クリントの日記

クリントの日記

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

クリント0312

クリント0312

Calendar

Favorite Blog

午前と午後と もっちん4476さん

三宅農園音楽部 イ… ぱみ831さん
あ~さひが サンサ… たまよ1066さん
ミャフー☆三宅農園付属応… みみこ!さん
登米山の神 パソコ… きゅうりやのばんちゃんさん

Comments

ファック @ Re:収まらない腹の虫 (05/20) ガタガタ自分を正当化する言い訳がうるせ…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! http:/…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! http:/…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! http:/…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! http:/…

Freepage List

2009.10.23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



ところで近くの新刊本屋さんが、最近古本を扱い始めた。看板にはused bookと書き加えられたが、本の場合は「使った本」と言うより、「お古の本」と言ったニュアンスが感じられるa secondhand book の方がピッタリ来るような気がする。
だからといっても新刊本のことは a firsthand bookとは言わず、これはあくまでa new bookという。firsthandは「直接に」とか「じかに」という意味だそうだから、英語もなかなか一筋縄ではいかない。

ところで車の販売店では、登録は済ませたもののまだ誰も使用したことのない車を「新古車」と言う名で販売することがある。
この本屋では、買い取った正真正銘の中古本も並べてあるが、書籍類の殆どは売れ残った新刊本を、同じ店内の中古本の陳列棚に異動したもので、発行日は少し古くなるが、本そのものは誰の手垢も付いていない新品、まさに「新古本」なのである。
値段はだいたい定価の半額となり、おまけに新本購入の時に付けてくれるポイントも付けてくれるから、最近は新刊本の陳列棚より、こちらの中古本の陳列棚を熱心に閲覧している。

この書店で最近、「斜陽に立つ」(古川薫著 毎日新聞社刊)を買った。
乃木希典と児玉源太郎という明治を生きた二人の軍人の生き様を描いた物語である。
乃木希典は日露戦争の英雄とか聖将とも言われる人物であるが、ちかごろは乃木希典が無能だったという説が世の中にだいぶ浸透している。

これに対して「斜陽に立つ」の著者古川薫氏は、司馬氏が乃木を愚将扱いするのは、史実と異なり、誤解であり、理不尽だという憤りを抱いて、乃木像を描いている。
来月から「坂の上の雲」がNHKの大河ドラマで放映される予定だが、原作に忠実ならおそらく乃木大将は愚将として登場することになるだろうから、乃木大将のイメージがさらに誤解れるおそれがあると、古川氏はイライラしているのではないだろうか。

ところで、この本の中に福田恆存氏の「乃木将軍と旅順攻略戦」(中央公論社刊「歴史と人物」S45年11月号)の中の文章が引用されている。

「近頃、小説の形を借りた歴史読物が流行し、それが俗受けしている様だが、それらは全て今日の目から見た結果論であるばかりでなく、善悪黒白を一方的に断定してゐるものが多い。
が、これほど危険なことは無い。歴史家が最も自戒せねばならぬ事は、過去に対する現在の優位である。吾々は二つの道を同時に辿る事は出来ない。とすれば現在に集中する一本の道を現在から見遙かし、ああすれば良かった、かうすれば良かったと論じる位、愚かなことは無い。
殊に歴史ともなれば、人々はとかくさういふ誘惑に駆られる。事実、何人かの人間には容易な勝利の道が見えてゐたかも知らぬ。が、それも結果の目から見ての事である。(略)当事者はすべて博打を打ってゐたのである。丁と出るか半と出るか一寸先は闇であった。それを現在の『見える目』で裁いてはならぬ。歴史家は当事者と同じ『見えぬ目』を先ず持たねばならない」

なかなか厳しい論評である。
しかし司馬遼太郎氏は小説家であって、歴史家ではない。彼が史料を読み間違えたか、或いは意図的に愚将として仕立て上げたかは別として、「坂の上の雲」はあくまで小説であり、フィクションであり、史料ではない。
古川薫氏もまた小説家であるから、「斜陽に立つ」も史料をもとにした小説であり、フィクションだといえる。
古川薫氏が福田恆存氏の論評を引用したのは、おそらく司馬説を攻撃する意図に違いないが、同じ文言がもし、司馬氏の本の中に引用されていたら、そっくりそのまま古川氏攻撃の支援材料になったかも知れない。

歴史小説から虚構を取り上げたら、もはやそれは小説とは言えない。。

同じ史実をもとにそれぞれが違ったイメージを膨らませ、片や名将、片や愚将と書く。
これこそが小説家の特権であり、歴史小説のロマンではないだろうか。
歴史小説を第一級史料と頭から信じるほど、読者は愚かではないと思うのだが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.10.23 14:27:23
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:歴史小説は史料ではない(10/23)  
まゆはけ  さん
そんな本屋さんが近くに欲しい・・・と思いました
最近は文庫本を買う事の方が多くなりましたが・・・
坂之上の雲、頑張って読みましたよ
友人が横須賀にある、戦艦三笠保存会の事務局長をしていますので、三笠の見学会を同窓会で行いました
行く前に読んでおこうと思い、読んだ次第です

中学生の頃叔父に、この職業を選んで良かったと思ってる、と質問したところ、叔父が、そう思うように頑張るんだよ、二つの人生は生きれないから・・・
と言った言葉を思い出しました (2009.10.23 19:12:45)

Re[1]:歴史小説は史料ではない(10/23)  
まゆはけさんへ

素敵な叔父さんだったのですね。
私に同じ質問をされたら一体何と答えるのか思いつきません。
でもあまり後悔はしていませんから、良きにつけ悪しきにつけ納得しながら生きてきたんでしょうね。

このところこの書店で立て続けに歴史小説、とくに近代史を題材に描いた作品をよく買っています。
(2009.10.23 19:30:52)

Re:歴史小説は史料ではない   
happytogether さん
我が家はお金もスペースもないので、まずはネットで図書館検索、あれば最寄の公民館受け取りで予約。なければ購入リクエストを申請。そうして実際読んで是非とも欲しくなった本のみ、これまたネットで中古本で済ませます(超節約^^;)。というわけでめっきり本屋に行くことも少なくなりましたが、たまに行くとやはり生の本の臭いが嬉しい空間です(^^)。

今回も、『それでも、日本人は『戦争」を選んだ」をリクエストし、昨日公民館から借りてきました。が、同日、目の不調で眼科に行きましたら、しばらくPCも本もTVも禁止と言われてしまい、お預け状態です(++;)。

歴史は、見る人、見る時期によって、様々に変化しますから、「絶対」というのは難しいですよね。
虚構や脚色満載?でも、夢中にさせてくれる歴史小説は、無味乾燥な歴史教育で量産された?私のような歴史嫌いを救済する?最良手段のひとつと思います(^^)。 (2009.10.23 21:25:15)

Re:歴史小説は史料ではない(10/23)  
私は最近はほとんどブック○フあたりで本を探して買ってきています。
歴史小説はあまり御縁がありませんが、大河ドラマ一つとっても、主人公を誰にするかで描き方が変わってきますね。
単純な私は、いい人だと思っていたのに案外汚いんだとか、いろんな感想を持ちますが、それはまた描く人によって、ずいぶんと変わってくるんだなあと実感しています。
歴史小説、とあくまで小説のひとつだと思いますから
そこには創作部分も入ってくるでしょうし…

昨日買ってきたのは、遠藤周作と田辺聖子のエッセイでした。来月までかかってゆっくり読むつもりです。

(2009.10.23 22:06:56)

Re:歴史小説は史料ではない(10/23)  
Mrs. Linda  さん
セコハン。懐かしい言葉です。もう忘れていました。

セコハン娘があるなら、セコハン息子だってありですよね。

離婚した女の人をメキシカンが『リサイクル・セニョリータ』と云ったのを聞きました。面白い表現ですね。 (2009.10.24 02:55:03)

Re[1]:歴史小説は史料ではない(10/23)  
happytogetherさんへ

現役時代は転勤する時、書籍類は図書館等に寄贈していましたが、リタイヤしてからたまる一方でした。
この頃、娘が里帰りしたとき、まとめて持って帰ってくれていますので、だいぶ整理が出来ました。

「斜陽に立つ」以降、「歴史通」「小説満州事変」「太平洋戦争の真実」「新歴史の真実」と少し歴史ものに誘惑されています。
学校で学ばなかった時代のことに惹かれていますが、面白くなかった学校の歴史の勉強に対する反動なのかも知れません。チョット遅すぎますが(笑)。

(2009.10.24 15:31:23)

Re[1]:歴史小説は史料ではない(10/23)  
もっちんママさんへ

本屋さんでぶらぶらしながら物色していますと、尾籠な話しですが突然尿意を催します。
きっとその本が欲しいと思う気持ちがそうさせるのだと思いますが、昔はそんな状態の時、即購入したものですが、いまは一度オシッコに行ってから改めてその本を手に取ってみます。
こんどは尿意を催しませんから、パスします。お陰で衝動買いが随分少なくなりました(笑)。
(2009.10.24 15:39:04)

Re[1]:歴史小説は史料ではない(10/23)  
Mrs. Lindaさんへ

「バツイチ」なんて表現より、「リサイクルセニョリータ」の方がポジティブで良いですね。
「セコハン息子」なんて表現は聞いたことがありませんが、これは男尊女卑の名残りかも知れませんね。
もっとも恋に破れた男なんてきっとその辺にゴロゴロ転がっていますから、特別な名称をわざわざ作る必要もなかったのかもしれませんね(笑)。
(2009.10.24 15:53:16)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: