しろうと自然科学者の自然観察日記

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2019.09.21
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カテゴリ: 山野草
☆8月22日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(15回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヒナタイノコヅチの花です。(2019年8月22日撮影)。
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  • ☆ヒナタイノコヅチは、本州・四国・九州の日当たりの良い道端で普通に見られるヒユ科イノコヅチ属の多年草です。茎は分枝し、高さ40~90センチになります。
  • ヒナタイノコヅチ02.jpg

  • ☆ヒナタイノコヅチの茎は4稜形で、節はやや膨らみ時にやや紅紫色を帯びます。茎や花茎には、毛が見えます。
  • ヒナタイノコヅチ03.jpg

  • ☆ヒナタイノコヅチの葉は対生で、葉が厚く光沢はなく、両面ともに有毛で、葉の縁が波状に縮れるのが特徴です。光沢があるように見えるのは、雨上がりのためです。右上の葉を見ると、葉が有毛であるようです。
  • ヒナタイノコヅチ04.jpg

  • ☆ヒナタイノコヅチの花期は8~9月で、茎先や葉腋から穂状花序を出します。
  • ヒナタイノコヅチ05.jpg

  • ☆ヒナタイノコヅチの花は、花序の軸に密に付き、最初は横向きです。花のつくりは、淡緑色の花被片(萼片)5個、雄蕊5個、雌蕊1個です。雄蕊5個の間に、淡黄色の薄い膜状の仮雄蕊があります。花のつくりは、今後の観察課題としたいと思います。
  • ヒナタイノコヅチ06.jpg

  • ☆ヒナタイノコヅチの花は、花後にはしだいに下向きになり、花序の軸に圧着していきます。2個の小苞は棘状になり、先端が反り返ってきます。数年前に撮影した写真です。(2016年9月27日撮影)。
  • ヒナタイノコヅチ07.JPG

  • ☆ヒナタイノコヅチの果実です。イノコヅチ属も、「ひっつき虫」として種を拡散していきます。種子表面から突き出て、折れ曲がった刺状の突起(2個の小苞)があり、これによって引っ掛かり種を拡散していきます。(2016年9月27日撮影)。
  • ヒナタイノコヅチ08.JPG

  • ☆ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)の名は、日陰に生えるイノコヅチ(イノコズチ)に対して、日当たりの良いところに生えることから。イノコヅチ(猪子槌)の名は、茎の節の膨らんだところが猪の子の膝頭に似ていることから名付けられたそうです。ただし、この説には異論もあるようです。なお、「ヒナタイノコヅチ」と「ヒナタイノコズチ」の表記がありますが、漢字表記「日向猪子槌」からすると「ズチ」ではなく「ヅチ」のように思えます。植物図鑑では「イノコズチ」となっているものがありますが、よくわかりません。
  • ヒナタイノコヅチ09.JPG


  • ヒナタイノコヅチ10.jpg

  • 【追記】9月初め、開花したヒナタイノコヅチの花を撮影できました。花のつくりは、淡緑色の花被片(萼片)5個、雄蕊5個、雌蕊1個です。雄蕊5個の間に、淡黄色の薄い膜状の仮雄蕊があります。これらのヒナタイノコヅチの花の特徴が全て確認できます。(2019年9月6日撮影)。
  • ヒナタイノコヅチ11.JPG





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    Last updated  2019.09.21 05:02:21
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