しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.02.08
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カテゴリ: 樹木
☆1月から2月上旬は自然の変化も少ないので、昨年2016年7月31日から8月3日まで訪れた裏磐梯での自然観察を紹介してきましたが、最終回となりました。

☆五色沼自然探勝路でリョウブの花を初めて見ることができました。リョウブの木や秋につく実は知っていましたが、花が咲いているのに出合い観察するのは初めてです。(2016年8月1日撮影)。
  • リョウブ1.JPG

  • ☆リョウブは、北海道南部から九州の山中の落葉樹林に生えるリョウブ科リョウブ属の落葉小高木です。樹高は3~7メートル程度で、幹は樹皮が剥げ落ちるとなめらかになり茶褐色です。葉は枝先に集まってつき、縁には鋭い鋸歯があります。
  • リョウブ2.JPG

  • ☆リョウブは、枝先に数本の総状花序を円錐状につけます。
  • リョウブ3.JPG

  • ☆リョウブの花は、白い長楕円形の花弁が5枚で、花弁の先は少しくぼんで縁に小さな歯牙があります。蕾を見ると、釣鐘型の萼が見え、先が5つに分かれています。
  • リョウブ4.JPG

  • ☆雄蕊は10本、白い花糸の先端にクリーム色の葯があり、葯は下端が尖り上端は2つに分かれて少し開いています。
  • リョウブ5.JPG

  • ☆雌蕊は、緑色の子房から白い花柱が伸び、柱頭は3つに分かれています。
  • リョウブ6.JPG

  • ☆リョウブ(令法)の名は、律令国家(平安時代初期~中期)の時代に、飢饉などの際に食用にする救荒植物として領主などが農民に対し田畑の面積を基準として、一定量のリョウブの植栽および葉の採集と貯蔵を命ずる官令すなわち「令法」で栽培を奨励したことから、「令法(リョウホウ)」が転訛して「リョウブ」となったという説が一般的だそうです。また、長く伸びて咲いている花序を竜の尾に見たてた「竜尾(リュウビ)」から転訛したという説もありました。
  • リョウブ7.jpg

  • ☆飢饉などに備えて若葉を蒸して乾燥して蓄えられたリョウブは、飢饉などの際に食糧の増量材料として使用されたそうです。今でも、リョウブは山菜として、若葉を茹でアク抜きして「令法飯」に利用されるそうです。
  • リョウブ8.jpg






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    Last updated  2017.02.08 06:00:09
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