすら研究と生産と商売に勤しんでいた。

それはおそらくとっくの昔に

先代か先々代か

世界政府との間で話しはついていたからなのだろう。

武装化は進み、

反政府軍には手を出そうにも被るダメージを予測すると

割に合わない、という事態になっていた。

牧場はどちらに対しても攻撃的ではなく、

商品を開発、生産、販売する、そのことにしか関心はない

領土を広げたいなどの野心は全くない風だった。

どこかの時点で、あるいはアレクが総帥に就任したところで

そのつもりになれば占拠できたかもしれない牧場。

だがそうはしなかった。

戦いになれば、冥王星のドール生産設備は研究所ごと

被災する恐れがある。

軍がそうしなくとも、牧場自身が自爆の道を選ぶ

そういう噂もあった。

その予想される事態を好まぬ大きな力が働いたはずだ。

それがアレクではないと言い切れるだろうか。

特別扱い。特例。

法令無視。

もちろん誰一人として、それを指摘糾弾する命知らずの者は居ない。

なにかしら双方にとって有益な取引が行われているに違いないが

疑いを抱くことすら皆、自粛しているようだ。

ホワイトは危惧していた。

いずれ政府の財力と牧場の科学力で先例のネクストどころではない

強力なクローン兵士を大量生産するつもりに違いないと。

そしてやつらの頭脳はアレクの思いのままに操られる。


シアンは何も言わないが、彼のヴィジョンの内には

牧場に関する何か重大な予見があるに違いない。

シアンが火星と冥王星を要求しろとホワイトに言った時

火星についてはその理由が分かったが(防衛能力の高さ、といった)

冥王星については実現不可能というか奇想天外だし、

それより以前にアレクから断られると踏んでいた。

ところが予想に反して、アレクはあっさり了承し、

牧場側の拒絶も聞こえてこなかった。

薄気味悪く感じたほどだ。

太陽が遠く環境は過酷だが

それをしのぐ設備を整える資金さえあれば

牧場が存在するおかげで

安全という点においては、火星以上だ。

牧場にしたってあれだけの広大な星、

あの程度の数の人間たちが入植したところで、

おとなしく生活している限りは痛くもかゆくもないはず。

アレクに恩を売ることができて、ますます好き放題商売ができる

というわけだ。


こっちとしては

その前にクローン兵大量生産の方を心配した方がよさそうだ。

それに向けて多分洗脳技術の実験開発はまだまだ続いているはず。

だが当時は適当なところで洗脳の安全宣言を出し

すぐに士官学校を含む軍の教育機関すべてに取り入れた。

アレクの御世になってからは

ほとんどの軍人がまたたくまにロボット化され

民間人ですら、自力の学習では出世できないと

底辺の人間ほど洗脳教育を率先して受ける。

エサは教育訓練給付金制度なるもの。貧乏人には少なからぬ額だ。

それにプラスしてリクルート時の採用優先順位がぐんと上がる仕組み。

そして洗脳のノウハウの全部は政府独占だから

教育内容に政府が発表している学習指導要綱以外の

何が紛れ込んでいるか推して知るべし、だ。

さらに救いがたいのは

あらかた受ける方もそれを分かっている、という実情。

世も末。

アレクの理想郷。




ジョンはまだ目を覚まさない。

ホワイトはジョンを揺すった。

『大尉。起きてくれ。急ぐんだ。』

ジョンは目を見開き、ホワイトの顔を認めると

瞬間身体を硬直させた。

途端にホワイトは深い後悔の念に襲われた。

畜生。

この目はまずい。

一瞬の間に手の注射器は叩き落され

ジョンは上体を起こす勢いでホワイトのみぞおちに頭突きをくれて

ホワイトが呻いて後ろに飛び、

胎児のような姿勢で壁に打ち付けられて

その場に尻餅をつくのを見ぬうちに

ベッドから転がるようにホワイトのいる方とは逆側に下りた。

素早く後ずさりつつ身を屈めながら

ベッドの上のシーツを引きはがすが早いか

ベッドに飛び上がり

マットレスのスプリングをロイター板のように使って跳ねて

ホワイトにとびかかって、シーツを頭からかぶせ、

床に抑え込んだ。

あっという間もない速さ。

獣だ。

想像していたよりはるかにもの凄い反射神経と身体能力。

これが噂の血まみれジョン。

間違いない。これぞゴクウだ。

武器を持っていたならとっくにホワイトは死んでいる。

そしてもっとスピーディなものがあった。

タイルだ。

寝室のタイルの何十枚かが戦闘機の模型のように浮かび上がり

センサーの赤い光が伸びてホワイトの頭部と思しき部分を

シーツの上から刺すように照らしている。

ジョンの恐慌を察知して作動スイッチが入ったのだ。

ジョンの方は今の動きが精いっぱいだったようで

ホワイトに体重をかけてはいるものの息は荒く、

瞬間の隙をとらえてホワイトは折り曲げた両足をバネのようにして

両足裏で彼の腹を蹴り上げた。

そのせいで、タイルからのレーザー放射を一斉に受けて

ホワイトはその焼けるような衝撃にうおっと叫んでもう一度床に

叩きつけられたが

ジョンの方もあっけなく飛んで

ヘッドボードの角に頭をしたたかにぶつけ

くずれて失神しかけた。

彼はシアンに盛られた薬の影響がまだ消えず目が回っている様子で

いったんは立ち上がりかけたものの

よろよろと床にへたりこんでしまった。

ホワイトはシーツから大急ぎで抜け出て

『もうやめろ、大尉。君を傷つけるつもりはない。

持っていた注射器は安定剤入りだ。

これ以上君が暴れるつもりなら、それを打たなきゃならん。

頼むよ。ただ話をしたいだけだ。』

と早口で言った。

床に尻をつけたまま両手を広げ、何も持っていないことを見せた。

ジョンの目は焦点がまだ定まっていないようだったが

それでも少しは緊張が薄らいだ様子に見えた。

『君と素手で戦う気はないよ。そんな無謀なことはしない。

それにタイルもまだやる気満々だしな。』

ホワイトはそして警戒怠りなく立ち上がると

用心深く近づいてそっとジョンに手を差し伸べた。

まだ暴れるようなら何発かパンチをお見舞いする準備を

密かに整えながら。

そのかわり、タイルは先ほど以上の強力な光線を繰り出すことだろう。

(ん?まてよ?さっき注射を打つのは見逃したぞ、このタイル。

どうなってる?

中身が毒だったらどうするのだ。

いったい。。

王子のどのようなヴィジョンを素にプログラムされているのだろう)

いや、いろいろ考えても仕方ない。

うんざりと『立てるか?』と訊いた。

ジョンは眉間を寄せて、何が起きているのかわかっていないような

ぼーっとした目つきでホワイトを見上げていた。

『これは夢なのか?』とジョンは後頭部をさすりながら訊ねた。

声は細く、相手はホワイトではないように聞こえた。

相手は自分の脳みそのどこか。

少なくともこの男にさきほどのような力は

もう残っていないようだった。

王子が彼に何を飲ませたのか知らないが

その安定剤を常に服用していてもらいたいものだ。

ラクロアに頼もう。

せめてここに居る間は。

『いや、違う。現実だ。』

ホワイトは応えた。

『閣下、どうかお許しを。夢を見ていたのです。

誰かに殺されかけていた。』

ジョンは気まずそうに正気の人間のように詫びた。

その言葉は嘘ではないようだった。

それにそれが方便だとしても

責められない。

彼や自分のような職業を長い間続けてきた人間にとって

身を守るための当たり前の反応であり

むしろ自分たちはそれゆえに生き延びてこられたと言える。

『やはりまだ君はキューザック大尉か?』

とホワイトは思い切って訊ねた。

ジョンは目をぱちくりとさせた。

『そのつもりですが』と彼は言った。

『そうではないはず、なのですか?』とジョンはホワイトの手を避け

ベッドを頼りに立ち上がりながら言った。

本気なのか冗談なのか判りかねているようだった。

『殿下が君に精神安定剤を飲ませた。

今は少しふらつくかもしれないが、

じき収まるよ。』

ホワイトは違う返事を返した。

それを聞くと.ジョンは嘆息し

『オーケー、今のはテスト』とシアンの真似してタイルに話しかけ

『私はもう彼のドールですね』

と力なくホワイトに言った。

タイルがジョンの指示を聞くや

たちまち素直に床に戻るのを見つめながら

ホワイトは自嘲的に放たれたその言葉のジャストフィット感に

ジョンの頭がある意味正常であることを認識した。

『そういうことではないと思う』

当たり障りなくそう応えたが、

ホワイトは自分のその返答に確信は持てなかった。

シアンは必死だ。

ガキの必死ほど怖いものはない。

ジョンを手に入れるためなら何でもする。

それだけは間違いない。

『座って』

ホワイトはジョンを促し、ふたりしてベッドに隣り合わせに座った。

『少しの間も立っていられないなんて』

ジョンは恥じらいながら嘆いた。

『今だけだよ。

起こす前に薬を打っておいたから

すぐにいつもどうりになる』

そうなってもらわなきゃ困る。

もしいつも通り

(何をもっていつも通りとするか、という問題は別として)

に回復しないなら、そしてそれが危険な状態だと判断した場合

足下に落ちている二番目の注射を打たなければならない。

もう一度眠ってもらう。

さて、いつどのタイミングで拾うかだ。

ホワイトはジョンを鋭く見た。

『話しを聞いてほしい。物騒なことは考えずに

私の話しに耳を貸して欲しい。』

ジョンはホワイトをまっすぐ見、

姿勢を精一杯しゃんとさせた。

それは軍人として上官に対する正しい反応だから

そうしたに過ぎなく

目つきは疑念や警戒を失ってはいない。

『はい、サー』

と彼は掠れた声で言った。

『うん。』ホワイトは返事を返し、

『たぶん明日か明後日のことだ』と切り出した。

『私は火星を留守にする。宮廷に行かなきゃならない。

陛下のお召しだ。』

ジョンはそれを聞くとちょっと首を傾げた。

ホワイトの話しの内容と記憶とが上手くつながらない様子に見えた。

ホワイトは構わず続けた。

『君が眠っている間に、

殿下と私とで君たちの結婚の承諾を陛下から得た。

その条件が私とロバートが参内し、陛下よりじきじきに

見届け人の任命を受けるということなのだ。』

ジョンの眉間に思いっきり皺が寄った。

今の話しを聴いたショックできっと

シナプスが正確なつながり方をしたに違いない。

ひどく不機嫌な様子になった。

だが彼はなにも言わなかった。

『いいか。私がいない間、殿下を守って欲しい。

君以外にそれができる人間はいない。

ひょっとするとここに

保安課の部隊が乗り込んでくるかも知れないんだ。

今までは王子は航海中だということになっていたが

君との結婚を陛下に宣言したので

王子がこの星で君に合流したと感じただろう。

君が任務を負って火星に来ていることを

陛下はもちろんご存じだからな。

いちかばちか陛下は強硬策に出る可能性がある。

つまり強制的に王子を奪還する。

それからもうひとつの可能性もある。

もし私が土星で囚われの身にでもなれば

私の部下たちは王子に忠誠を誓っているわけではないから

どこまで王子を守り切れるか分からない。

王子と私とを引き換えにすることをそうためらうとも思えない。

そして君が陛下に対する忠誠心から

やすやすと保安課に王子を差し出すなら王子は多分死ぬぞ。

あるいは彼は牧場に返されて、再教育されるかもしれない。

自殺する前に今までの記憶を全て白紙にされる。』

『だから』

と、ジョンはじれったそうに言い返した。

『それだからこそ、殿下はひとりで宮廷にもどるべきだ。

このまま事を進めるなら

あなた方はまた陛下を相手に戦争をしなきゃならなくなる。

戦争は望みではないだろう?』

ジョンは言った。

胸糞わるいことには思ったより彼の脳は働いているようだった。

だがその目は白のものを白と言ったに過ぎない、

そんな光りかたをしていた。

そしてジョンは

『シアン殿下は宮廷に戻る。陛下の御側に。それが正しい。

殿下はあなた方を罰さないように陛下にとりなす。』

と付け加えた。

『だが殿下の望みは君と正式に結婚することだ。

それをあきらめることは彼の望みではないから彼は苦しむ。

そのあげく彼は自分のバグのために自動的に死ぬ』

ホワイトは言った。

『バグ?』

ジョンは目をきょとんとさせた。

『まさか。そんなたわごと』

ジョンは頑固そうに冷たく言い放った。

少々のあざけりを含んだ笑みが浮いていた。

『それに殿下はあなたから鍛えられている。

ご自分の身はご自分でお守りになれるはず』

全く嫌な脳の働き方だ。ホワイトはため息をつきたくなった。

やきもち焼きめ。

『分かっているだろう。

せいぜいが身が軽く、俊敏俊足で、射撃が上手い、程度だ。

それに、そんな問題ではないのだ。

彼が自動的に死ぬのは、不治の病だ。』

『止して下さい。さきほどから。

いったいなんの冗談なのです?』

『こんな時に冗談など言わないさ。

君だって

王子の自殺未遂事件について少しは聞き知っているだろう?』

ジョンは神妙な顔つきになり頷いた。

『とにかくどのような内容の噂を君が耳にしているにしろ

私はさきほど、その件を直接殿下に質問した。

あの方はドールだ。

我々とは作りが違う。

この件、簡単な問題ではないぞ。

洗脳でなるよりもっと強力な作用で生きるのを止める。

そしてこれを聞けば君はもっとぞっとするだろう』

ホワイトは続けた。

『バグはそれだけではないのだ。

君も知っての通り殿下は分化に入った。

そのような状態でこのような複雑な事態に巻き込まれたなら

自死を待たずに王妃アズールと同じ運命を辿ることになる。

彼は脆いと言われるドールたちの中でも

もっとも不安定なタイプなのだ。

今殿下は針山の上で綱渡りをしている状態なんだ。』

ホワイトはジョンの肩に手を触れた。

ジョンは身を振って、それを避けた。

『サー』

ジョンは一瞬ののちに自分のその無礼を後悔したようだった。

『気にするな』

ホワイトは手を降ろした。

『もう、引き返せないところまで来ている。

君は挙式までとにかく王子を守り王子に従ってくれ。

式が終わるまではと

王子は分化を薬の力で遅らせようとしている。

それがどれほど危険なことかわかるか?

彼を死なせたいのか?』

『いいえ』

ジョンは首を振った。

そして

『こんなこと』

と声を絞り出した。

『私の人生で起こるはずではなかったんです』

彼は泣き出しそうな様子だった。

ホワイトは今一度彼の肩に触れた。

今度はジョンはそれを受け入れた。

『シアン殿下は法的に正式な夫婦である、ということを

最も求めておられる。

それは君を将来皇帝にしたいと考えておられるからだ。』

ジョンは驚愕してホワイトの顔を

時がとまったように見つめた。

それからゆっくり手が動いて自分の肩にあるホワイトの手に

触れた。

その間もホワイトを凝視したままだった。

ホワイトの手をつかむとそっとその手をホワイトの方へ

押しやった。

『もう一度寝たくなった。眠っていたほうが良かった。』

彼は誰へともなくつぶやきを漏らした。

『大尉。キューザック長官と話したいか?』

ホワイトはそれを相手にはせずいきなり訊ねた。

ジョンがぱちくりと瞬きをし、はたと息を止めた。

美しい黒目だけが彷徨うように動き

ホワイトの顔の隅から隅までをしばし眺めた。

『いいのですか?』

彼の乾いた舌が不明瞭に言葉を吐き出した。

『報告もしたいだろう。殿下との婚約とか』

『ええ』

ひどく控え目な探るような返事だった。

もちろんホワイトの予想通り

ジョンが報告したい事柄は別のことのようだった。

『ああ、そうだ。

もうひとつ、その前に言っておくことがある。

スティールについて、だ。』

ホワイトは言った。



つづく








↓次回です♪
第百四十四段~謀反~









からどうぞ♪










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Last updated  2017.11.02 11:01:02


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