しろうと自然科学者の自然観察日記

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2012.03.06
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カテゴリ: 山野草
一昨年5月、有給休暇とゴールデンウィークを利用して、4月30日から5月6日まで北海道に帰りました。弟の車、甥っこの車を借りて、両親とともに、美幌峠・摩周湖・硫黄山・川湯温泉、函館・小樽・岩内、上湧別、サロマ湖、東藻琴、網走湖など、観光と親戚周りで、合計2,000キロメートルをドライブしました。この年は、雪融けが遅く、美幌峠も摩周湖も雪景色でした。
季節の進行が遅れていたために、見ることができなかった花があった一方で、季節の進行が遅れたことが幸いして、ミズバショウなどが見頃でした。

エゾエンゴサクは、道路脇や斜面に満開で、一面が青色になって見えるほど、群落で咲いています。
エゾエンゴサク1sエゾエンゴサク2s
エゾエンゴサク3sエゾエンゴサク4s
エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
1.ケシ科(ケマンソウ科)キケマン属エゾエンゴサク。
2.和名の「蝦夷延胡索」は、エンゴサクの塊茎を乾燥したものを「延胡索」という名で鎮痛を目的とした漢方薬として利用していることと、北海道(蝦夷)に生える延胡索であることから付けられたという。なお、エゾエンゴサクには、塊茎はできないとのこと。
3.北海道、本州北部に分布。エゾエンゴサクの花の色は、場所によって青系とともに紫系や白系があるとのこと。なお、延胡索は中国原産で享保年間に日本に薬草として伝えられたとのこと。

同じく道路わきに、アズマイチゲ・ニリンソウ・シロバナエンレイソウが咲いていました。

アズマイチゲ1sアズマイチゲ2s
アズマイチゲ(東一華)
1.キンポウゲ科イチリンソウ属アズマイチゲ。
2.和名の「東一華」は、東の(東方に咲く)一輪草(一本の茎に一つの花を咲かせる)に由来する。「東」は関東を意味するが、北海道にも咲くという説もある。
3.日本全土に分布し、落葉樹林の縁や草原、山麓の土手などに生える。

ニリンソウは、群落で咲いています。
ニリンソウ2s
ニリンソウ(二輪草)
1.キンポウゲ科イチリンソウ属ニリンソウ。
2. 和名の「二輪草」は、一本の茎に二つの花を咲かせることに由来する。ただし、花数は一輪や三輪の時もある。
3.日本全土に分布し、日本の春を代表する山野草。

シロバナエンレイソウ(?)は、つぼみでしたが、葉の形などから判断して、間違いないでしょうか。
シロバナエンレイソウ2s
シロバナエンレイソウ(白花延齢草)
1.ユリ科エンレイソウ属シロバナエンレイソウ。別名ミヤマエンレイソウ。
2.和名の「白花延齢草」は、中国ではエンレイソウの根を乾燥したものを「延齢草根(えんれいそうこん)」という名で主に漢方薬・胃腸薬として利用していることと、花が白花であることに由来する。

※この3種類の識別方法をご存知の方は、コメントしてくださるようお願いします。

キバナノアマナ、ミヤマキケマンは、道路わきの湿地に咲いています。
キバナノアマナは、こちらで見かけるアマナに比べて大きく華やかな印象です。
キバナノアマナ1sキバナノアマナ3s
キバナノアマナ(黄花甘菜)
1.ユリ科キバナノアマナ属キバナノアマナ。別名キバナアマナ。

3.北海道、本州中部以北、四国に分布する。早春に白い花を咲かせる小型のアマナは近縁種でアマナ属。

ミヤマキケマン(?)は、黄色が鮮やかです。
エゾキケマン1sエゾキケマン2s
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
1.ケシ科(ケマンソウ科)キケマン属ミヤマキケマン。
2. 和名の「深山黄華鬘」は、華鬘(仏前に飾る花輪)に似た赤い花が咲くケマンソウ(華鬘草)と同じケシ科であること、花が黄花であること、キケマンの生育地が海岸なのに対して山間に自生することなどに由来するようだ。
3.キケマン属で黄花なのは、ミヤマキケマン(近畿以北の本州に分布)、キケマン(関東以西の本州・四国・九州・沖縄に分布)、フウロケマン(中部・近畿以西の本州・四国・九州に分布)。
※上記3種は、いずれも北海道に自生していないことになっています。網走湖周辺にあったこの植物をご存知の方は、コメントしてくださるようお願いします。

ミズバショウは、文字通りの湿地に咲いており、ちょうど満開でした。
ミズバショウ1sミズバショウ2s
集合花を包んでいる白い仏炎苞の模様が、くっきりと見えています。
ミズバショウ3s
ミズバショウ(水芭蕉)
1.サトイモ科ミズバショウ属ミズバショウ。
2.和名の「水芭蕉」は、花が終わったあとの葉が大きくなり(長さ80センチメートル・幅30 センチメートル)、沖縄で芭蕉布に利用されるバショウ(芭蕉)という植物の葉に似ていることと、水辺に自生していることに由来する。
3.大きく真白な花弁のようなものは、仏炎苞という。苞(ほう)は、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のこと。ザゼンソウ・ウラシマソウや園芸種のカラー・オオベニウチワなど、サトイモ科の植物は、苞が単純な葉の形ではなく、花の穂を包むような形になって目立つものが多い。





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Last updated  2012.03.18 13:23:28
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