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2009.04.06
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カテゴリ: 映画

とても貴重な6日間だったので、なるべく誰にも会わないように、お出掛けも必要最低限にして(ちょっと病的)独りの時間を愉しみました。
趣味に関する寄り道以外はしなかったので、伸びすぎた前髪もそのまんま。やっと今日、美容室に行って前髪だけカット。スッキリです。
映画の日に観にいったのは北欧発のこの映画。シアターキノにて。


●  ●  ●  ●



 前向きさがステキな、おもしろい映画でした。
小鳥と一緒に倹しく暮らす真面目なホルテンさんは、鉄道マンとして勤続40年、ついに定年を迎えることになりました。
大切な勤務最後の朝、なんとひょんなことから寝坊をしてしまい、最後の運転に大遅刻するのです。スタコラサッサ!逃げ出したホルテンさんを待ち受けているのは、第二の人生と向き合うために必要な出会いの数々。
可笑しくて、ちょっぴり悲しい、ユーモラスな人々が贈る心温まる物語。

行きつけのバー、行きつけの宿、行きつけのタバコ屋、行きつけのプール―――。

しかし、そう思えていたのに何処かが違ってる。
ちょっとずついつも通りにいかなくなったホルテンさんの日常は、滑稽な非日常を引き寄せながら、各駅停車で進んでいくのでした。

どんなに平凡に見えても、苦い過去があったり、密かに恋をしていたり、人は意外な一面も持っているもの。
主人公を魅力的に描くことに成功していて、ホルテンさんから目が離せなくなります。
認知症の母がいること、その母を失望させた過去があること、通いなれた宿の女主人に恋をしていること―――
ホルテンさんが真面目であればあるほど、可笑しな出来事に巻き込まれていく様は、まるで銀河鉄道に乗ってしまったみたいに柔らかく不思議。
客席にいる私まで、不思議な一夜を過ごした気分で、そしていくつになっても、人生が素晴らしい方に回りだすことがあるんだという希望を、胸いっぱい受け取って帰ってきました。

映画の日とはいえ、まばらな客席では度々笑いがおこっていました。
日本に関する小ネタも登場するので、お見逃しなく。
ホルテンさんがキラキラした夜の静寂に飛び出したみたいに、なんだか動き出したくなってしまった。
哀愁と幸福感。消えない余韻。


●  ●  ●  ●




音楽  コーダ
出演  ボード・オーヴェ  ギタ・ナービュ  ビョルン・フローバルグ

(カラー/90分)







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Last updated  2016.02.14 19:30:17
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