レビー小体型認知症介護日記

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2005.04.27
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カテゴリ: 痴ほう情報
今リハビリというと、理学療法・作業療法・言語療法の三つがあります。


私も何年か前に、大腿部骨折したときに、理学療法を受けました。
母も日に日に衰える自分の足を気にして、整形外科にリハビリを頼みましたが、効果が見込めないの一点で、受けられませんでした。

今度痴呆の疑いで、国立長寿医療センターに入院中、このリハビリをしていただきました。

とりあえず理学療法と作業療法の二本柱でスタートしました。
理学療法は、何でこんなことするのかという顔をして母は、平行棒で歩行訓練をしていました。
担当の理学療法士が出産を機に三月で退任するのが決まっていたので、残念ながら効果のほどを確かめられないうちに、理学療法は打ち切られました。

歩行訓練も作業療法士に、引き継がれました。


若い方が多い中でこの人なら何か良いアドバイスがもらえると感じ、毎日彼のすることを眺める日々が続きます。

母の知能は小学校二年生程度。
図形の意味がよく理解できず、三角形を小さい棒を使って形作ることもできませんでした。

そして歩行の際の致命的欠陥。
左足の変形性関節炎。
これをかばううちに、歩き方を忘れたようになっていたのです。

パーキンソン病患者のような歩き方。
頭が前に出てつんのめるように、よちよち歩きです。

だからいつも「こわい。こわい」の連発です。
だから歩くとき誰かにしがみつきます。
その恐怖心を取り除かなければ歩く意志が生まれません。



結果が出ても出なくても、相手(母)を否定しない。
目線を相手に合わせる。
新しいことに挑戦させない。

新しいことに挑戦させないというのは、認知症患者の多くは記憶障害にかかっています。
だから新しいことをさせようとすると、できません。


つまり心の通じた会話をしなくなるのです。
「私はあのひと嫌いだから無視したのよ」
家族からは「あなたはプロなんだから、何とかしてよ!」
と悲痛を込めた言葉が投げかけられます。

私も過去の母と決別するのに時間がかかりました。
母がこんなにもできなくなっていたのを知らず、無理強いした後悔で涙が出ました。

でも今は主治医・作業療法士とのいい出会いで救われました。
母も「私この一年の記憶がないの。馬鹿になったんだね」
「そんなことないさ。それに気づくだけでも進歩だよ」
「そういってもらえるとうれしいわ」

こんな会話ができるようになりました。
ここまでこれたことに感謝します。
これもいろんな人のアドバイスに心を傾けるようになったからだと思います。

いろんな方のアドバイスから、自分にあったもの、できそうなことからやり始めるといろんなことが見えてきます。
その中から試行錯誤しながら、進めていけば良いと思えるようになりました。

どれが母に効くか、それはやって見なければわからないのですから。
でも私がやってみて、作業療法士のやり方を見て、多くの人が陥りやすい過ちだけは避けてもらいたい。
こんな思いで明日からできるだけわかりやすく、書いていこうと思います。

認知症で悩まれる家族の方の、参考になればと思っています。






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Last updated  2005.04.27 11:06:54
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