しろうと自然科学者の自然観察日記

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2012.09.16
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☆9月13日から15日までの3日間、箱根に行きました。箱根は、東京よりも秋の気配が深まっており、箱根湿生花園などで数多くの山野草に出合うことができました。写真整理の途中ですので、今日は番外編です。

☆『世界を知る101冊―科学から何が見えるか』(海部宣男著、岩波書店、2011年)を読みました。

☆著者の海部宣男氏は、放送大学教授、国立天文台名誉教授で、ハワイ島のマウナケア山頂のすばる望遠鏡(1999年観測開始)の完成に携わった天文学者です。

☆この本は、海部宣男が、毎日新聞の「今週の本棚」に書いた書評の中から、101冊を選んだ「楽しい読書へのいざない、そして科学全般への総合的なガイド」(あとがき)を意図したものです。

  • 世界を知る101冊.JPG

  • ☆書評の本の書評を書くことはできませんので、目次の項目をあげて内容紹介とします。※数字は時計数字ですが、環境依存文字なので変更しました。

    1 サイエンス――世界を「知る」ということ
    2 人 間――私たちはどこから?
    3 生 命――この不思議なもの
    4 科学の冒険者たち――好奇心を抱きつづけて

    6 歴史と文化――人間の歩みをたどる
    7 現代社会と科学――矛盾はなぜ生まれる?
    8 未 来――科学から見えてくるもの

    ☆最近の問題意識との関連で、印象に残ったところをメモしておきたいと思います。

    ◎科学は、私たちにとって楽しいもの(「コラム1」、35ページ)◎

     科学とは、私たちが住んでいるこの世界自然、人間、社会、そして宇宙をも、「知る」という人間の営みだ。科学は、「役に立てよう」というよりもまず、「知りたい」という動機によって進むものである。………
     私たち人間は、「知りたがりの動物」である。新しい事実、新しい世界を知ることで興奮し、わくわくする。だから科学は、私たちにとって楽しいものなのだ。

    ◎知りたがりという特性を活かし未来を切り拓く(「あとがき」、251ページ)◎

     ………自然を正しく知らなければ、また私たち人間が自然に対して何をしているかを知らなければ、人類文明の未来は闇である。未来のために科学に基づいた賢い政策をとれるよう、日本社会も、科学に基礎をおいた組織・システムに変わってゆくことが必要だ。そのために科学者自身も広い視野を持たねばならない。
    「知りたがりの動物」である人間は、知りたがりという特性を活かすことでしか、困難な未来を切り拓いていくことはできないのである。

    ※番外編の番外編※中学校恩師S先生による15歳のしろうと自然科学者の似顔絵(1967.3.14)※
  • 名称未設定001.JPG

  • ☆自然を知り楽しむということとともに、人類の未来のために科学を活かしていくこと。身近な自然観察とともに、東日本大震災、原発事故、生物多様性、地球温暖化など、私たちを取り巻く大きな自然について科学的に広い視野を持つことの大切さ。自然科学や科学について、改めて広く深く考えることができました。

    ☆最初に引用した「楽しい読書へのいざない、そして科学全般への総合的なガイド」(あとがき)として、大いに参考になりました。





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    Last updated  2012.09.16 05:22:04
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