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2006年07月12日
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カテゴリ: Boys Loveもん
またしてもお久しぶりな更新です。
そしてお題はまたしても富士見。
新刊出ましたねー。早速読みました。
読みました……が。
ええと、とりあえずお断りしておきますが、今回あんまり楽しいレビューにはなりそうにないので、今の富士見に満足している方は退避した方がいいかもしれません。


この新刊読んでふと思ったのですが、今の富士見の読者で、「惰性で読んでいる」という方はどのくらいいらっしゃるんでしょう。
ちなみに私、前作まではかろうじて「8割が惰性、2割が愛」くらいの割だったのですが、今回のを読んで、どうしようもなく「惰性10割」に近付くのを認識致しました。
特に「ここが駄目!!!」って激しく拒否するような所は無かったと思うんですが…今までの不満や釈然としない部分、そんなのが澱のように沈澱して、ついに今回で臨界点突破、という感じでしょうか。じわじわと、じわじわと愛が削がれていく。そんな感じ。寂しいですねぇ。
一言で言ってしまえば、主人公はじめ、登場人物が全然イキイキしてない。惹き込まれる所が何処にもない。

富士見という世界の、どうしようもない現実感の欠如。
所詮お話なので、過度に現実的である必要はないけど、架空の「富士見という世界」が脳内に立体感(奥行き感)を持って立ち上がるだけのリアルさは欲しい。
何処をとっても古い表現。若い年齢のキャラが沢山出て来ているはずなのに、誰ひとり若々しく無い。古びたギャグのような会話には白けてしまう。
作者が歳をとっていくに従って、作品も歳を取ってしまうのは、ある程度仕方ない。
けれど、それは物書きのプライドかけてでも、どうにか阻止すべき所じゃないのか、と思う訳です。
阻止出来なくても、最大限の努力を。自分の実年齢よりもずっと若い世代の話、それを書く事を選んだのなら。
作品以外での作者さんの事は知りません。でも、この話(シリーズ)を読む限り…隠す努力も無く、鈍った感性をダダ漏れに露呈してしまっている気がします。
長いシリーズを、一定の水準保って、読者を飽きさせずに引っ張ってゆくのは至難の技。それが出来たらホントに神だとは思いますが。
こんな風に苦言暴言吐くのは、長く長く続けて来たこの作品に対して、私が愛を維持出来なくなってるからなのでしょうね。
でも、そう思う片方で、作者も愛を維持するのが難しくなっているのでは…と疑ったりもしています。もしくは盲目的に愛しすぎちゃって…悠季や圭を大事にするが余りに、冒険させられないでいる…とか。
彼等が話の中で幸せな生活を送るのは、それは1ファンとしては嬉しい事だけど、延々と日記のような平凡な日常を読む事を望んでる訳ではないです。

前作でチエ姉と悠季の仲を疑った圭は、今回は教え子との仲にヤキモキしてますが、そんな底の浅い愛を何度も読みたい訳ではないんです。
読みたいのは、もっと大きな河の流れのように、ドラマチックな話。心を鷲掴みにされて、ぐるぐる揺すぶられるような。
読者の私は我が侭です。
以前のように、悠季や圭と共に共感し、泣けたり笑えたりする、そんな骨太な富士見を読みたい!読みたい!読みたいんですよ!!!
…葉っぱや小枝の形が少し変った所で、大木の姿に影響はないでしょう。



7月発売文庫富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部人騒がせなロメオ





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最終更新日  2006年07月12日 12時17分54秒
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