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2012年01月03日
紅白を見ながら思ったこと
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カテゴリ未分類
女性がヘソ出しルックを着るのは、たいへんなんだろうなぁと、
KARAのダンスを見ながら思った。
今年の夏にKARAは新曲を発表した。
韓国の歌番組に幾度となく登場したが、
リーダーのギュリがヘソ出しルックを着たことはなかった。
他のメンバーがお腹を見せているのに、彼女だけは隠し続けた。
妊娠でもしてるのかと疑ったものだ。
ギュリは今年23歳になる。
もともと太りやすい体質なのかもしれない。
紅白の出場が決まってからの1ヶ月間、
過酷なダイエットと激しい運動でお腹についた贅肉を見事に落としたのが、
露わになった腹筋で見て取れる。
リーダーとしてのプライドと意地で、ギュリは肉体を鍛えた。
こうしたところに、韓国ポップスの強さがある。
美しさのためなら、整形だろうと肉体改造だろうと厭わない。
日本の歌手たちはどうか。
分厚い衣装で全身を隠しまくっていた。
肉体の魅力を存分に発揮していたのは、AKB48だけである。
あとは全滅、分厚い衣装で武装し、躰のラインさえ見せようとしなかった。
紅白に出場できるのは、一番輝いているトップスターである。
歌の内容もひどいものだった。
平和が大切だとか、明日に希望があるとか、
民主党的な戯言、日教組的な空言で塗りたくられて、
聞くに耐えなかった。
心に響いたのは石川さゆりの『津軽海峡冬景色』と、
平和が大切?
明日に希望がある?
バカ言ってるんじゃねぇよ。
民主党の政治集会じゃあるまいし。
恋した、裏切られた、逢いたいが歌の本道よ。
政治家のプロパガンダと同類の歌なんて、聞きたくもない。
去年の韓国で、一番ヒットした歌は、
インフィニットの『パラダイス』である。
テーマは少女監禁だ。
おまえを手放すことはできない。
どうかおれのそばにいてくれ。
おまえと一緒にいるこの瞬間、この場所こそが、
パラダイスだ。
心臓が焼かれるようなこの気持ち、
この恋をどうすることもできないんだから、
しょうがないだろう。
インフィニットの歌には、民主党的な戯言、日教組的な空言は、
ほんのかけらも存在しない。
猟奇的とも思える内容の歌が、去年の後半には、
これでもかというくらい、韓国のテレビで流れた。
日本でも人気のあるアフタースクールの歌も、
扇情的な内容である。
シャンプーになりたい。
あなたの髪に流れ落ちて、
わたしの匂いであなたを包みたい。
世界にひとつしかない匂いで、
永遠にあなたを酔わせてみせる。
鏡さえ見えなくなるように、
わたしの白い泡で全身を包み込んでしまいたい。
毎日、毎日、待っている。
この瞬間が好き。
あなたの指が触れる。
わたしたちはふたたびファンタジーに包まれる。
歌は本来こうしたものだろう。
万葉集の時代から日本人は、
これでもかというくらい、恋の歌を詠み続けてきた。
和泉式部に並ぶ詩人は、ギリシアのサッフォー、
16世紀のフランスのルイーズ・ラベくらいだろう。
西欧において女性が本格的に文学に登場するのは、
近代になってからである。
もちろんアジアでは日本は例外的な国である。
女性たちが文学的なサロンを作り、
勅撰和歌集において男性と肩を並べていた平安時代は、
人類史には他に例がない。
そうした日本人がいまや政治的な空言しか歌えなくなってしまった。
大和心と漢心、いまの芸能界には漢心しかない。
東京裁判などのA級裁判、BC級裁判で軍人たちが処刑されたとき、
日本人は自分たちの思想に、手枷、足枷を嵌めさせられた。
二度と先制攻撃できないように、
みんなで手を繋いで平和に暮らしましょうという観念しか、
語ったり、歌ったりできないようにさせられた。
軍歌がパチンコ店で流れるのは、
GHQの底意地の悪いおふざけ的な占領政策のせいである。
日本のパブリックな歌の世界から、軍歌が消えた。
勇敢さ、怒り、冷酷さ、傲慢さといったものに悪の刻印が押されて、
日教組の教師たちによって、みんなで手を繋いで暮らしましょうと教えられた。
そしていまやエロチックな恋歌までが、歌謡界から消えた。
その空白に、韓国ポップスが入り込んでくるのは当然の現象である。
GHQが去ったあとも、左翼のエリートたちが自己規制を続けてきた。
しかし世界は大きく変わり、
占領政策を行ったアメリカでさえ社会が大きく変わり、
軍需産業が主要な産業になり、連続殺人鬼が街を徘徊する国になった。
みんなで手を繋いで平和に暮らしましょうという観念を、
狂信的とも思えるほど後生大事にしているのは、
能天気でお人よしの日本人だけである。
GHQの教えを後生大事にしてきたせいで、大和心が消えてしまった。
ところで少女時代のダンスを見ながら、韓国も変わったもんだと感動した。
問題は黒い衣装である。
ハレの舞台である紅白に、黒い衣装で登場する。
そうした美意識は、韓国の伝統文化には存在しない。
日本の美意識である。
葬式の喪服でさえ韓国では白である。
江戸幕府の奢侈禁止令によって、四十八茶、百鼠と呼ばれるほど、
茶色、灰色、黒、紺、それらの色に対する美意識が異常なまでに発達した。
利休鼠、錆鼠、嵯峨鼠、松葉鼠、源氏鼠、灰色の名前だけで百もある国は、
日本という摩訶不思議な国だけである。
少女時代は日本や欧米の美意識を上手に取り入れて、
衣装を作ったり、ダンスの振付を考えているからこそ、
なんの抵抗もなく好きになれるのだ。
今回の歌を振付けたのも仲宗根梨乃さんという日本人である。
ちなみに東方神起の振付も彼が行っている。
日本という摩訶不思議な国。
建前と本音がいまほど分裂した時代はないのではないか。
アダルト女優たちは、他の国に行けばスター級の扱いである。
しかし彼女たちがどんなに美しく、魅惑的だったとしても、
紅白に登場することはない。
韓国の歌手たちは選ばれるのに、日本人のアダルト女優たちは無視される紅白。
司会や審査員になれる日も来ないだろう。
いまやトップスターの歌手よりも、
アダルト女優たちの方が、日本経済に貢献している。
どれだけの富を日本にもたらしたかという基準で人選するなら、
彼女たちが選ばれるだろう。
芸能界と暴力団の関係も、むずかしいものがある。
インフィニットは、社長とメンバーがひとつ屋根の下で暮らしていた。
雨漏りのするひどい家だった。
ハングリー精神が原動力になり、彼らをスターダムに伸し上がらせた。
こんな暮らしをさせれば、日本では厚生労働省が承知しない。
職がなく、若者がぶらぶらしているのに、厚生省が厳しい基準を作るから、
スターの卵がいても上手に孵化させることができない。
日本の基準から見れば目も当てられないほどひどい暮らしをしてきた韓国の歌手たちが、
やがてはトップスターになり、紅白に出て本来は日本人が稼ぐ金を掻っさらってゆく。
暴力団の裏金が芸能界に流れて、すばらしいスターが誕生するなら、
一概に悪いことだとは言えないのではないか。
偏執的なまでに悪を退治しようとすると、
芸能界の原動力までが失われてしまう。
たとえ暴力団を追放できたとしても、周辺国のマフィアが入り込んでくるだけである。
たかが紅白、されど紅白、
良くも悪しくも、いまの日本を象徴している舞台だった。
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最終更新日 2012年01月03日 07時20分26秒
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