しろうと自然科学者の自然観察日記

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2018.04.30
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カテゴリ: 樹木
☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ハナイカダの花の蕾です。(2018年3月29日撮影)。
  • ハナイカダ01.jpg

  • ☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。樹高は、2メートル程度になります。ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。雌花は1個、時には2~3個付き、雄花は数個が束状につきます。これは、花の蕾がそれぞれ3~4個見えるので、雄株の雄花でしょうか。
  • ハナイカダ02.jpg

  • ☆ハナイカダの葉は互生し、楕円形で先端は鋭く尖っており、縁には低い鋸歯がありますが、鋸歯の先端は短い針状になっています。花は、葉の真ん中を縦に走る葉脈(主脈)上についています。
  • ハナイカダ03.jpg

  • ☆この写真は、昨年5月に観察したハナイカダの雄花です。花弁が3個で雄蕊が3本見えます。花弁は、後ろに反り返っています。花序から葉柄につながる葉の主脈は、明らかに太くなっています。(2017年5月3日撮影)。
  • ハナイカダ04.JPG

  • ☆この写真は、昨年8月に観察したハナイカダの雌株の果実です。花序は葉腋から出ることが多いのですが、ハナイカダの場合は、花序が葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したために、進化の過程でこの形になったと考えられるそうです。果実から葉柄につながる葉の主脈は、果実から葉の先にのびる主脈よりも明らかに太くなっており、花序の軸と葉の主脈が癒合したことを示しているようです。(2017年8月24日撮影)。
  • ハナイカダ05.JPG

  • ☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。別名はヨメノナミダ(嫁の涙)で、熟した雌株・雌花の黒い実を、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が人に隠れて流した涙がハナイカダの葉に落ちたものと思われたそうです。
  • ハナイカダ06.jpg

  • ☆ハナイカダの花言葉は、「嫁の涙」「気高い人」「移り気」などだそうです。「嫁の涙」は別名から、「気高い人」は葉の筏にのる小さな花には気品があることから名づけられたそうです。





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    Last updated  2018.04.30 05:00:16
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