東京大学医科学研究所の山崎聡特任准教授(幹細胞生物学分野)を中心とした研究チーム(スタンフォード大学と理化学研究所との共同研究チーム)が、マウスの造血幹細胞を用いた実験で、 市販の「液体のり」の成分「ポリビニルアルコール」(PVA)を用いることで白血病治療で重要な造血幹細胞を増幅させることに成功した 。 日本医療研究開発機構(AMED)が30日、公式HPで発表した。この発見は白血病などの血液疾患の治療に新たな可能性を与えるもので、このニュースはネットでも大きな話題となった。 リアルタイム検索では「液体のり」と「アラビックヤマト」が1・2位を独占 。ツイッターでも「液体のり」のほか、「白血病治療の救世主」「専門家驚嘆」「造血幹細胞」「培養液以上」などの関連ワードがトレンド入りを果たした。
赤血球や白血球、血小板に変わる造血幹細胞。同チームは、マウスの造血幹細胞を用いた研究で、PVAを使い造血幹細胞の増幅に成功。さらにこれらがヒト造血幹細胞においても応用できる可能性が示されたという 。
身近な存在だった液体のりが意外な形でクローズアップされ、ツイッターには「素敵過ぎる」「こんなニュースわくわくせずにいられんー」「液体のり何事かと思ったらめちゃくちゃ凄えじゃん」「目から鱗どころの騒ぎじゃないやろ、すげえな」「液体のりが世界を救う日が来るな」「期待したい!!さすが天下のアラビックヤマト。小学校入学時に先生が『糊はスティックタイプよりアラビックヤマトの方がいいと思います』って言うわけだ」などのコメントが並んだ。
またなぜ同チームが液体のりに着目したのかを知りたがるユーザーも多く、ネットには「液体のりでやってみよう!ってなった過程と、言い出した人が気になる」「よく液体のりに辿りついたなぁって思う」「どれだけ煮詰まったら培養液じゃなくて液体のり使ってみようと思えるのか」「液体のりを使うに至ったひらめきが知りたい」「液体のりがトレンド入ってて何事かと思ったら、良いニュースだった。しかし、どんな発明でも最初にやろうとした人は凄い」などの投稿が殺到した。
文房具として、幅広い層で認知度が高い液体のり。この報道を受け、ネットではさらに液体のり“あるある”に話題が発展した。ツイッターには多くのコメントが集まり、「蓋の部分にのりの塊よく作ってたなぁ…(ちゃんと拭いたりしないから)」「小学校の時フエキのノリと共に愛用してました」「領収書の貼り付けは、アラビックヤマトしか信じない」「クラスの秀才が使ってるイメージ」「ルーズソックスを強力に留めてくれていたアラビックヤマト」などの投稿で盛り上がった。
液体のりの主成分に、がんの放射線治療の成績を大幅に向上させる効果があるらしい。そんな研究成果を東京工業大などのチームが発表した。液体のりと言えば、昨年にも東京大などが、白血病治療で重要な細胞を大量培養するのに成功したと発表したばかり。いったい液体のりとは何者なのか。研究者は、どうしてこれを医療応用しようと思ったのか。
「液体のり」放射線治療でも期待の星 がん細胞ほぼ消失
机の引き出しを開けると、だいたい使いかけで転がってくる液体のり。主な成分はポリビニルアルコール(PVA)という水に溶けやすい樹脂だ。洗濯のりの主成分でもあり、ホウ砂と混ぜるとスライムになったり、シャボン玉を割れにくくしたりする。
東工大などは今回、がんの放射線治療で使う薬剤にPVAを混ぜると、薬剤ががん細胞に入り込みやすくなることを発見。マウスの大腸がんが「根治に近い」レベルまで消失したと発表した。
この治療法では、中性子を照射してがん細胞を破壊する。薬剤ががん細胞にとどまりにくく、照射の効果が薄れてしまうのが課題だった。薬剤の分子をくっつけて長くすればいいと推測されたが、どうやればいいか。
野本貴大助教は薬剤の分子式を…
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