行きかふ人も又

行きかふ人も又

PR

×

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01

Calendar

Comments

ミリオン@ Re:【 恋人たちのアパルトマン (FANFAN)】 1992年 フランス映画(06/01) こんばんは。 フランス映画は面白いですね…
ミリオン@ Re:【 第三の男 (THE THIRD MAN)】 1949年 イギリス映画(05/30) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…
ミリオン@ Re:【 オペレッタ狸御殿 】 2005年 日本映画(05/29) こんばんは。 物語は楽しいですね。見るの…
ミリオン@ Re:【 BULLET BALLET バレット・バレエ  】 1999年 日本映画(05/26) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2011.01.08
XML
カテゴリ: 日本映画

330590_01_01_02.jpg


わたしは、初期の『ドレミファ娘の血は騒ぐ』と、ここ数年のサスペンスを数本観たことがあるだけ。ずいぶん評価されている方だと、気にはなっていたものの、これまで私的にしっくりきたことはなかった。奥深であることは分かるけれど、なにか靄の残る印象でいた。

 カンヌで賞を獲った『トウキョウソナタ』は、その点、ほんとうにすごい映画だった。
東京に暮らす、一見ごくふつうの四人家族が抱える心の闇と、再生する姿を描いていく。

330590_01_04_02.jpg

 父の竜平(香川照之)は、突然リストラされ、以来そのことを家族に隠したまま、日中職安に通っている。長男の貴(小柳友)は、将来を決めあぐね、結局アメリカ軍への入隊を決意する。次男の健二(井之脇海)は 学校では浮いた存在で、担任教師との折り合いが悪い。
それぞれに病みを抱えてばらばらな家族を、母の恵(小泉今日子)は優しく受け止めているが、そんな彼女の孤独と空虚な思いを受け止めてくれる者はいない・・・・。

330590_01_02_02.jpg

自分のなかにひとつでも、登場人物たちと同じ思いを、見つけ出すことができたら、そうしたら、繰り広げられるドラマを、突き放しては見られないし、ぼろぼろになっても再生できた家族に、心から喜びを感じることができると思う。

孤独の深さ。悩みの深さ。複雑に絡み合う、エゴとエゴ、葛藤。
そこに突然起こるのは、包丁を持って押し入った泥棒(役所広司)と、恵の逃避行――。作品のトーンを変えて、ここまで目立たなかった恵の心の闇がクローズアップされはじめる。


それらが、泥棒の登場と共に、ばらばらに壊されたとき、初めて再生へと向かう。孤独な一夜をそれぞれに明かしたあと、我が家へ帰ると、同じように帰宅した家族の面々がいて、ほんの少しだけ現状は、変化をみせている――。

次男・健二に芽吹くピアノの才能が、すべての希望の象徴のようだった。平凡で無様な両親だとしても、健二や貴には、世知辛い現代社会にさえ立ち向かっていける可能性がある。
大人たちより、よほど立派に背筋を伸ばして生きている子どもたちが、一番の救いだった。


(カラー/119min/日本=オランダ=香港合作)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.01.08 16:52:57 コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: