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買いたてホヤホヤ聞きたてホヤホヤ(TVとかではだいぶ聞いてたけど)のシカオちゃんの新曲、NOBODY KNOWS。シカオちゃんらしい1曲。アニメ「xxxHOLiC◆継」のオープニング曲なんですが、タイアップ曲として考えるとちょっと大人しめ…??サビはイッパツで入るけど、シカオちゃんの曲を聞き慣れてない人には、ちょっとクセがあるかもしれない。聞き慣れてると、「らしい」馴染みのいいメロディラインなんですがね。この曲に関して、「便所の落書きみたいに、どこか1つの歌詞でも、聞いてる人の心に強く突き刺さってくれればいい」と御本人仰ってますが、今迄だってシカオちゃんの歌詞は、ストンと心の奥底に落ちては突き刺さるものだらけです。このヒトどんだけ人のココロを突き刺せば気が済むんでしょう。「こんな男との恋愛はまっぴらだ」と余裕で思えるような、卑屈で自虐的で依存的な男の暑苦しい程の愛情。そんな曲を書かせたらこのヒトの右に出る者は居ないでしょう。「きみと僕」という閉鎖された世界に異常な程にこだわり続ける偏執狂。そんな曲ばかりでは聞くのも大概鬱になってしまいそうですが、その自信なさげで卑屈な目線に油断してると、サクっと喉元を噛まれるようなスリリングさが潜んでいるのがこのヒトの恐い所。そして、一度噛まれると、その傷口からは質の悪い毒が回り出すのがさらに恐い。その毒の甘さには常習性があって、しかも解毒が困難。ホントに質が悪いです。今回の新曲NOBODY KNOWS、カップリング曲の1/3000ピース、コンビニ、いずれも毒はやや弱めなので、まだ安心して聞けると思います。初回限定版には太っ腹な事に、昨年の「FUNK FIRE TOUR’07」のライブ映像(約1時間)DVDがついてますので、そっちの方がてっとり早く「スガシカオ」というヒトを知るには手頃な曲が収められてます。「スガシカオ=夜空ノムコウ」という認識しか無い方に、無責任にオススメしたい1枚。でも、入門編として個人的に最適だと思うのは、やっぱり「ALL SINGLES BEST」でしょうかね。
2008年05月14日
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日々勝率悪いジャケ買い帯買い繰り返している私ですコンバンハ。今日購入した本も、帯に負けたパターン。大負けです。だって「メガネ男子」だなんて、ズルイじゃないですか。こんな単語帯に書かれたら、メガネスキーとしては見すごせないじゃないですか。しかも「優しくて博識なメガネ男子とクールで性悪なメガネ王子」ですよ。眼鏡男子としては王道の2タイプだけど、そんな眼鏡2人との本屋さん舞台のエピソード集ときたら、ちょっとイイかも、と思うじゃないですか。でも実際は、眼鏡眼鏡煩く喚くような腐れが読んで満足出来る方向の話じゃありませんでした。普通に、眼鏡かけた人が出て来る本屋さんの話。しかも性悪眼鏡は日中コンタクトだし。そんな半日眼鏡は眼鏡男子とは認定出来ない!!!生っ粋の眼鏡男子はコンタクトなどしなァい!!!!(叫)帯に踊らされて自爆っても、一応本には責任無いんで、読後感想はとりあえず。ですが…眼鏡云々抜きにして読んでも、正直な所、イマイチ感は否めず。所々から作者さんの人柄の良さだとか、作品に対する愛情は伝わっては来るものの、その表現方法がまだ未完成、といった印象。面白くなりそうな雰囲気はあるのに、勿体無いです。全体的に話のテンポが散漫で、一話一話の印象が薄いです。紙面も似たような大きさのコマが詰まっている感が強く、そのほとんどにキャラが描かれているので、見辛い上にメリハリに欠ける感じ。〆に使うエピソードなども、作中の印象づけが薄いので、最後に改めて持って来られても、イキナリ感が否めないし。ギャグシーンの描き方もやや古い感じ。全編通して結構な頻度でそんな場面が出て来るので、もう少し洗練された(ギャグ自体もそれを表現する絵柄も)らいいのに、と思ってしまったり。主人公が落ち込んだり楽しそうにするシーンも、同じテンポで読めてしまうのは……どうなんでしょ?私なんかは、さらりと読み流せてしまう分、いつまでも主人公に添えなくて、感情移入がし辛い気がしてしまうんですが。この本、この作者さんの初コミックスだそうで。ならば、これからどんどん変わってゆくのかもしれないですね。他のレビュアーさんでは絶賛されている方もいらっしゃるみたいなので、ほんわか系が好きな方はチェックしておいてもいいのかも。私のお気に入り度は、とりあえず現時点では★★★☆☆☆☆☆☆☆で。
2007年07月09日
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表紙買いです。表紙、ほんわかして可愛いじゃないですか。中身もね、ほんわかラブコメディだと思ってたんですが。最初のページ捲ってエ ロ 漫 画 買 っ て 来 ち ま っ た …かと思いましたよ。いきなり3Pかまされた日にゃもうどうしようかと。いや~コレ、絶対表紙に騙されてる人いるでしょ。(笑)開幕だけでなく、その後もギシアンやりまくりで「??え?あれ??」と混乱しながら読み進めてたんですが、中身案外面白かったので、結果オーライという感じではあるんですが。主人公、黒杉輝は兎に角下半身の欲望に忠実。抱いた女は数知れず、ラブホテル通学も常なモテ男。そんな彼が唯一恋をしたのが、深窓の令嬢百合子さん。女の子の扱いには慣れすぎな程慣れているはずの輝が、こと百合子さん相手では、遠くから眺めている事しか出来ないという初っぷり。紆余曲折あって、どうにかデートまではこぎつけたものの…という、ギャグとしては古典の部類にも入りそうな王道のストーリー。でも、話のテンポが良く、笑い所も的確に押さえてあるので、何度読み返してもふき出してしまいます。難…というほどではないのですが、私は絵柄にややバラつきがあるのが気になりました。イマドキの可愛い絵柄があると思えば、違うコマでは妙~~に古臭い絵だったり。そのギャップに、同じキャラでも一瞬「?」と思う所も幾つか。2人で描いてるのかな?と思ったほどです。(作家さんに関しては詳しく知らないですが)とりあえず、表紙で期待してた方向とは全然別物でしたが、ちょっと面白かったので、続刊も買ってみようと思います。という事で、お気に入り度数は★★★★★★★☆☆☆
2007年07月05日
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あんまりこういう企画に乗る事の無い私ですが。思わず記事を書いてしまうほどに、このネックレス可愛いと思いました~。元々薔薇モチーフは好きなのですが、ともすると可愛くなりがちで、年々敬遠してっちゃってたんですよね。でもこの薔薇は、淡いクリアなグリーンと、優しい仄かなサーモンピンクの色の取り合わせが、甘くなりすぎない可愛いさで、普段お花モチーフなんかを敬遠してる人にも受け入れられ易そう。色が押さえ目なので、主張しすぎる事も無く、合わせられる服の幅も広そうです。お値段も2万円を切るというお手頃価格なので、プレゼントにも良さそう。縦に2つ繋がる薔薇というのはちょっと珍しいけど、激しく人を選ぶようなデザインではないし、大きく好みが分かれるようなデザインでもないと思います。女性へのプレゼントに困っている男性諸氏、如何でしょう?(笑)というか、私がプレゼントして欲しいですわ。コレ。
2007年06月29日
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ジャンルとしては百合コミック。でも、百合とは言っても薄味。薄味なので、特殊なテーマな割には読者はさほど選ばないかと。普通に読めるレベルです。可愛い絵柄で、友情以上恋愛未満といった、少女たちの微妙な感情を密やかに描いています。独立した10話の短編が収録されて、それぞれ、万華鏡を覗くようなキラキラした印象はあるものの、全体的には些か弱い気も。それは、私がこの本に期待していたものと実際が、若干違ってたからなのかもしれませんが。私はもっと、秘密めいた少女同士の恋愛物語を期待してたんですね。雰囲気例えるなら、夜の沼地に咲く月下美人の花、みたいな。(何)こう、密かにエロティック(直接的なエロでなくて、雰囲気エロみたいな)で退廃的、毒のある、閉鎖された世界での恋。ありがちですが、そんなのをちょっと期待してたんですね。そんな私の妄想より、この本の少女達は、よっぽど爽やかで健全です。この作家さんの他の作品を知ってたら、そんな期待はしなかったのでしょうが、この本で初めて手にとりました。この方の作品。ごく普通の、ちょっと切ない女の子たちの恋の話を覗きたいなら、読んでみていい本かも。話も絵も可愛いけど、個人的に期待してた方向でなかったので、お気に入り指数は★★★★★☆☆☆☆☆
2007年06月27日
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まったり万日記といえども、いくらなんでもまったりしすぎです。コンバンハ。3ヶ月ぶりの日記は、先日クリアしたオーディンスフィア。他にも色々クリアしたゲームはあるんですが、レビュー書くほどのテンションには至らず。さてさて。オーディンスフィア、良かったです。隅々までこだわりを持って丁寧に作られた良作。絵も可愛いし、シナリオボリュームも膨大なので、お腹一杯遊べます。レベル上げせず普通にプレイすると、最初は結構な難易度ですが、難易度自体は選べるので、初心者な方も大丈夫かと。ただし、ゲームのジャンルとしてはアクションなので、最低限のアクションスキルは必要です。ちなみに私は、根性はあるものの、スキルは低いアクションゲーマーです。そんな私でもクリアは出来るので、スキル不足で迷っている人にも、是非手にとって頂きたいゲーム。HPは、街に持ち帰ったアイテムで、作って貰った料理を食べる事によって大幅にアップします。攻撃力の方は、戦闘時、敵から放出されたり、アイテムをかけ合わせる事で生成出来るフォゾンを吸収する事によってアップします。この、フォゾンによってアップする攻撃力をサイファースキルと呼ぶのですが、これが結構大事。(当然ですが)当初はついついレストランに入り浸りな私でしたが、後半はこのフォゾン生成にやっきになってました。武器を使った通常の攻撃の他に、作成したアイテムによる攻撃や防御も出来ます。(フォゾンは主に、このアイテム生成時に発生する)作れるアイテムの種類もそこそこあるので、何をどのくらい作るか考えての材料集めが結構楽しいです。このへんは、人によってはメンドクサイと思うかもしれない部分ですが。HPを増やす料理は、料理によっても入る経験値の量が違うのですが、豊富なメニューはどれも美味しそうなグラフィック。(食べる仕種もキャラによって個性いろいろで可愛いv)材料に対して経験値の割りが合わないなぁと思う料理も、ついつい試してみたくなってしまいます。キャラは全部で5人。女の子キャラがとりわけ可愛いですが、キャラによってアクションや攻撃方法が違うので、別キャラに切り替わった直後は、ちょっと戸惑うかも。個人的には、フワフワとした慣性のついた動きの妖精のメルセデスがちょっと苦手。攻撃はホーミングがあるので楽ですが。あとは、二段ジャンプが致命的に下手なので、コルネリウスもちょっと苦手。(^-^;)キャラが複数いるので、話はザッピング方式で進んでいきます。脳内で時間軸を整理しながらシナリオを進めますが、話が進むにつれて、登場人物それぞれの思惑が交錯していくのが興味深いです。話自体はありがちと言えばありがち。特に驚くような展開がある訳でも、どんでん返しがある訳でもないのですが、キャラやドラマが丁寧に作られているので、つい先が気になります。個人的に、難はほとんど無いと思う良作ですが、強いて上げれば、レストランへ入る際の読み込みがやたら長い事。結構頻繁に通ってたので、この長さは結構ストレス。店内のグラフィックや料理が綺麗なので、ギリギリ許せる範囲です。あとは、キャラを変えても、それぞれのマップのボスキャラはほぼ共通している事。マップの巡り順はキャラによって違うので、当然ボスの難易度も変わって来るのですが、何度も同じボスと闘うのは、些か興を削ぐ感じです。あと1~2体でも、キャラ個別のボスがいてくれても良かった気が。(これだけのボリュームのゲームでは、それも難しいとは思うのですが)でも、システム、難易度、グラフィック、共ににとても良く作り込まれています。絵を見て気に入った人は、買っていい作品かと。と言う事で、私のお気に入り指数は★★★★★★★★★☆
2007年06月26日
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結構のんびりプレイしてました。というか、クリアはとっくにしちゃってるんですが、色々なキャラ作ってまだまだ遊び中。DSでは、久々に長く楽しめたゲーム。一見、ちょっと可愛いWIZ?なんて感じもしますが、システム的に似通っている割には、それほどイメージは被らないですね。単純に、パーティ組んで延々地下へと潜る、それだけのシンプルなゲーム性。樹海から持ち帰った素材で、どんどん武器(防具)屋(薬屋も)で新しい商品が開発されていきます。そのアイテム数は膨大。アイテムクリアを目指してプレイするだけでも、かなりの時間と根性を要しそうです。(私はやってませんが)他にも、酒場で様々なクエストを請け負ったり出来ますが、この数も膨大。特定の条件をクリアしないと発生しないクエストなどもあるので、やり込み度は高いです。条件と言えば、パーティそれぞれの職業には、特徴的なスキルがあり、レベルアップで得られるスキルポイントを取得に応じて振り分けて行きますが、これも条件次第で開放されるものがあったりされなかったり。当初、無計画に育てていた私のキャラは、レベルカンストした時点で、どのスキルも中途半端…という結果に。だって、あそこでレベルカンストだと思わなかったんだもん…!最終的には、全部スキルMAXまで振り分けられると思ったんだもん…!ダンジョンに関しては、それほど嫌らしくはないです。前半は。マップもオートマッピングなので、いちいち自分で描かなくても大丈夫。(『マップ描け』と言われた時には、タッチペンで描かないと描いた事にならないですが。それわかんなくて、依頼が達成出来ずに散々フロア内彷徨った覚えが。(T▽T))基本的に、私的満足度は高いゲームなんですが、「それはどうなのよ…」という部分も。ゲーム部分に直接関係ないものの、キャラ絵が少ないのは残念。同じキャラの顔、別職業で使い回してる部分とかもあるし。絵が可愛いだけにもっと色んなキャラ絵を見たかった。勿体無い。ゲーム部分ではバグ。比較的少ないとは言えますが、うっかりその少ないバグにはまった日にゃあ……泣くに泣けませんよ!!私の場合、まるきりハマリのバグではなかったのが救いと言えば救いだったんですが、ほぼハマリと言っていいくらい、どうしようもなかったです。(でも、発生条件的にはかなり確率高いと思うので、開発側からしたらバグではない…のか…?)地下20階から先へ進めず、延々延々トライ&トライの日々。結局ココで、ほぼ全てのキャラのレベルがカンスト。なんとか20階を抜けられた後のプレイがつまらない事つまらない事。あんまりにも張り合い無かったので、パーティ5キャラのうち、2キャラを新たに作って投入しました。この新人さんたちがポロポロ死ぬので、それとなくいい緊張感です。あとですね、このゲーム、クリア後も遊ぶ事が出来ますが、そのオマケ部分(?)のマップが、非常~~~にやる気無いです。オマケと言っても、もうちょっとどうにかなんなかったのかコレ。いやホントに。イライラするばっかりでイイトコ無しですよこのマップ!大きな不満点はその3つ。ちなみに、クリア後に出て来る敵(固定)は馬鹿強く、いいかげんに育てたキャラでは到底太刀打ち出来ないです。装備も含めて、その敵に応じた対策立てないと駄目。いいかげんにしかキャラ作ってなかった私は、ここでほとんどのキャラ作り直しです。しかも、全員にそれなりの装備…となると、それなりに金がかかるので、モンスター狩りに加えて、採掘採取伐採(で採れるアイテムは高値で売れる)にも精を出します。この段になってさえ、未だに新しい商品が開発される店。うおぉ…一体どんだけアイテムあるのやら…。そんな感じで、私のお気に入り指数は★★★★★★☆☆☆☆といったトコロ。やっぱりバグにハマったのが~~…(T-T)それさえ無ければ、★8個くらいだったんですが。
2007年03月29日
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なんか怖いですよ。この曲。歌詞から察するに、不倫モノでしょ?歌詞だけ見ると、タイトルの通りに、先の無さそうな悲愴感があるんですが、曲として聞くと、なんだか意外なほどに明るいんですよね。ボサノヴァ風で。不倫って言うと、どうも後ろ暗いイメージがあるので、なんかこう…何処かの隠れ宿で逢い引き(その貧相なイメージもどうよ)とか、湿っぽい感じがしちゃうんですが、この曲は違うんですね。だってヴィラですよヴィラ。旅館でもなければ、ホテルでもねーですよ!窓から覗くのはメイプルですよメイプル。あくまで楓ぢゃなくてメイプルですよ!でもって、くるまるのは毛布でなくてブランケット…!……明るいですよ…キレイですよ。随分お洒落な不倫恋ですよ。多分そこには冷たい木枯らしも吹いてなければ、雨も雪も降って無い。おそらくあるのは、からりと乾いた空気と、柔らかな冬の日射し。自分らの恋の行く末を憂いてはいるけども、そこに後ろめたさは皆無。普通に聞いてりゃ、耳障りのいい曲なんですが、えも言われぬ不気味さを感じるのは、私が伴侶持ちだからなんですかねー。もし自分の旦那の浮気相手が、こんな歌詞の女だったら、到底勝てるとは思えない。「もと来た道を帰れば、いつも通りの毎日が待ってるから安心してね」とか、どんな余裕っぷりか。そんな台詞をさらりと言える女なんて、そら恐ろしいですよ。この女の中に、相手の奥さん(もしくは自分の旦那?)の存在なんて、これっぽっちも無い。不自然なくらいに綺麗な不倫愛になってる。そのOUT OF 眼中っぷりが得体知れなくて、むずむずするんですかねぇ。他の不倫ものの曲なんかで、こうした居心地の悪さを感じる事ないけど、竹内まりやの曲には結構このテの怖いと思う曲が多い。耳障りのいいメロディに誤魔化されちゃ駄目。その底には毒が潜んでる。気付いた時には、身体が痺れて動けなくなっているような、甘くて苦い毒。コノヒト怖い、怖い曲作るよ…と思いつつも、カラオケ行くと歌ってしまうんですよな。竹内まりやの曲。
2007年03月29日
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うわー。ちょっと5ヶ月ばかしココ放置してたら、いつの間にか管理画面とかリニューアルされてるし。でもって、MacのIEでは停止率が格段に向上してるし。(汗)まぁ、今だにOS9なんて太古のOS使ってる方が悪いんでしょうが。いやぁ……でも、これだとますます足遠のいちゃうなぁ。ただでさえ放置なのに。とりあえずネスケを立ち上げてみるか。(OS変えようという選択肢は無いのか)そう言えば、前のニッキの書きかけ、ゴッド・オブ・ウォーのプレイ日記ですが、これはあの後すぐにクリアしちゃってたんですよ。詳細なプレイ日記は途中でめんどくさくて続きませんな。いや、メンドイというより、プレイに熱中しちゃって、レポ書いてらんなかったというか。そのくらい面白かったですよ。<ゴッド・オブ・ウォー今からでもいいから皆買って!!(もう中古店でしか見ないかもしれないけど!)新品あったらそれ買って!でないと、2が日本国内じゃ出なさそうなのよ~~!!(T-T)お願いしますよ、カプ子ンさん!ゴッド・オブ・ウォー2出して~~!!でもって、その放置している間に、ゴッド・オブ・ウォー以外にも、色々クリアしてました。私。本も色々読んでました。そのへんのレビューとか、ぼちぼち再開してきたいです。気が向いたら。
2007年03月27日
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さて。日にち空いてしまいましたが、前回の続きです。実は、プレイ自体は結構な所まで進んでいるのです。もう後半近い…のかな?多分折り返し地点は過ぎてるんだと思うんですが。ゲーム日記をサボってたのは、メモる事も忘れてプレイに没頭してたから。そんくらい面白いですよ~。今ならカプコレ価格で2000円代で買えると思うので、アクション嫌いでない方にはオススメです。で、前回の続き。一つ目×3が倒せなくて半泣き入ってた私でしたが、翌日には体力魔法共に半分は残した状態でクリア出来るまでになってました。勿論何度かやり直しはしましたが。ここでちゃんと回避を覚えたらしいですよ。いやホント、人間って学習する生き物なんですな。ええこんな私でも。一つ目×3を倒した後は、神殿の中へ。ものすご綺麗な床の部屋。ピカピカです。部屋抜けてさらに進むと階段が。あ。神官がいます。この人に東の神殿とやらを開けて貰うのかしらーとか思ってたら、何やらクレイトス、「来るな」とか「お前が何をしたか知っている」とか、えらい罵倒のされようです。逃げられてます。この様子では、とてもじゃないが神殿開けてくれそうにもありません。仕方がないのでとりあえずは追っかけてみましたが、追われた神官、突き当たりのバルコニーから足滑らせて転落死。そんな恐れられっぷりって、一体何やったのやらクレイトス。でも、地面に激突して死んでる神官の胸には鍵が。あー、そう言えばここ来る途中、開かない扉(扉というか蓋)があったっけ。バルコニーから飛び下りて鍵入手。そこはさっき一つ目と戦った広場。さっきと同じように、再び神殿内へ。雑魚敵が湧いて出ますが、それほど苦戦はしません。マジックシールドを持っている敵がいて、そいつらには通常攻撃通用しないので、コマンド入力攻撃でまず盾破壊。これも懇切丁寧に画面に指示が出ます。鍵のかかっていた蓋の所で、神官から貰った鍵使用。蓋を開けて下へ降りると鉄格子が。これ開けると、一つ目広場へのショートカットになるようです。でも、当面広場には用は無さそうなので、反対側をさらに奥へ。建物の外に出ました。ちょっとした中庭というか踊り場のような場所。この先道は無いのですが、壁に蔦が絡まってるので、それ登れという事らしいです。ラジャ。そして登って行くと、お約束のバックジャンプの指示。壁と壁との間を飛びながら上へ。一番上まで登るとバルコニーにとりつく事が出来ます。宝箱とかあるんですが、今は魔法も体力も余裕あるので無視無視。基本的にこのゲーム、宝箱設置数は多め。しかも敵倒しながら、敵の出すオーブで回復なんかも出来るので、小さな雑魚敵相手に死ぬ事はそうありません。でも、デカい雑魚はやはり攻撃力もそれなりだし、何匹か続けて出て来る事もあるので、宝箱は無理に開けずに温存です。バルコニーから建物内へ。ちょっと廃虚っぽい広い部屋。雑魚敵さんたちの歓迎です。応対面倒臭そうなクレイトス。(ムービー)入って来た入り口も、部屋の外へ出る出口も赤い炎で閉じられてるので、雑魚敵全部倒さなくちゃ駄目みたいです。でも雑魚敵簡単~v 数はそこそこ多いとは言え、なんでこんな雑魚相手に閉じ込められなきゃなんないのかわかんないよ、と思ってたら、上へと続く階段が。まーそんな甘い訳ないとは思ってましたが。屋上には、案の定ちび雑魚と一緒に鉄球装備の一つ目。でもココ、実は安地に近い場所があるのです。そこから攻撃くり出すのも、甚だチキンな気がしてカッコワルイのですが、私ヘタレなもので、そんなの気にしてられませんー。安地からちくちくと攻撃繰り替えし、屋上の敵を一掃。階下の炎のシールドも解除されたようです。階下に降りる前に、隠れた場所にある宝箱も開けてさらに先へGOです。進んだ先は、巨人神アレスのやんちゃで破壊された瓦礫の街。崩落した足場や崩れた柱を伝って進みます。炎に包まれた街中を、ノシノシ歩くアレスの姿が垣間見えるのですが、以前に見た時より、ちょっとスケールちっちゃくなったような。たしかあん時は、山より大きくなかったかこの人。まぁそんなツッコミはいいです。とりあえず、目の前の柱を伝って行くのが先決。柱には蔦が絡まっているので、それを掴みながら移動。別の柱に飛び移ろうとしたものの、離れた建物のバルコニーから、弓兵がぴゅんぴゅん弓撃って来やがります。痛ーー!!ああほら落ちちゃったじゃんかっっ!!何度か弓で射られて、漸く柱以外の足場の存在に気付く私。(遅)その足場から、弓兵のいるバルコニーへ行けるようです。もーオマエら皆殺しだ…!バルコニーの煩い弓兵も一掃し、さっきの柱へまた戻り。今度は邪魔が入らないので、次の柱へも飛び移れます。次の柱も、蔦を伝ってぐるりと反対側へ。柱の先には、足場がありました…が、微妙に遠い…?えーと、と、飛べるのかなこの距離…………えいっ。うお!落ち……たっ!うそーん。ギリギリどころか、随分距離開いてるよー。2段ジャンプでも届かない。踏み切る位置が悪いのかと思って、場所変えてやってみたけど結果同じ。えー。どうすんのココ…でも、カメラアングル的にこの柱から足場へ移るのは正解なようです。どうやら私のジャンプのタイミングがマズイ模様。はあぁぁぁ………ジャンプね~…苦手なんですよ…(T-T)何度やっても駄目。その度にクレイトス転落死です。ドツボに嵌ったのか、そのうち普通にジャンプも出来ない有り様に。ホント私、アクション向いてねぇぇぇ…挙げ句、コンティニュー画面に「EASYモードに変える?」とかお伺いされちゃう訳ですよ。むっっっ………っっかつく~~~~~~~!!!(>_
2006年10月31日
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ここんとこ男臭いゲームレビューばっか続けてたかと思えば、いきなりのBLモノレビュー。なんですか。花畑にトラバサミ?訪問して下さる方に、つくづく不親切ですね。このブログ。男性諸氏にとってはエラい地雷になりかねませんので、カテゴリ分けして避けて御覧下さいね。まー、未知の扉を開くのも、また一興かとも思いますが。(無責任)で。お久しぶりの草の冠です。ず~~~~~~~~~~~~~~~~っと待ってました。待ってましたとも。一番に買いに行きましたさ。発売日に。私はコミックス派なので、本誌の方は一切見て無いので、今回が初見です。やー、やっぱり好きですテクノさん。大好き。好き好き。なんだろう……この方の話は、いちいちセリフがチクンと来る。どんなに小っちゃなセリフまでも。涙腺ストライク。切ない系が大好物な私は、テクノさんの既刊はどれも好きなんですが、今回の冠は、切ないというより、むしろ痛い。所々に微笑ましいコマや、笑える部分も織りまぜながらも、その全体の印象は、透明で繊細で痛い。今回は特にそれが顕著な気が。長い話だからかな…草の冠~は、1、2巻は基本的に短編を集めてあるんですが、今回は長いです。3巻1册使って、まだ続きがあるという…散々3巻を待って、次巻へ続くと知った時の悶えるようなこのキモチ。どうしてくれましょうか。3巻、最初の10ページ読んだあたりで、「これ…この1册で終わるのか…?」とは思ってたんですが。ホントに続きものだったとは。あああ…。一体次はいつ……。このままだと本誌買っちゃいそうですよ…。あ、そんな自分都合のアレコレはもういいですか。では、とりあえず、あらすじ。想い人を残したまま、「人」ではなくなってしまった夏月。おぼろげな人であった頃の記憶の中、鮮明に思い返されるのは、彼、ヒバナの事ばかり。想いに捕われたまま、日々を無為に過ごす夏月は、ある日偶然にヒバナと再会する。けれど、夏月を失ったショックで、廃人同様の年月を過ごしていたヒバナの中には夏月の記憶はすでに無く、そして夏月は、手酷い仕打ちで彼を裏切った事実を思い出す…こんな所でしょうか。自分の言葉では、イマイチ上手く伝えられないのがもどかしいですが。冒頭は、現在の夏月と、夏月の回想とが織りまぜて語られるので、ちょっと時系列分かりにくいかも。でも、長いだけあって、夏月とヒバナの細かい心の動きが丁寧に描かれています。自分が抱えている、影の部分に踏み込んで欲しく無いと思うヒバナ、踏み越えてはいけないと分かってはいるけれど、ヒバナを放ってはおけない夏月。その1線を間にしての、2人の揺れ動く気持ちが切ないです。冠シリーズは、「人でない」モノたちが沢山出て来るので、今回の3巻だけいきなり読みはじめると、ちょっと世界観に「?????」となってしまうかも。今回の3巻の「恒久夏国」は、1巻2巻とは同じ世界観を持つ、別の独立した話ですが、個人的には、そのへんの背景関係把握の為にも、1、2巻(出来れば2巻を先に)を読まれる事をオススメ。(このブログにも、1、2巻のレビューがありますが)恒久夏国、夏月とヒバナに絡んで来ている子(?)が南国系(笑)だし、夏月は「夏」だしで、なんとなくラストは予想つくような気もするんですが……どうなんでしょう。この先がとても楽しみ。3巻読んだ限りでは、4巻は結構重い展開になりそうなんですが、ラストはテクノさんらしい、胸がじんわり泣き出すようなハッピーエンドがあると信じてます。お気に入り度…勿論★10個ですよ!!
2006年10月26日
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なんかダラダラ長く書いてるので、もうちょっとハイペースで纏めた方が良さげですね。前回の続き。街を見下ろす街道が左右に伸びています。神官に「東の神殿へ行け」と言われているので、街中で大暴れする巨人を横目にしつつ、とりあえず右の道へ。右の道はすぐ行き止まり。門があるけど開けられそうにないです。宝箱1つだけ開けて、もと来た道を逆戻り。左の道を進み始めた所で、巨人のやんちゃで崖崩れ。…道塞がりました。脇の洞窟から街道を目指します…が、入った途端に閉じ込められ。嫌な予感ー。部屋のようになっているその場所は、宝箱が一つと鉄柵が1つ。鉄柵さえ開ければ、先へ進めそうです。一歩進んだ所で、地面から牛×2が湧いて来ました。とりあえず倒す。…けど、どうも牛は無限増殖…?ちょっと様子を見る為に、部屋の中ぐるりと走ってみました。ははぁ。こんな所に床スイッチが。部屋の半分で戦ってたので、この位置のスイッチに気付きませんでした。踏んでる間は鉄柵が上がります。となると、やる事は明白。無事部屋を抜け、街道に出る事が出来ました。街道は逃げまどう人々で賑わっています。(違)左右の家々の扉をたたき壊しながら進むクレイトス。野盗となんら変りません。それはそうと、矢をピュンピュン撃って来る敵がウザいです。1発1発はたいした事ないものの、数当たってるとそれなりに体力削られます。そんなとこへ来て、牛×2と蛇女×2。撃退して、道の終わりについた頃には、体力半分魔法1回分を残すのみとなってました。道の終わりには、街の広場へと続く大きな階段が。登って行くと、出口入り口が赤い炎でいきなりシャットダウン。広場に閉じ込められました。いーやーな予感2ー。出て来たのは、巨漢のサイクロプス。サイクロプス=知能低いというイメージがあるので、鈍重なのかと思ったものの、これが中々アクティブな感じ。足は早いしリーチは長いし攻撃力も結構あるしで、イイとこ無しです。こっちの攻撃もヒットするものの、中々致命傷には至らず。そうこうするうちに、がっつり殴られたりしてる訳ですよええ。元々体力半分で来てたクレイトス、あえなく撃沈です。やり直しのチェックポイントは、階段下から。何度かそこからトライしたんですが、体力半分魔法1回分のままなので、どうにも勝てそうな見込みがないです。2回めも撃沈して、これはここに来る道中で、もっと体力温存しておかなくちゃ駄目だという結論に。セーブポイントからやり直しです。断わっておきますが、私はアクションゲーは好きですが、かなり下手です。防御や回避など、咄嗟のボタン押しとか激苦手です。反射神経も鈍いです。あるのは無駄に気合いの入った根性くらいですか。その根性だけでどうにかなるもんか分りませんが、とにかく今より沢山の体力と魔法を温存するという方向で再チャレンジです。まずは閉じ込められる牛の所。ここの宝箱は、牛を固める為に必須という事で、魔法オープが無限に取れます。ただし1回分づつ。そこでゲージぱんぱんに溜めても、牛に一度は魔法を使わねばならない(牛を固めた後、宝箱を開けてる余裕が無い)ので、ちょっと減った状態で街道へ出る事になります。街道では、宝箱は沢山あるんですが、体力オーブと魔法オーブの宝箱は1つも無し。良く出来てやがります。となると、あとはもう極力減らさずに行くしかないのですが、ヘタレな私はどうしても攻撃くらってしまう訳ですよ。減ったゲージを回復出来るのは、この街道に出て来る牛×2と蛇女×2。こいつらをCSアタックでトドメを刺せれば、体力オーブと魔法オーブが回収出来ます。もうこいつら敵じゃない。動く宝箱。結果、何度かこの街道もやり直し、なんとか体力魔法ゲージ、共にフルにした状態で階段下まで持って行く事が出来るようになりました。やー、人間って学習する生き物なんですね。再度対峙した一つ目。こんだけゲージ溜まってりゃいくら私でも大丈夫だろ。……大丈夫じゃありませんでした。(泣)あとちょっと。あとちょっとなのに~~~!!!つかね、一つ目、CSアタック指示が出るんだけど、場所が分かりにくいよ!!何処に立てばCSかけれるのさ!!○ボタン出るから、喜んで駆け寄るじゃん!○ボタン押すじゃん!!スカるじゃん!!なんでスカるかよ!!場所探して再トライしてる間に、一つ目正気に戻っちゃって攻撃くらうの繰り返しさ!!つか、これって体力ゲージも出ないザコだよね??しかもここ、マップ上ではまだ序盤だよね!?今からこんなで、この先どうなんのか、ホント思い遣られますよ!とか、凹んで愚痴ってもいられないです再再トライ!!(ちなみに、ゲージ増やさなくちゃなんないので、再トライの度に、街道のはじめからやり直しです)もうこの際、無理にCSアタック狙うのやめる。地道に回避と攻撃繰り返す。ヘタレな私の出した結論。結果、なんとか体力三分の一残した状態で……!ついに!勝利!勝利!!勝利~~~ッッ!!!って、エエエエエエエ!?あと2匹出て来…ッ!………死亡。………………………………今日はここまで。
2006年10月23日
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さて。Gates of Athensもそろそろ終盤…でしょうか。城壁を結構走り回った気がします。メデューサを倒して先へ。廊下を道なりに進み、突き当たりのハシゴを登り、次の部屋へ。部屋に入る手前に、大きなレバーがあります。部屋にはやはり巨大なボウガン。ここにはセーブポイントもあります。前日の日記で間違えて書きました。メデューサ(以降蛇女)戦のあった部屋に、セーブはありませんでした。勘違い。こっちが正解です。一応セーブしてから、レバーの所へ戻ってみます。レバーを操作してみると、ボウガンの台座が動き、射る方向を変える事が出来ます。的は、レバー位置、ボウガンを直線で結んだ向こうに見える木の扉…それに間違いないと思うんですが、台座が動かせるという事は、他にも的となる部分があるという事なんでは。ためしに、ボウガン右へ向けて、壁の切れ目から外へ向けて撃ってみます。発射!やっぱり正解。向かいの建物の壁が崩れ、中に宝箱があるのが見えます。でも、今の時点では、まだ取りに行けなさそう。さらに反対に向けても発射。やっぱりこっちにも宝箱が。そして、最後に正面の木の扉に向けて発射。扉の向こうには、短い通路。その先に、今度は鉄の扉がもう一枚。こっちはボウガンの矢でも歯がたちそうにないです。流石のクレイトスも、この重そうな扉を押し上げる事は出来ない様子。なので、この扉は後回し。通路途中にあったハシゴの方を先に行ってみようと思います。ハシゴは左と右に1つづつ。どっちを先に行くべきか…とりあえず、左の下へ下るハシゴを降りてみました。降りた先には宝箱。そして鉄柵。鉄柵を開けると、そこは昨日鉄球振り回してた敵がいた城壁前の広場。近道開通です。戻って、今度は右のハシゴを上へ。城壁の外側の通路(?)に出ました。敵も湧いてます。敵片付けた後、城壁の壁登り。結構ボロボロなので、石タイルが剥がれて土がむき出しになった所を伝って移動。すると、敵も壁伝って追い掛けて来ます。つか、数多いから、それ…!壁につかまりながら攻撃も出来るんですが、○ボタンで敵捕まえて突き落とした方が早いです。敵の首根っこを捕まえては、壁に叩き付け、下へ投げ落とすクレイトス。ここでも容赦ないです。でも、容赦ないのは敵も同じ。後から後からわらわらと湧いて出る……!掴んで投げてを繰り返しても、敵の数の多さに押されます。そのうち、逆にクレイトスが捕まったりして。うわー!レバー必死でガチャガチャ…!敵蹴散らしつつ、壁の隙間が空いてる所は、先の壁へと飛び移り…どうにかこうにか目的地らしき足場へ。ふと見ると、城壁沿いの細い足場の上に、不自然にぽつんと佇む敵1匹。まるでクレイトスを誘っているかのよう。素直に誘いに乗ってみます。敵は倒したものの、その先は行き止まり。??何?何だったの?今の敵??次行く場所がわからずウロウロ。すると、ある地点を通過した時に、R2の表示が。何?ここ?ここでR2?そこは、巨大な石像の頭と壁に挟まれた場所。あーあーあー。もしかしてコレですか。コレ倒せと。案の定、R2押すと、壁と石像の間に身体を入れて、力任せに石像を押し倒すクレイトス。んな馬鹿な。10メートル以上はありそうな石の彫像ですよ。ソレ倒すて。まー、現実的なツッコミ入れてても仕方ないですが。倒れた石像は勿論粉々に。転がった頭が、旨い具合に向かいの建物への足場になってるようです。さっき開けた鉄柵からまた外へ。石像の頭を伝って、高台の足場へ。そこでと蛇女×2と戦闘。蛇女は石化さえ回避で避けてれば、あんまり恐い敵でもないです。素早いので、攻撃ヒットさせ難いのが難点ですが。コンボが入るとCSアタック指示が出るので、すかさず左スティックぐるぐる。敵によって、アタックのボタンは違うようです。CSアタックが入ると、トドメの差し方も結構派手なんですが、蛇女の場合は首ひっこ抜き。流石18禁。さらに足場を上へ。ミノタウロス(以降牛)×3と蛇女×1。牛は、石化の魔法が激有効。楽ちんです。動きも鈍いし。回避と防御のスキルの低い私、石化は結構嬉しいです。今んとこ牛にしか使ってないけど。牛と蛇女倒した後、いかにも壊れそうな柱を壊し、それを足場にしてさらに上へ。敵さん大挙して襲って来ます。そんな広い場所じゃないのに…!!1匹1匹はたいした事無くても、それが群れとなると話は別。旨く立ち回らないと、結構な体力もってかれます。クレイトス、体力三分の一くらいに削られて、何とか撃退しました。上にはさっきと良く似た巨大ボウガンが。違うのは、ここのボウガンの矢には、ロープがついている事。これを向かいの建物の壁へ撃ち込んで、ロープを伝って次の場所へと移動です。ロープにぶら下がって移動。……なんかまた○ボタンがどうとか画面に…と思ってたら、さっきまで居た足場で、むくむく敵が湧いてるのが見える~~!もしかしてあいつらこっちに来るつもりか。このロープ伝って。追い付かれたら厄介なので、せっせとロープ移動のクレイトス。と、前からも敵…!挟みうち??近付いた敵から、両足で首を挟んでゴキッと骨折って下にたたき落とす…を繰り返してたものの、数が多い~!間に合わない~!!あっ、足にぶらさがられた!身体にしがみついた敵を振り落としてる一方で、後ろから剣でガシガシ切られたり、中々容易くは先へ進ませてくれません。どうにかこうにか敵を全員、遥か下の地面に叩き付け、向こう側にようよう到着。正面には、下へと降りるハシゴ。下ったそこには鉄の扉と木の扉。位置的に、鉄の扉はさっきのボウガン部屋にあった扉(の反対側に来た)っぽいですね。ボウガン部屋からは開けられませんでしたが、こっち側には手がかけられるように取っ手がついてます。これなら開けられそうです。鉄の扉を開けると、やっぱりその向こうにはボウガンが。これで木の扉が壊せます。でもこの木の扉、向こう側に何がいるのかわかんないですが、ドンドンとえらい勢いで叩かれてます。今にも壊されそう。その様子からは、結構大きな敵っぽいんですが…うう。行く先は、その木の扉の先以外は無さそうなので、意を決してボウガン発射!壊れた扉の向こうから現れたのは……牛×4。な~んだv 楽勝~~!牛をやっつけ、その先へ。ハシゴが上へ行くのと下へ行くのの2つ。まず上に登ってみる…とこちらは宝箱。下のハシゴの先がどうやら本線。道の途中で、アテナに捜せと言われていた神官発見。「東の神殿へ向かいなさい」というお言葉頂きました。どうやらこの先が、いよいよアテネ市街になるようです。オッケー、東ね、と意気揚々と階段を駆け上が………って何あれ…!!!開けた視界に飛び込んで来たのは、遥か向こうに連なる山より巨大な巨人の姿…!!!その大きさ、常軌を逸してます。も、も、も、もしかして、いずれアレと戦うですか…!?こんなん、ワンダ(@ワンダと巨像)の16番目の巨像よりもデカいよ…!!巨人にとっては、群れて攻撃して来る人々は蟻同然。足で無造作に踏みつぶし、それだけでは足らんと言いたげに、手から四方八方に光弾を放っています。その流れ弾はクレイトスの所にも。えー…マジですカ……。あれと戦うですか……。実は味方だったってオチは無いですかね…。あぁ、そしたらあの足元の大軍勢が敵になっちゃうのか…。遠目に巨人を見ながら、かなり引けた腰でセーブ。……今回はここまで。(フー)
2006年10月22日
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次の戦場はアテネ。上陸前に、ベッドでガタギシおねーちゃん達とやる事やってますクレイトス。(このへんも18禁たる所以か)ここでは一発(お下劣ですみません)やる毎に、少量のパワーオーブが手に入るのですが、そうそう悦楽に興じている訳にもいかないので、適当な所で切り上げて下船。下船する際、アテナ(の像)から、「神官探して道教えて貰って頂戴」とか言われ、目の前の街、アテネへと侵入を試みます。桟橋のあたりから、すでに熱い歓迎っぷり。このあたりから、だいぶ敵も手応えあるようになってきます。うっかり囲まれたり、防御回避サボってたりすると、あっという間にDEAD END。とりあえず慎重に進みながら、入り口付近の敵を一掃、手動エレベーターで2階(?)へ。上がった途端、ミノタウロス3匹のお出迎え。ヒー。ちゃんと防御して来ますよ、ミノタウロスのくせに(?)。でも、アクションの振りがいちいち大きいので、こちらの防御は入り易いです。CSアタックで3匹葬り去って、さらに先へ。クレイトスは、パワーアップしてるので、何やら新しい攻撃が出来るようなのですが、マジックゲージが減るのが恐くて、このあたりではまだ使えてません。貧乏性です。とかケチってたら、すぐ先にマジックオーブの宝箱が。ちっ。こんな事なら使っておけば良かった…その後、また手動エレベーターで3階へ。なんか人沢山倒れてます。血まみれ。そしてその向こうに蠢く大きな物体。……やだなぁ…ここから先行くの。仕方がないのでじりじり進むと、敵さんの方はすでにこっちをロックオン。なんかでっかいトゲトゲついた鉄球持ってますよ振りかざしてますよ投げてますよ痛ーーーーッ!!と…とりあえず攻撃、攻撃を……ッ!ガシガシ攻撃してたら、画面に○ボタン押せ表示が!ヤター!!!○!ポチ!その後CSアタックに入ってくれるもんとばっかり思ってたら、間髪入れずに△ボタンが画面に…!え???ちょ、ちょっと待って…!!と思った時には間に合わず。もー、苦手なんですよ、こういう目押し…!(しかもランダム)バイオ4の時も、何度石の下敷きになったか…!打ち合い繰り返すうちに、そのうちある事に気付く私クレイオス。こちらの攻撃に押された1匹が、崖から足を滑らせて落ちました。なんだー。カンターンv残りの敵も、全部崖から突き落としましたが……なんかあっさりしすぎ。やっぱちゃんと戦って、オーブ沢山貰うのが正解なんですかね…それにしても、防御ばっかじゃなくて、そろそろ回避もきちんと出来るようにしておかねばヤバげです。ううう…咄嗟のボタンの押し替えとか苦手なんですが…(と言う人がやるゲームじゃない気も)まぁ、その場その場で何とか片付いてるので、それでいいです。先のしわ寄せの事とかは考えない事にします。そん時は、先の私が頑張ってくれるでしょう。多分。その後建物内へ。狭い部屋に、いくつもの箱が積み上がった部屋に来ました。視点は俯瞰。上に登って何処かへ行けという意図がミエミエのアングルです。でも、箱はどれも高く積み上がっていて、クレイトスのジャンプ程度では届きそうにありません。ならば何処かに壊せる部分があるはず…(探)…ありました。2つ箱を壊しました。これで出口と、そこに至る通路を確保。次の部屋へと向かいます。次の部屋でイベント発生。アフロディーテ登場。「石化の魔法をあげるので、メデューサを倒してね。でも簡単にはいかないわよv」ってこのヒト、味方なのか敵なのかイマイチ分りません。とりあえず戦う。メデューサは中々にすばしこく、こちらの攻撃がかわされる事も多々。おまけに石化も持ってるので厄介です。攻撃回避しつつ、隅に追い詰めて、攻撃&ポセイドンのおじちゃんから貰った魔法併用!なんとか倒しました。その後、御丁寧にミノタウロスが床から湧いて出て来ます。アフロディーテ曰く、「今あげた石化の魔法で倒してみてよ」と。復習ドリルつきですか。つくづく念の入った事です。なんだかんだ文句言いつつも、素直に石化で固めて、牛を倒してみせる私クレイトス。結構便利な魔法です。でも、光を照射してから完全に石になるまでには時間がかかるので、素早い敵にはあんまり効果なさそう……。ところで、ここまで私は、全てのパワーアップオーブを剣の強化に使ってるんですが、もしかして魔法もまんべんなくパワーアップさせといた方がいいんですかね…。ちと不安。使用回数に制限のある魔法より、通常武器を強化しとくが得策かと思ったんですが。まー、困るトコまで、とりあえずは一点豪華主義で行ってみようと思います。
2006年10月19日
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さて。前回の続きです。大小ヒドラとの勝負。あの後、ステージの左右に組まれた足場に漸く気がつきました。もー基本じゃないのこういうの、なんで初めに気付かないかなー自分というツッコミは後にして、とりあえず登ってみます。上まで行くと、何やら独楽のような形の足場(?)がロープでぶらぶらぶら下がっています。とりあえずそこから攻撃…?してみましたが、ロープについている足場に乗ると、足場が重みで下がって、再び甲板の上に逆戻り。??これ、何の役に…?……あ!そうか!結果、無事子分ヒドラを倒し、大ヒドラに対峙…の前に、ちょっとタンマ。戦う前にセーブさせて頂戴ヨ、とプライドも無く敵に背中を見せるチキン戦士クレイトス。そして、無事セーブもして、漸くマストの見張り台(?)に。流石に親分、デカいです。大ヒドラの攻撃も、パターンとしては単純なもの。でも、攻撃力が高いのか、間に合ってないのか、ガードしても弾かれる事多々。咆哮の勢いで押され、うっかりすると転落も。(転落したからって言って、ダメージ受ける訳じゃないんですが)ガードと攻撃のタイミング、それに魔法の使い所がどうやらキモ。コンボが上手く繋がると、さしもの大ヒドラも昏倒です。そこですかさず○ボタン!そして連打ーーーーっっ!!でも、折角攻撃しても、昏倒から復活したヒドラは、ナニやらライフゲージ回復してて、これじゃ何度やってもキリないんじゃ…?と、ちょっとがっくり。他に何か倒し方が…?と思って観察してると、ああ、なる程…!大ヒドラとの戦いは、迫力もあって中々の見ごたえ。実は私は左利きなので、右手でのボタン連打は結構苦手なのです。ゲームによっては、押し負ける事も。でも、このゲームでは、なんとかここまでは押し負ける事なく来れてます。この先どうかわかんないけど。倒したヒドラの口の中から、助けを求める男の声。あー、船長、まだ無事だったみたいです。そうだよね、だってまだ鍵貰ってないもんね。(酷)鍵受取りに…基い、船長助けにヒドラの口の中を進む。いましたいました。喉の途中でひっかかってます。船長。腕を伸ばして引き上げてやるクレイトス。礼を言う船長を、クレイトスは……ええええ????何!?わー、すごいヒールっぷり…。君、仮にも主人公なのに。まぁ、そんなこんなで無事鍵も手に入れて、鍵のかかってた船長室オープン。中は惨劇の跡。クレイトス、遅すぎたようです。そもそも助ける気も無かったみたいですが。1面はどうやらここまで。次はまたそのうちに。
2006年10月19日
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プレイ日記2日め。甲板から、倒れたマストの上を渡りながら、今度は別の船へ移動。へっぴり腰を笑いながら、余裕こいて渡ってましたら、うっかり落ちて死にました…!いやいま×押したじゃん…!っても、どうやらつかまる所が無かったようです。でででも、最終チェックポイントからの復活が親切でイイですね…!いやいや、そんな事言ってるバアイじゃないですよ油断禁物ですよもう…。新たな船に乗り移ったクレイトス。彼の姿を見て、生き残りの船員が縋って何かを言って来ますがまあいいです。(酷)見ればヒュンヒュンと飛んで来る赤い矢。射手は甲板先の高台から矢を放っているようです。甲板の上には、荷物の影に隠れたまま、身動き取れない船員が。それもまぁいいですが、まずは高台の上の敵を倒さねば。高台の下まで走って行きますが、どうジャンプしても届きません。何処かに登る場所が?それとも先に回るべき道があるとか?矢の雨の中、一通り調べましたが見つかりません。エー何処よ。大概、こういう時はトゥームなんかでは足場ブロックがあるのになーって、ありますがな思いっきり。荷物の影に、いかにもな大きな木箱。最初はそのまま押していたんですが、木箱なだけに、数回矢が当たると壊れてしまいます。一体どうすれば向こうまでこれを運べると…?するとまたまた画面に指示。懇切丁寧です。指示に従って木箱を運び、高台の敵を一掃。その後通路を通り、船長室の前へ。船長室は外から鍵がかかり、馬鹿力でも開かない模様。中からは女の悲鳴が。ナニやら鍵がどうとか言ってます。鍵。鍵ですか。探して来いってんですな?クレイトス、初めてのお使いです。道なりに進んでマストにかかった網を登り始めた所で、また雑魚敵登場。画面に出る指示。えーと、左スティック+○ボタンで…とか悠長に手元確かめてたら、ガンガン蹴られてる!殴られてますよ私!ちょっと待てやコラァ!とりあえず攻撃攻撃!網登りながら攻撃!でも敵のが登るの早い!痛!頭蹴られとるっ!そのうち上からも敵降りて来るし!って、また画面に指示。え?○?○ボタンて攻撃違うん??えいっ。おお。上から降りて来た敵の足掴んで、下に突き落としましたがな。流石CERO-D17禁(?)。容赦ないです。ちくちく頭蹴ってる敵のがまだ可愛げがあるかも。その後ポセイドンのお爺ちゃんから、「これでヒドラ倒してね」と、魔法を貰うクレイトス。いやー、魔法ねぇ、有り難いけど、これくれるって事は、敵もそれなりって事でしょー?ドキドキでまた甲板へGO!ですよ。再び甲板。そこはヒドラ大暴れで、阿鼻叫喚の地獄絵図。何とかしてやりゃいいものを、じっと静視のクレイトス。(だってここムービーだから)逃げまどう船員の1人の首に、不自然なほどの大きさの鍵がぶら下がってます。ほれほれココだよと言いたげな。おそらくあれが船長か?しかしすぐさまヒドラに食われて御臨終。エー。なら鍵だけ甲板に落としてくれればいいのにー。(鬼)仕方がないのでヒドラ戦。でも、今回は大ヒドラの両脇を、子分ヒドラが2匹固めています。大ヒドラに辿り着くには、マストを登って行かなくちゃならない訳ですが、マストを登ろうとすると子分が邪魔をします。まずはこいつらを先にやっつけなくちゃならんようです。とりあえずは様子見の攻撃。左の子分ヒドラを倒しました。というか、昏倒しているだけなので、結構すぐに復活してきます。削ったゲージも復活。昏倒中はダメージ受け付けないので、多分、左右の子分ヒドラを同時に昏倒させ、その隙にマストに登る…そんな感じなんだろうなと予測を立てて、いざチャレンジ。でも、何度同時に昏倒させても、クレイトスがマストを登りはじめると、途端に気がつきますこいつら。さっきはもっと長い時間気絶してたじゃん…!!結構キビシいタイミングなのか…?とは思うものの、どうもそんな感じでもない。マストの一定の位置に到達すると、タイミングどうこうじゃなく起き上がって来てる模様。………えええ…?じゃあ、どうすれば…?多分、他に何かやり方があるんだろうと思うんですが、この日はここで夕食の為、勝負は翌日に。サクサク進むし、(今ちと詰まってますが)結構面白くなってきました。このゲーム。ちなみに、謎解きや攻略も楽しみにしているので、すでにクリアした方は、ノーヒントで生暖かく見守ってやって下さいねv
2006年10月17日
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いつもは攻略後にレビュー書いてますが、今回はちょっと趣向を変えてプレイ日記にしてみました。お題はカプコンから出ているGOD OF WAR。洋ゲーです。漢ゲーです。非常に汗臭い感じのアクションゲーです。昨日まで呑気に牧場耕してた(@ルーンファクトリー)私は、今日から神の戦士です。クワの似合う爽やか好青年から、一転禿げの筋肉達磨に。初っ端から結構ダークな展開。グラフィックは定評あるだけあって非常に綺麗です。ある意味、その緻密なグラフィックが多彩なアクションと相まって、敷き居が高いイメージがあるのですが、実際プレイしてみると操作で躓く事はなく、攻撃や防御のレスポンスも良く、操作性は快適です。ただ、洋ゲー特有のちょっともったりした動きが、見た目のスピーディーさに欠けるように思えてしまうかも。操作感には影響は無いので、慣れてしまえばなんて事はないのですが。とりあえず、まずは1面、Aegean Sea。プレイモードはノーマル。軟派船の甲板から船内へ。敵がわらわら出て来ますが、このへんは防御無しでも、適当に□ボタン(攻撃)連打してれば死ぬ事は無いみたいです。雑魚敵蹴散らして甲板の下へ。扉を力づくでこじ開けます。少し進むと宝箱が。これも力づくで以下略。中からは緑オーブが出て来ました。ええと、ライフゲージが増えたので、ライフ回復オーブっぽいです。行く手を阻む扉や障害物なんかも□ボタン連打で破壊。とりあえず全て力でゴリ押し。嫌いじゃないです。こういうパワー馬鹿な展開。(笑)するといきなり画面に『防御はL1ボタン』とか表示出ました。なんか嫌な感じです。その先の角曲がるの。それにしても、いちいち画面に表示して教えてくれるのっていいですね。私は基本的に解説書も読まないでプレイの人なので、こういう配慮は有り難いです。(とか言うなら解説書読めと)道は一本道。引き返す訳にもいかないので、覚悟を決めて先へ進むとヒドラ登場。中ボスクラス?早ッ。まだプレイ初めて数分ですがなー!ここでも馬鹿の一つ覚えで□ボタン△ボタン連打。流石に雑魚敵とは勝手が違い、そのままだと、こっちもダメージくらいまくりです。ここに至って、漸く防御の真似事などを始める私。(遅)ヒドラの攻撃パターンに合わせて、攻撃攻撃防御!攻撃攻撃防御!パターンは結構単純なので、下手な私の防御でもなんとかなりそう。そのうち、『○ボタンでCSアタック!』とか画面に出ました。CSアタック?何やそれ??と思いながらも(だから解説書)○ボタンポチ!すると、オオ、武器でヒドラの頭捕まえて、左右の壁に打ち付けてますよバイオレンス!クレイトス(主人公オヤジの名)やるじゃん!とか思ってましたら、今度は突然画面に『△』。え??何?何?△?押すの?△??とか言ってるうちになぎ倒され。はー、どうやら、○ボタン後に△で、連続攻撃に入るらしいです。もう一度攻撃しなおし。○ボタン!その後△!その後さらに△ってえええええ?!?いやちょっ、待っ、慌てて押す押す…!結果ヒドラは、鎖鎌みたいなクレイトスの武器に振り回され、最後には頭に乗られてトドメを刺されてジ・エンド。その後、ヒドラの入って来た穴から外へ出るのかと思って飛び込んだものの、どうも違うらしい。もう一度上へ戻って道を模索。あー、なんか柱の上を渡るみたいです。屈強な戦士クレイトスの、ちょいへっぴり腰が笑えます。さらに通路を先へ。また画面に『右スティックで攻撃回避』。…って事は、この先に攻撃を回避しなくちゃなんない敵がいる訳ですな?扉を蹴やぶり、甲板へ。うわぁ。敵さん大歓迎の宴ですよ。出来れば扉付近で背中の安全を確保しながら戦いたかったチキンな私ですが、そんな私の思惑そっちのけで、戦士クレイトスはがんがん鎖を振り回しながら前進前進また前進。退く事を知らない男です。死ぬってそれ。とりあえず闇雲に武器を振り回しつつ、甲板トコロ狭しと剣の舞い。いくら武器振り回しても当たらねェと思ってましたら、それ敵じゃなくて逃げまどう船員たちでした。失礼。「なんだ回避なんかしなくても大丈夫じゃん」と余裕で甲板の敵も片付け、次は何処へ…と道模索してたら、再び床板ぶち抜いてヒドラ登場。あああああこれか!回避しろってのは…!つかカメラアングル辛!さっき倒したヒドラは狭い場所での戦いでしたが、今度は動きが自由になる分厄介そうです。とりあえず攻撃しながらパターン読み。パターンはそれほど複雑ではなさそう。攻撃と防御を繰り返し、ライフゲージを順調に削って…とかやってたら食われました…!えええええーーーん!!食われちゃ…って、え?○?○ボタン???え、ええええい○!○!○○○○!!!!ふー。なんとか脱出出来たみたいです。脱出した後は、大きな隙が出来る模様。すかさず攻撃叩き込む…!ヒドラはオーブを沢山吐いて倒れました。結局『右スティックで回避』とやらは使わず終い。いや~、防御するのでさえ一杯一杯なヒトが、回避操作まで出来ないって。その後も『△長押しで云々』やら有り難いナビがありましたが、どうにも私のクレイトスは会得するのが難しく。そのままパワー馬鹿で突っ走り中です。そんな感じで、今日はここまで。このゲーム、巷ではデビルメイクライに似てるとかトゥームに似てるとか鬼武者に似てるとか言われてますが、私のイメージだと、強いて言えば……鬼武者ですかねぇ。今の時点では。まだ触りの部分をプレイしただけなんで、何とも言えないですが。ここまでの感触は悪くないです。ちょっと骨っぽすぎるトコロが、日本のユーザーに広く受け入れられるには難しいような気がしますが。続きのプレイ日記は、またそのうちに。
2006年10月16日
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色々更新出来るくらい、ゲームやってたり本読んだりはしてるんですが。最近は考えが煩雑になりがちで、何か書こうと思っても、中々腰が上がりません。久し振りのレビューは高遠さんの新刊(になるのかな?)。あらすじは、バーで知り合った男、音無悠一。伶俐な美貌を持ち、感情を表に出す事のない彼に興味を惹かれ、加藤瑛は悠一につきまとうようになる。家に押し掛けても、歓迎される訳でもなく追い返される訳でもない。悠一にとって、瑛は完全に興味の対象外だと思えた。ある朝、彼の別荘で、鎖に繋がれて目覚めるまでは---。監禁モノです。でも、一般的な監禁モノといって想像するような展開では無いです。悠一は、瑛の自由を奪ってどうこうする訳でもない。ただ、眺めているだけ。そんな悠一の行動が理解出来ず、最初はやみくもに暴れる瑛。けれど、悠一の過去に触れてから、瑛は彼を本当の意味で知りたいと思うようになっていく…身体的に痛い事など何もないのですが、読みすすめるうちに、ちくんとココロが痛くなる。そんな話。高遠さんの本は、「天国が~」しか読んで無いのですが、トラウマ系が多い方なんでしょうか。題材として。自分の感情を表す術すら知らない悠一と、ストレートに感情を発露させる瑛。相反する二人が惹かれ合ったのは、互いに無い部分を相手に見ていたからなのかもしれません。話としては分るんです。でも、小説としては、もうひとつこう…盛り上がりが欲しかった気が。全体的に淡々と静かに物語は進んでいくので、後半部分の盛り上がりは、あれで充分なんじゃ?って気もするんですが…なんだろう。私的には、もう一つ何か欲しかったです。あれほど感情の起伏の無い悠一が、一瞬でもその感情を爆発させてくれる所があったりとか。(怒鳴る所はあるんですが)でも、この2人のその後を知りたいと思わせる纏め方は流石だと思いました。続きが読みたいというのは、「天国が~」の時にも思った事ですが。切なくて痛くて…でも最後に何処か優しい部分を残してくれる。そんないい話を読ませてくれる、数少ない作家さんだと思います。お気に入り指数は★★★★★★★☆☆☆
2006年10月13日
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巷で話題のお料理ナビ、買ってみました。私自身は、毎日飯を作る身なので、今更料理ナビられてもなーとエラソウに思ってみたのですが、我流でここまでやってきてるので、実は基本らしい事が案外すっぽ抜けてます。そのすっぽ抜けた部分を埋める…というか、お勉強し直しに買ってみてもいいんじゃない?と、手を出してみました。とりあえずざざっと見た所、載っているメニューはホントに基礎の基礎。(実はコレ買うまで、このソフトが『お料理基本編』である事を知りませんでした)しかも、『200種類以上』と言われているメニューは、実は200きっちりしか無く、その200の内分けも、サラダに漬け物、汁ものまで含めての200種類なので、肝心のメインや副菜となるようなメニューは案外少ないです。サラダなんかも、海草ミックスを使ったサラダ(海草は水に戻すだけ、ドレッシングのみ作成)というような、「それ、料理っつーのとちゃうんじゃ…」みたいなものまで、1種類と数えているので、基礎編と言っても、正直物足りない感は否めず。検索機能があるので、例えば「卵を使った料理」とか、「200キロカロリー以下の料理」とか、「和風の料理」といった絞り込みも出来ます。タッチペンでキーワード検索も出来るので「から(い料理)」といった風に、自分で文字を書いて検索する事も出来ます。素早い検索や、人数を指定すると材料もそれに応じて変化する所などは、本では出来ない、こうしたソフトならではといった感じで◎。ただし検索は、キーワードによっては、検索結果が10~15、しかもその殆どが主菜でなかったりといった事も多いです。あとは、手描きの文字の認識がちょっとお莫迦…?いや、それは私の字が下手なだけかもしれませんが。全体的には良く出来てると思います。もうちょっと掲載メニューが多かったらもっと良かった。でも、値段の安さを考えれば、満足出来るレベル。それはそうと、DS弄ってるだけで実際にお料理に使ってみなければ、ちゃんとしたレビューも書けません。ためしに短い時間で出来そうな「オムライス」を作ってみる事にしました。オムライスは我流でも作れてしまう料理ですが、今日はあくまでお料理ナビに沿って作ってみます。料理をしていると、両手は常に塞がっているので、指示された作業がクリア出来ると、「オッケェ!」と返事をするんですが、これが案外恥ずかしい。(笑)だって誰もいないのに、(いたらいたで恥ずかしいでしょうが)1人で「オッケェ!」とか言ってるんですよ?いやちょっと恥ずかしいですよ…まぁ、そんな事言ってても仕方がないので、とりあえずスタートです。玉葱をみじん切りにするように言われ、律儀に包丁でみじん切りに。(普段はフードプロセッサ)その後、具材を炒めるのですが、本来の手順の要所要所に、「詳しく」というものがあります。これは、通常では飛ばしてしまう所を、初心者さんの為に、さらに詳しく解説してくれる機能。例えば「『しんなり』と炒める」場合、『しんなり』とはどういう状態を指すのかを解説してくれます。こんな所も基礎編だけあって、すごく親切に出来てます。料理を進めていて気になったのは、材料を切っている音や水の音を「オッケェ」と誤認識して、しばしば先の手順に進まれてしまう所。「もどる!」と言えば、前の手順に戻ってくれるのですが、微妙にこの「もどる!」は、「オッケェ!」よりも、認識し辛いらしい……私の声か発音のせいかもしれませんが。とりあえず、そのへんでしている音は全て認識しようとするらしいので、何か動かすたびにも「ん?」、皿を出すたびにも、「ん?」、サランラップを切っても「ん?」(←認識出来ない場合の反応)と言ってるのが、密かにウケました。とりあえず、ナビに沿ってオムライスは出来ました。やってみて思ったのですが、普段、お料理本なんかでは省かれてしまうような所も、ちゃんとナビってくれるので、ホントにお料理初心者の人にはいいかもしれません。このソフト。お料理した事のない男の人でも恐らく大丈夫なレベルです。そのくらい親切です。でも、「パスタを茹でている間に何々を仕上げます」というような、決められた時間内に何か他の作業をこなさなければならない指示も多いので、時間内では難しいと思う人は、事前に自分なりに手順を決めておいた方がいいかも。(お料理する前に、手順の確認とか材料の確認とかは出来るので)そんな感じで、初心者向けにはほぼ申し分ないソフトではありますが、それだけに、ある程度はお料理が出来てしまう人には物足りないです。基礎編だから仕方が無いと言えばそうなんですが。そんな「ちょっとは料理が出来るのよ」な人の為にも、今後、もうちょっと基礎から突っ込んだ、レベル2、レベル3あたりのラインナップも欲しい気がします。(それとか各国別料理編とか)お料理基礎ソフトとしては良く出来ていると思うのですが、やはりもう少しメニューの数が欲しかったという所で、私の評価は星7つ。★★★★★★★☆☆☆
2006年07月31日
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またしてもお久しぶりな更新です。そしてお題はまたしても富士見。新刊出ましたねー。早速読みました。読みました……が。ええと、とりあえずお断りしておきますが、今回あんまり楽しいレビューにはなりそうにないので、今の富士見に満足している方は退避した方がいいかもしれません。この新刊読んでふと思ったのですが、今の富士見の読者で、「惰性で読んでいる」という方はどのくらいいらっしゃるんでしょう。ちなみに私、前作まではかろうじて「8割が惰性、2割が愛」くらいの割だったのですが、今回のを読んで、どうしようもなく「惰性10割」に近付くのを認識致しました。特に「ここが駄目!!!」って激しく拒否するような所は無かったと思うんですが…今までの不満や釈然としない部分、そんなのが澱のように沈澱して、ついに今回で臨界点突破、という感じでしょうか。じわじわと、じわじわと愛が削がれていく。そんな感じ。寂しいですねぇ。一言で言ってしまえば、主人公はじめ、登場人物が全然イキイキしてない。惹き込まれる所が何処にもない。読み手の私は、悠季であるキャラの、圭であるキャラの行動言動を書き記された字面をただ追うだけです。そこに感情を動かしてくれるものは何もない。読んでて楽しいはずもない。富士見という世界の、どうしようもない現実感の欠如。所詮お話なので、過度に現実的である必要はないけど、架空の「富士見という世界」が脳内に立体感(奥行き感)を持って立ち上がるだけのリアルさは欲しい。何処をとっても古い表現。若い年齢のキャラが沢山出て来ているはずなのに、誰ひとり若々しく無い。古びたギャグのような会話には白けてしまう。作者が歳をとっていくに従って、作品も歳を取ってしまうのは、ある程度仕方ない。けれど、それは物書きのプライドかけてでも、どうにか阻止すべき所じゃないのか、と思う訳です。阻止出来なくても、最大限の努力を。自分の実年齢よりもずっと若い世代の話、それを書く事を選んだのなら。作品以外での作者さんの事は知りません。でも、この話(シリーズ)を読む限り…隠す努力も無く、鈍った感性をダダ漏れに露呈してしまっている気がします。長いシリーズを、一定の水準保って、読者を飽きさせずに引っ張ってゆくのは至難の技。それが出来たらホントに神だとは思いますが。こんな風に苦言暴言吐くのは、長く長く続けて来たこの作品に対して、私が愛を維持出来なくなってるからなのでしょうね。でも、そう思う片方で、作者も愛を維持するのが難しくなっているのでは…と疑ったりもしています。もしくは盲目的に愛しすぎちゃって…悠季や圭を大事にするが余りに、冒険させられないでいる…とか。彼等が話の中で幸せな生活を送るのは、それは1ファンとしては嬉しい事だけど、延々と日記のような平凡な日常を読む事を望んでる訳ではないです。ゴムを入れる為の箱をピアノ室に置いてドキドキ☆だとか、そんな下品な日常を読みたい訳ではないです。前作でチエ姉と悠季の仲を疑った圭は、今回は教え子との仲にヤキモキしてますが、そんな底の浅い愛を何度も読みたい訳ではないんです。読みたいのは、もっと大きな河の流れのように、ドラマチックな話。心を鷲掴みにされて、ぐるぐる揺すぶられるような。読者の私は我が侭です。以前のように、悠季や圭と共に共感し、泣けたり笑えたりする、そんな骨太な富士見を読みたい!読みたい!読みたいんですよ!!!…葉っぱや小枝の形が少し変った所で、大木の姿に影響はないでしょう。創造主様には、そんな枝葉の先に心血注ぐより、太い枝、幹の部分をガンガン剪定していって欲しいです。
2006年07月12日
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終わりました。大神。いや、面白かったですヨ。私の場合、あの絵と動きを見ただけで一目惚れ状態だったので、世間的評判がどうであれ買うつもりでいたんですが。一見難しそうに見える「筆しらべ」も戦闘システムも、やってみれば、するりと手になじむ簡単操作。未プレイ時、あの「筆しらべ」がどの程度ゲーム性に関わって来るのかイマイチ理解出来てなかったんですが、プレイしてみたら、関わって来るとかってレベルじゃなくて、ゲームの核という感じでしたね。筆で画面に線を描く事で、攻撃出来たり、爆弾(正確には花火玉ですが)作ったり、花を咲かせたり橋をかけたり。その他にも出来る事は色々。中々面白いシステムでした。筆技が増えると、足場を作ったりする事も出来るようになるので、行ける場所もどんどん増えていきます。それだけに、後半はその筆技を駆使したアクション要素が強くなって来るんですが、難易度としては難しすぎもせず、丁度いいくらいかと。戦闘も難しくないです。普通にボタン連打でやってても死ぬ事はまず無いです。戦闘終了までの時間とくらったダメージにより、戦果の評価の善し悪しはありますが。お金は余るくらい手に入るので、最悪、金にモノを言わせまくった(大ダメージのお札とかが買えるので)戦いも可能。後半のマップの仕掛けとかで、ややキツい所はあるものの、アクション下手な人にもなんとか遊べるレベルなんじゃないかと思います。何より絵が。絵がいいです。日本昔話風の。動いて無い画像だけ見てると、ホントに日本昔話なんですが、これが実は結構コミカル。アマテラスは神様ではあるけれども、普段の所作は犬なので、ダイコン掘ってお母さんに殴られて、「キャン!」と鳴いてみたり、閉じられた扉(?)を前足でカリカリやってみたり、泳いだ後に身体をブルブルさせたり、何かを問われて「わふ?」と首を傾げてみたり、大喜びの尻尾を振り回してみたり。そんな仕種が可愛いったらありゃしません。そして、旅の相棒のイッスン。言葉が話せないアマテラス(=プレイヤー)の助け舟なんですが、ちょいとシニカルでちょいとエッチ。そして実は結構アツいココロの持ち主です。カワイイ。(笑このイッスンはじめ、出て来るキャラそれぞれ皆良い味を持ってます。セリフまわしも、時にクスリとさせられ、時にホロリとさせられ、心なごみました。ストーリーに意外な展開があるという訳ではないんですが、細かな演出や会話の運びが上手いので、先へ先へと進みたくなります。お遊びのミニゲームやアイテム集めなどもちょこちょこあるので、やり込もうと思ったら、結構遊べると思います。ちっちゃな不満としては、フィールド上に埋まったお宝を掘り掘りしたり、瓶を頭突きで壊したりで、木彫りの熊やギヤマングラスなど、いろんなものが手に入る(そして売ればお金になる)のですが、数としては、かなり頻繁に手に入るので、それならもっともっと種類が多かったら嬉しかったなと。あと、方向音痴の私は目的地の場所が分らず、フィールドぐるぐる駆け回る事が多かったので、マップ表示がもうちょっと分りやすかったら嬉しかったかも。(それか、移動画面でコンパスみたいなのが表示出来るとか)読み込みが頻繁&ちょっと長いのが気になったりもしましたが、全体的には、とても細かな所までコダワリ持って丁寧に作られた良作だと思いました。このゲーム。もし、「絵には惹かれるけど操作難しそう…」と敬遠している方がいらっしゃるなら、まずは一度プレイしてみる事をオススメします。ちょっともののけ姫を彷佛とさせますが、やはり荒れ地が緑の大地に、ざぁっと変ってゆく様は気持ちのいいものです。あ。書き忘れました。大事な要素として謎解きがあります。イッスンがミエミエのヒントをくれたりもしますが、それだけではすんなり分らない所も。そこにある物、自分が使える技、全てをじっくり考えて正解を探し出す。アクションレベルは普通でも、こっちはちょっと手強いかもしれません。でも、そこがまた面白い所でもあるのですが。お気に入り指数は★★★★★★★★★☆
2006年05月13日
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正直、BLかどうか分類に迷うトコです。この本。要素としては出て来るけど、BLと言えるほど話の核にそれは無い。どうしたものかと悩みましたが、作家さん自身BL畑の方(?)だと思いますし、雰囲気はあるので、まぁ、とりあえずBL扱いで。この方の本、何冊か読んでいるんですが、面白い事に私の場合、読めるもの読めないものが両極端です。大抵同じ作家さんの本なら、多少の当たり外れはあれ、それほど振り幅は大きくないもんだと思うんですが。この方のお話、駄目なものは3ページも進めません。私の中で何処も惹かれるものが無い。字を追っているだけで結構苦痛なのですが、反面、ココロの中のBLの神棚に上がっているのも、やはりこの方の本だったりします。何ででしょうね。そして今回のこの「夢に囁く天使の声」。これはどうだったかと言うと、丁度その振り幅の半分あたり。可も無く不可も無くといった所でした。あらすじ的には、妻と別居中の冴えない刑事、安積祐三。上司から内々に、警官のおこした不祥事、実の兄弟虐待事件の捜査を任されるが、そこへやって来たのがピカピカのキャリア一年生の王子様、祁内(きない)。祁内は研修の為、安積の捜査に同行すると言う。飄々としながらも何処か押しの強い祁内を少々持て余しながらも、捜査を進めていくうちに、捜査には幾つかの疑問点が浮び始める。何故警官は、溺愛していた双子の弟を虐待したのか。その真相が少しづつ明らかになっていくに従い、安積は祁内に奇妙な違和感を覚え始める…うーん。読めます。読めるんですが、読後何か残るかっつったら、そうでもないと言うか。推理物としてもBLとしてもファンタジー(?)としても、どの要素も突出してなくて、大人しく納まっちゃったなぁという感じ。(でも、やや推理に比重が大きいでしょうか)独特の軽妙洒脱な語り口は、読み易く楽しいです。その中で、祁内の事や別居中の妻とのエピソードは、しんみりとしたいい話になる…んだと思うんですが、どうもこの方の話に出て来る女性は、どれも割と画一的、その上結構苦手なキャラづけなので、私にとっては共感が得られ難いです。BLにはありがちな、サバサバした気の強い女性。聡明で美人、でもお転婆。そして必ず同性同士の恋愛に理解がある。(ここが一番大事なのか)コマとしてはハマり易いキャラなんでしょうが、出来すぎててどうも嘘くさい。「そんな女が都合良くいるかい」と思ってしまう。この方は、そんな女性キャラを頻繁に登場させますが、他の話を読んでも同じキャラづけの女性が必ず出て来るので、「またか」と思ってしまうんですよね…今回も、そんな感じで「またか」と思ってしまったので、なんだかホロリとする場面も、妙にしらけてしまった私です。祁内…は、どうなんでしょう…。割と早い時点で伏線が張られているんですが、ラストは「えっ」と思います。ちなみに、この「えっ」は、「へぇ、そう来たか」が約5割、「え~…でも、それはどうなんだろう~」が3割、残り2割は「これで終わりなの!?」で構成されてます。話の大部分を占める推理部分は、推理小説ほどの奥の深さ複雑さは無いものの、ライトノベルにしては充分かと。今日の時点では読後間も無いので、少ししたらまた印象も違って来るかもしれません。でも、現時点ではとりあえず、どんな人に勧めていいか分らない謎な本…という感じでしょうか。(^-^;)お気に入り指数は★★★★☆☆☆☆☆☆(星5つでは微妙に表現し辛かったので、今回から☆増やしました)
2006年05月11日
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春陽に続き、佐島ユウヤさんの本を。発売が伸びていた最新刊です。購入したのは少し前だったのですが、いろいろ忙しくて、ようやく読む事が出来ました。春陽と舞台は違うものの、同じく妖(あやかし)絡みのお話です。松屋という下宿屋に住む、一風変った住人達。そこに、新しく逢原浩介という中学生が引っ越して来る。彼は、遭遇した相手に起こる出来事を知る事が出来るという、先見という能力の持ち主。能力を持て余し、その為に自分を抑え込んで生きる事を余儀無くされた浩介が、松屋で遭遇する不思議な事件の数々。松屋に住むようになってから、厭う先見の能力は日々鋭くなる浩介。やがてそれまでの出来事に導かれるように、自身の持つ過去の記憶の傷も、ゆっくり優しく暴かれてゆく…この方の話は優しいですね。根底に流れる感情がまず優しいのですが、文章も繊細で優しい。読中読後、清浄な空気の支配する、しっとりと苔むした静かな森にいるような気分。そして、語の背景も緻密で登場人物も個々に個性的。それだけに1巻完結は惜しいです。春陽の時も思ったのですが、短いシリーズものに出来るだけの要素は充分揃っているのに、勿体無い。特に今回は春陽より造りがやや複雑なので、1册というボリュームでは、折角の登場人物の細かな部分まで突っ込みきれていないような感も。流石に主人公浩介の描写はぬかり無いですが、物語の要となる松屋の主人、九坂に関しては、彼の背景は謎を残したままで、何とも歯がゆい所。全てを曝せという訳ではないのですが、1巻完結ならば、もう少し九坂の内面についての露出があっても良かった様な気がします。まるで続刊があるかのようなぼかしっぷり、しかもそれがまたオイシそうな所なので、ちょっと読後消化不良。話は繊細な織物のように、それぞれのエピソードが所々で繋がっているのですが、やや分かりにくいかも。特に最後の浩介の話は、登場人物も複雑に絡み合っていて、読み解くのに何度か読み返す事多々。(私の読解能力が低いだけの話やもしれませんが)私の場合、読後直後の新鮮な感情と、また少し時間を置いて落ち着いた頃に感じる印象は違って来たりするので、今後も今の感想が変らないとは言い切れないのですが、個人的には春陽の方がすっきりしていて良かったかも。でも、かなり好きな感触のお話を書かれる方なので、残る1册、桜行道にも近々手をつけたいと思っています。最後、この本の後書きに、「また本造りに関れる事を願いつつ、ひとまずこのへんで区切ります」と書かれているのが気になります。もう暫く書かれないという事なのでしょうかね…だとしたらとても残念なのですが。お気に入り指数は★★★★☆
2006年05月09日
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アイレムと言えば、R-TYPEかイメージファイトくらいしか知らない古参ゲーマーな私ですが、今回はアイレムさんのサバイバルアクションもの「絶対絶命都市2 -凍てついた記憶たち-」にチャレンジ。ざっとの流しプレイなので、まだアイテムとか取り損ねてたりしてますが、とりあえずはクリアしました~。今はハードモードプレイ中です。前作を未プレイなので、比較レビューは出来ないんですが、今作の感想などをちょろりと。満足度で言えば、期待の約8割といった所。悪くはないです。悪くはないんですが、いまいちスケール感に欠ける感じも。災害をテーマにしたサバイバルアクションなんて、極限状態のスリルを期待しちゃうんですが、サバイバルと言える程生命の危機に瀕する場面は少ないですね。総じて難易度的には優しめかと。(初プレイではハードモードが出て来ないので、ノーマルの感想です)食料品やら沢山入手するんですが、殆ど口にする事もなく、バックパックの容積だけ占めちゃってる状態。雨に濡れれば体温が下がり、やがて動けなくなって、ついには行き倒れ…というケースはあんまり無いです。瓦礫の下敷きになったり、崩れた高架橋から落ちたりという事はあるんですが…なんだろう…危機感がイマイチ足りないです。主人公がある地点を通過すると、道路が崩れて来たりとか、映像的な切迫感はあるんですが、演出として使われている所が多くて、実は生死に関係するような場面は思ったより少なくて、何だか勿体無い感じ。サバイバルものなんだから、時間を競うような…リアルタイム要素がもっと強くても良かったかも。こう、最後の一線でギリギリ命を繋ぐ、といった緊張感。そんなのを期待してたんですが。(これの前にプレイしてたのがサイレンだったのがマズイのか)プレイヤーキャラは全部で5人。それぞれ別の場所で災害に巻き込まれ、各々必死に活路を見い出すのですが、他キャラのシナリオとクロスオーバーする部分も多々。逃げている途中で、他の被災者を助けたら、それが他シナリオの主人公キャラだった、とか。そういう絡みは面白かったです。主人公たちは、この災害の軸となるストーリーに、それぞれ大なり小なり関わっているので、全部のキャラをプレイした時に、その全貌が見えるようになっていますが、話自体はありきたり。特に驚くようなネタが隠されている訳ではありません。まぁ、サバイバルアクションものでは、そのへんはあんまり重要じゃないのかも。でも、そこをもう少し突っ込んで、意外性のあるシナリオに仕立ててくれていたら、もっと飯が進む…じゃなくて、もっとワクワクしながらのプレイが進んだような気がします。各キャラのシナリオも、ボリューム的には短いのも惜しい。もっと遊ばせて欲しかった気がします。ただ、まだ隠されている展開とかがありそうなので、その全てをクリア出来たら、案外満足出来るボリュームなのかも。ゲームとしては面白いです。普通に面白い。私的には、「すげぇ!買って良かったこのゲーム!!」と思えるほどには至らなかった…でも、折角だから、ハードモードもやってみようかなぁ、という感じの面白さ。グラフィックは正直イマイチ。フレームレートも最初「遅ッ!!」と思ったんですが、それはプレイしていくうちにあまり気にならなくなりました。それより、個人的に嫌だったのは視点の悪さでしょうか。踏み外したくない場所で肝心の足元が見えなかったりとか。足元が把握出来ないので主観視点にしてみたら、主観視点でもやっぱり良く分らなかった、とか。(笑あと、しゃがみ移動が不便です。うー分かり難。(>_
2006年04月03日
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さっき散々時間かけて書いてた長文が、一瞬のうちに消え失せました…凹めますね…小説日記の方は、こまめに保存しながら書いてるんですが、書評なんかは、読み終わった勢いそのままに、がーっと書き上げる事が多いので、こうして飛ばれるとかなり気力ダウンです。またそのうち、気力復活したら書きます…これだけでは何なんで。WBC、優勝して良かったですね~(今更)野球に関しては、「打って走ればいいスポーツ」くらいの低認識度の私ですが、野球で世界一になる事が、どれだけ大変で名誉のある事なのかは、なんとなく分ります。それにしても、今回見たイチローは、今まで彼に持ってたイメージをがらりと変えるものでした。どちらかと言うとクールで、あんなに表情豊かで、思いきり破顔もする人だと思ってなかった。イチローの「勝つ!」という気合いは、TVのこちら側にも、押し寄せる波のように伝わってきて、感動というよりは、なんかこう、色々と深く考える機会を貰いました。人ひとりの力って、決して非力ではないんだなぁ、とか。それが、有名、無名、力の有る無しに関わらず、思いさえあれば、誰しもが持てる力なのでは、と、そんな風に考えてしまいました。それは簡単な事ではないし、理想と言われれば、それまでなのかもしれないですが。何かをムキになってやる事。それをカッコワルイと思う風潮が世の中にはあって、そうは思ってなくても、それをガツンと否定するだけの勇気もない人が沢山いる中で、今回のイチローの言動は、そんな人たちに対する叱咤にも思えました。なんだか、ちっちゃな灯をココロの中に灯された気分。
2006年03月23日
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挿し絵に惹かれて買ってみました。山本タカト師(“氏”ではなく、あえて“師”で)が挿し絵を当てている所で、本の内容の傾向は、おして知るべし、ですが。親の借金のカタに、暴力団の組長に養子として引き取られた初乃。表向きは組の跡取り候補だが、実際は養父滝川の愛人として引き取られたというのが真実だった。愛欲にまみれる日々に、何の希望も見出せずにただ死んだように生きる毎日。初乃はそんなある日、屋敷に出入りしている植木職人の将大と出会う。初めて交す、ごく普通の会話。やがて初乃は将大が来るのを心待ちにするようになり、一方の将大も、そんな初乃の事を可愛いと思いはじめる。それが、2人の淡い恋の始まりだった。…といった所が冒頭のおおまかな粗筋。ここだけでもう不幸フラグ立ちまくりです。種別としてはこの話、BLよりJUNE。描かれている「好き」だの「愛」だのは、決して「ラブ」だったり「ロマンス」じゃなく、「情念」。爽やかな風のような恋愛は無く、そこにあるのは、暗い水底に沈む泥のような愛欲。その部分で、ライトな恋愛ものを好む方には向かない話かもしれません。往年のJUNEの読者さんなら、むしろ懐かしい手合いの話ですが。話の内容は、言ってしまえばありがちな話。現代を舞台にしているものの、借金のカタだの籠の鳥だのという話も、およそ今の時代では現実感が薄いです。昭和の話と言われても違和感無いです。そんな感じなので、読んでいてもサプライズがある訳でもなく、予想通りの展開で、主人公2人は不幸のレールを辿ってゆきます。2人の周囲を固めるキャラクターもほぼ予想通り。でも、ありきたりの話ながら、最後まで一気に読ませてしまう筆力と、必要以上に感情移入し過ぎないしっかりとした視点、難しい言葉を使わずも、丹念に編み込まれた文章は、安定していて読み心地よいです。淡々としながらも、個々の感情が細やかに伝わって来るので、物語りにも厚みがあります。それだけに、何処か一つでいいから、サプライズもしくはタガの外れた部分(という表現が適当かどうかは分りませんが)を加えて欲しかった気も。このテの話には、意外な展開を望むのではなく、懐古的な雰囲気を楽しむのが正解なのかもしれませんが、個人的には、良く出来た「BLの古典」を読んだ感が抜けないのは惜しいと思いました。タイトルの唐梅は、蝋梅(ロウバイ)と呼ばれる早咲の黄色い梅の花。とてもいい香りのする花です。この話の背景には、常にこの花が見えかくれしています。時折、ふっと行間から梅の香り立ち上って来るような描写は上手いなぁ、と思います。話のラストも、この梅の香りに包まれるような美しい場面なのですが、あれがハッピーエンドなのか、そうでないのかは、読む人次第…といった所でしょうか。山本タカト師の挿し絵は、相変わらず妖艶で素晴らしいです。この話、舞台は現代ですが、もっとそれが全面に押し出されていた話なら、この方の絵では違和感があったのかもしれませんね。絵については語りたい事が沢山あるのですが、それはまた別の機会にでも。お気に入り指数は★★★☆☆
2006年03月03日
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献花の代りに一枚買ってみました。と言っても、彼女が亡くなったのは、昨年の11月。何故今頃?感は無くもないのですが、もう生では聞けない彼女の歌声を一枚、ひっそり傍らに置いておきたくなった…という所でしょうか。彼女のCDは、アイドル時代のベストを一枚持っていましたが、それもほとんど聞く事は無く、棚の隅に並んでいただけでした。彼女の活動に関してもさほど興味は無かったし、私の持っていたイメージと言えば、実力はあるものの、(主にアイドル時代)事務所のコロコロ変る販売戦略に振り回された気の毒な人…といった程度のものでした。(あくまで私の勝手な主観なので、実際はどうだったのか分りません)その後、ミュージカル女優に転向し、クラシックを歌うようになり…というのは、なんとなく知ってはいたのですが、積極的に彼女の舞台を見る事も無かったし、歌を聞こうという気も無かったのです。それでも、彼女が亡くなった事は、自分で考えていたよりもショックでした。白血病で闘病していた事も知っていました。でも、まさか居なくなるとは思っていなかった。暫くすれば、「治りましたv」という記者会見でも見れるだろうと、そんな風に漠然と考えていました。その後、彼女の闘病生活を纏めた番組を見る機会がありました。初めて聞く、自分の事や家族の事、周りの人々の事、そして大好きな歌の事を語る彼女の生の声。それは私が勝手に想像していたより、ずっと夢みがちな少女のような語り口。正直な所、私は甘ったるい喋り方をする人は苦手なのですが、その言葉の中で、彼女が本当に歌が好きであった事、自分の事よりも、まず周りの人の事を考える人であった事。それは充分以上に伝わりました。いつ、どんな場所にあっても、歌と共にある。自分の全てを打ち込めるだけのものを見つける事が出来た彼女は、そういう意味では幸せであったのかもしれないと、私は思いました。このアルバムは、闘病中に発表されたもののようです。6曲のミニアルバムに、2曲のDVDのオマケがついています。曲はどれも透明で優しい歌声で歌い上げられていて、つくづく惜しい才能を亡くした、と思います。美しい歌声は、素晴らしいけれど、まだ若々しく発展途中。きっとまだまだもっと伸びるはずだった。惜しい。本当に惜しい。40代の彼女の声を、50代、60代の彼女の歌を聞きたかった。人が亡くなった時、「こんなに若いのに何故」とか、「こんないい人が何故」いう嘆きの言葉を良く聞きます。それに対し、ちょっと宗教めいた話になっちゃいますが『神様は、善き人を手元に置きたいと願うから』という話を聞いた事があります。それで言うなら、神様は美奈子さんの歌声を欲して天に召された…という事なのでしょうか。このアルバムに収録されているタイスの瞑想曲(作詞:本田美奈子)で、「生きている喜びを忘れないで」と歌った彼女が今この地に居ない。運命とは、なんて皮肉なものだろうと思います。
2006年02月27日
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先日、ポンポコポンの爺(⌒o⌒)婆 ちゃんさんの所で、50000ヒット踏み踏み致しました。そしたらキリ番プレゼントを…!!頂いてしまいました…!!有難うございます…!!(>_
2006年02月22日
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折角ゲームカテゴリを増やしたので、もう一点レビュー。(今更ですが)ワンダと巨像です。新しいで言えばバイオ4やMHの方がプレイは新しいんですが、まぁ、思い入れのある方優先って事で。この会社の前作「ICO」が、滅茶苦茶お気に入りだったので、世間の評判がどうであろうと、購入は決めていたワンダ。結果、これもかなりのお気に入りソフトになりました。恋人(?)を生き返らせる為に、禁忌の地へと足を踏み入れ、そこで天の声を聞くワンダ。「生き返らせたくば、この地に住む16体全ての巨像を倒せ--」天の声の要求は非常に明解です。そして非常に困難でもあります。たった1人(馬はいますが)で、途方も無い大きさの巨像を、それも16体も倒さねばならないんですから。その戦いの様子は、↓で少し見る事が出来ますので、私の下手な解説よりも、こちらを見て頂いた方が宜しいかと。http://www.playstation.jp/scej/title/wander/(このサイトでは、「巨像」と「戦闘」のリンク先が逆になっているようです)巨像を倒すには、その巨体に取り付いて、弱点を剣で刺す。戦い方は非常にシンプルなんですが、巨像の弱点に辿り着くまでが大変。まず、とりつく為の足掛かりになるような箇所、掴まれそうな所。毛があれば、毛を握ってよじ登る事が出来るので、そんな場所を探します。その間にも巨像は移動しているし、下手するとこちらを攻撃して来ます。じっとしててはくれません。よじ登る為に、その巨像の足を止める事も必要です。そしてよじ登る事に成功したら、今度は剣が指し示す弱点まで、巨像の身体の上を移動しなくてななりません。勿論、ワンダを振払おうと巨像は身体を揺すったり、足を踏みならして衝撃を与えます。ワンダの握力にも限界はあるので、いつまでも同じ所にしがみついていては、力尽きて振払われてしまいます。巨像の動きを上手くかわしながら、握力回復させつつ、弱点を目指します。基本的な戦い方はそんな感じなのですが、巨像によって、その攻略方は様々。地形や、巨像の動きを上手く利用しなければならなかったり、ワンダの愛馬、アグロの力を借りねばならない事も。巨像を倒すまでが、1つの大きなパズルのようなものです。散々考えても、やってみると気が抜けるほどに簡単に攻略出来るものや、逆にいくら挑戦しても、攻略ルートが中々見つからないものもあります。アクション自体はそれほど難しくない…とは思うのですが、その倒し方が分らず、リトライの末に諦めた…といった人も少なくはないようです。実際私も、1体の巨人の倒し方が分らず、3日粘った事がありました。(笑結局、何やらマグレのような形で倒す事が出来たのですが、全てクリアした後に攻略画像を見たら、虚脱するほどに簡単でした…(私のあの3日は一体…どおりでオカシイと思ったんだ…(T-T))ちなみにそれは、15体めの巨像でしたが。そんなこんなも含めて、16体倒すのも中々に骨が折れるのですが、1体倒すごとに、ボロボロになってゆくワンダが切ないです。それでも何のねぎらいの言葉もない天の声。淡々と「次の巨像は…」と指示を出すその声に、「ちょっとは褒めてくれてもよかろうよ…!」と逆ギレ寸前の私のワンダ。逆ギレで言えば、ワンダの愛馬、アグロも中々に一筋縄ではいきません。広いフィールドは、アグロの俊足無しでは巨像に辿り着くのも容易ではないというのに、ちっとも言う事聞いてくれません。この馬は。そう言えば、何処かで読んだ記事ですが、このゲームについて書かれていたもので、「初めて乗馬した時、本当の馬も、アグロと同じように言う事をきいてくれない」というのがありました。それで言えば、アグロはある意味リアル馬に近いんでしょうか。そんなリアルは正直勘弁だと思ったのですが。足元に石ころがあると、それを跨いではくれないアグロ。口笛で呼んでも、森の入り口でじっとこちらを眺めているアグロ。巨像を追って走っていたら、後ろから駆け寄って来て私ワンダをどつき飛ばしたアグロ。弓で巨像を狙っていたら、その巨像の前に立ちはだかって、こっち見て鼻を鳴らすアグロ。お前、一体何がしたいのか…ッ!{{( ̄皿 ̄;)0}}しまいに、私ワンダはアグロをほったらかして、自分の足でフィールド駆け回りはじめました。勿論、後ろから駆けて来たアグロにどつき飛ばされましたが。そんなアグロの手綱も、上手くさばけるようになった頃は、かなり後半戦でした。自他共に認める方向音痴の私も、なんとかうすらぼんやりとマップを把握出来かけたのもこの頃です。フィールドは広く、光と影の織り成す世界は、それはそれは綺麗です。緑豊かに生い茂る森、巨大な瀑布、光さえも届かない深い深い渓谷。(アグロが言う事聞いてくれるなら)小一時間走っていても退屈しなさそうです。このゲーム、フィールドの光の計算を、全てリアルタイムで行っているので、フレームレートが若干落ち気味です。普通、企画やプロデューサーがプログラマー寄りだと、光の計算などまっ先にカットされそうな部分です。それでもそこを切り捨てないコダワリの深さ。個人的には好ましい姿勢だと思いました。発売前にはやはり、若干の動きの悪さなども指摘されていましたが、実際プレイして、私はさほど気にはなりませんでした。ICOもそうなのですが、この会社、製作のこだわりが非常にグラフィック寄りですね。話では、プロデューサーさんがグラフィック畑の人だからという一説もあります。それが本当なら、さもありなん、といった所ですが。そういう話は別としても、今回のワンダにとって、光と影は、重要な役割りを担っています。これからプレイする人は、光に剣をかざして活路を見い出して下さい。そして、ネタバレにならない程度にEDについて少し。EDは、なんだかんだで20分ほどの長篇です。ED前にはトイレに行っておきましょう。CMで散々「切ない」というキーワードを連呼されていましたが、たしかにラストに至るまで、全編このゲームは切ないです。(アグロに口笛無視されるのも…!)EDでのワンダの瞳は、今でも忘れられません。お気に入り指数は ★★★★☆(1点少ないのは、ICOと比べて、です。心情的には5点つけたいトコロ)
2006年02月21日
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クリアしました。とりあえずノーマルモードで。前作1と比べて、格段にユーザーライクになってますね。やたらとチュートリアルは充実してるし、ヒントもお節介なほどに親切。主人公も結構応戦出来るようになってます。前作、世界観は好きでも、難易度で挫折した人には、2は楽しく遊べるかも。一部でとても強い支持があった反面、その謎解きの難解(というより、自力でアイテム見つけるのが激困難)さ、普通にやっててもシナリオ袋小路、主人公が唯一使える能力、視界ジャック(敵の視界を盗み見る事が出来る能力。それで見えない所の情報を知ったり、敵の動きを把握する)を駆使しても死にまくるというキビシイ難易度で、評価はまっ二つだった前作。「クソゲー!」とか散々に言われてましたが、そんなユーザーの不満の声を誠実に反映させた結果の今作、格段に遊び易くなりました。まぁ、それだけ前作のユーザー突き放しっぷりが凄かったって事でもあるんですが。私も前作、コントローラーをメキメキ言わせながら、「ちょ…っ、プロデューサー出て来いやぁ!(怒)」とコメカミに青筋立てながらやったクチです。このゲーム、複数いる主人公の各シナリオ同士が、同じ時間軸で密接に絡み合っています。そのそれぞれのシナリオ内で、後にその場所を訪れるキャラの為の必要行動を完遂出来ない(例えば、1時間後に同じ場所を訪れるキャラの為に、脱出路を確保しておく、とか)と、新しいシナリオへのルートが解除されず、延々ロックされたシナリオ内をぐるぐるぐるぐる彷徨う羽目になります。それは前作も今作も同じなのですが、そのヒントが皆無に近かった前作に比べ、今作は「小目標」として、「何処へ行って何をすべきか」が呈示されています。それだけでも随分楽になってます。また、前作は一部の主人公を除いて、持てる武器が火かき棒とか、情けないくらいに頼り無かった(なのに敵は狙撃銃を当たり前のように装備)のが、今回は主人公側も結構銃を持てます。敵の武器を奪えるようになってます。これも、ただ隠れ、逃げる事のみだった前作より、かなり楽になってます。基本的に、死んで覚えろのトライ&エラーなゲームなんですが、それも前作は、死んだらシナリオの頭から、しかもアーカイブ(完全クリアに必要なアイテム)も取り直しだったものが、今回は途中途中に設けられたチェックポイントからリトライ出来るようになっており、アーカイブも一旦取得すれば、そのまま保持された状態で再開出来ます。そんな感じで、全体的にかなり遊び易くなっている今作。前作をプレイした人には物足りない感もあるかもしれませんが、ヒントオフにも出来るし、難易度選択もあるので、前作並みの難易度を求める方もちゃんと遊べる内容になっているかと。個人的には、従来の視界ジャックに感応能力(敵を操る事が出来る)を持つキャラが加わった事は、ゲームの幅が広がって面白かったです。難易度はノーマルだと、そこそこ気楽にプレイ出来るレベルだと思います。惜しむらくは、主人公側が強化された事により、前作の「死にものぐるいで隠れんぼ」的な抑圧された緊張感が薄れた事。これは、プレイ層の拡大を取るか、あくまでゲームの個性を重視するかで別れる所なので難しいですね。遊び易さに加え、ミニゲームや隠しシナリオ、やたら無駄に充実しているアーカイブなど、制作者サイドのサービスっぷりも格段に向上していて、ゲームとして良く出来ているのは今作なのでしょうが、絶望的に陰惨で陰鬱な世界からの生還、というギリギリの雰囲気を際立たせているのは、前作かな、という気がします。あの胃が痛くなるような緊張感はやはり強烈です。興味を持たれた方は、まず2をプレイしてみる事をオススメします。2では前作の話題などもチラホラ出て来ますが、プレイする上で、前作を知っていなければならない、という事もないので。(でも、前作の生き残りが誰かとか、前作のキャラクターのその後の話が出てきたりはするので、知りたくない方は1からで。)とりあえず、日本独特の、あの湿り気の多い恐怖感。昭和という時代の持つ独特の暗さに浸りたい方には買いかと。お気に入り指数前作今作共に★★★★★前作↓
2006年02月19日
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「ぼく?」 勿論、ぼくがハルにミルクをいれたのは、今日が初めてだ。最初はハルの冗談かと思ったけれど、どうもそんな感じじゃない。ハルは、ぼくの問いかけに気付いているのかいないのか、手の中のカップを両手で包んで、独り言のように、言った。「うん、同じ。砂糖2つのミルクの味も、この、僕のカップも」 薄い青い色のカップ。それは、棚にいくつかあったうちの一つだ。どれにしようなんて、特別考える事もなく手に取ったものだけれど。でもそれを、「僕のカップ」ってハルは言った。「あの…ぼく、よく、わからないんだけど…」 手の中のカップに落とされていた、長い睫が2、3度しばたいた。そして、少しの沈黙の後。「…君が来る前にね、ここにいた人、その人もね、レンって名前だったんだ」 ぽつぽつと降る雨音のように、静かにハルが話し出す。「レンは……あぁ、僕よりずっとずっと年上だったから、普段は『お爺さん』って呼んでたけど…色んな事を良く知っていて、とても優しくて、それは素敵な人だったんだ。僕達はうんと歳は違っていたけれど、とてもいい友達だったんだよ。僕は良くここへ遊びに来ては、こうしてミルクを御馳走になってた。この青いカップでね」 その話に、ぼくはちょっとびっくりして…同時に背中がヒヤリとするような、嫌な感じがした。 この森にいた人が、ぼくと同じ名前だったなんて。「陽の森に来たばかりの頃は、僕は本当に何も知らなくて、お爺さんは、そんな僕をあちこちへ連れていってくれた。街の市場へも良く一緒に行ったんだ。このカップも、その時にお爺さんが僕のにしようって買ってくれたもの」 ぼくの知らない「レン」との事を話すハルは、とても楽しそうだ。ルースさんや、他の森の人たちの所へ行った話、魚釣りをした話、岬へピクニックに出かけた話。 それはハルが、ぼくと一緒にやろうねって言ってくれたものばかりで、そんな話を聞いているうちに、ぼくの中には何かもやもやしたものが溢れ出してきた。「楽しみだな、またレンと一緒に行けるの」 けれどそう言うハルの瞳に、今のぼくは映っていない。 苦しい。 何だかとても苦しい。それは、どんどん喉の方までせり上がって来る。 このままでは、言いたくもない言葉が口から出てしまいそうだ。(ぼくは「お爺さん」じゃないのに) たとえそれが、以前と同じでも、それはきっとたまたまの偶然で、ぼくが知ってる事じゃない。(君に薄い青のカップにミルクをいれたのも、砂糖を2つと思ったのも、お爺さんなんかじゃなくて、ぼくだ) ハルは、ぼくの最初で一番の友達だ。それを嬉しいと思っていたけれど、ハルは「レン」という名前の向こうに、お爺さんを見てたんだって事を、ぼくは知った。「そろそろぼく、仕事の続きをしなくっちゃ」 ぼくの知らないぼくとの話を、もうこれ以上は聞きたくはなかった。話の途中で急にそう言ったぼくを、ハルが訝しげに見た。その瞳が見返せなくて、ぼくはしゃがみ込んで器材を調整するふりをする。「本当にこれ、急ぎの仕事なんだ」 不自然な言い訳。出来るだけ普通にと答えたつもりの声は、誤魔化しようがないくらい震えてしまった。 ぼくの背中で、ハルは押し黙ったまま。 声をかける訳でもなく、帰るそぶりを見せるでもなく。その沈黙に、ぼくの心臓はどんどん大きな音をたてる。「ごめんね」 ふいに、ハルの静かな声が言った。「ごめんね、レン。君をお爺さんと…前のレンと、比べるつもりなんて、なかったんだ。君が友達になってくれて、本当に嬉しかった。でも、あんまり嬉しかったものだから、僕はお爺さんが居なくなった事すら忘れそうだった。 だから君の名前が同じだって知った時、僕は罪悪感で一杯になった。あんなに仲良かったのに、僕はなんでお爺さんの事をもっと哀しんであげられなかったんだろうって」 ハルの声が近い。多分、ぼくのすぐ後ろに立っている。「でも、何も知らない君は、きっと嫌な思いをしたね。同じ名前だって君の名前には違いはないのに、それを一緒に喜んであげられなかった。今日はそれを謝りに来たのに、僕ときたらお爺さんの話ばかりだ。ほんとに、ごめん」 ハルの声は少し潤んでいて、いつもの元気な声じゃない。 どうしよう。どうすればいいんだろう。ハルの顔が見られない。恐くて後ろを振り向けない。(気にしてないよ、ハル。大丈夫) そう言えたら。(ぼくこそ、ごめんね) そう言って笑えれば、きっとこの喉のつかえも取れるのに。 でも、ぼくは結局振り向けなかった。 暫くして、諦めたように靴音が、ぼくの背中から離れていった。 トントンとハルが階段を降りていく。コリィに声をかけ、ガサガサと壁にかけたレインコートに手を通し…軋んだ蝶番の音。 アトリエの重い扉がバタンと閉まると、ぼくはその場にへたり込んだ。 床に、手の上に、パタパタと雫が落ちる。「泣いたって、もう遅い…ぼくは、本当に馬鹿だ…」 ぼくの中の、醜い怪獣。ぼくの心をばりばりと食べて、真っ黒な霧で一杯にしてしまう怪獣。 ぼくがもっと大人で、強い心を持っていたなら、きっとそんな怪獣は捻り潰してしまえるのに。 むくむくと膨れ上がる霧はどこまでも黒く、ぼくはその中で、ただ蹲って泣いていた。
2006年02月18日
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松の四景という作品が気になったものの、何やら発売が延びているようなので、同じ作者さんのデビュー作を。第10回ホワイトハート大賞優秀賞受賞作品だそうです。妖(あやかし)退治を請け負う、呪言者の兄、刀使いの弟のお話。全部で7つの短編から成っています。春の話から始まり、夏、秋、冬、そして最後はまた巡り、春に。それぞれの季節は、良く選ばれた言葉と誠実に練られた文章によって、鮮やかというよりは優しい印象の話になっています。妖退治と言っても、主人公達を通して、人間とは違う異界の者たちを、護るような、慈しむような視点で描かれているので、あまり血なまぐさい話はありません。(別の意味では血なまぐさい?部分もありますが)そんな感触は、それほど飄々とはしていないけれど、今市子さんの百鬼夜行抄に通ずる部分があります。近い世界なので、お好きな方は読んでみても宜しいかと。個人的には、嫌いなテーマではなかったし(むしろ好き)、文章も読み易く好みだったので、久し振りに面白く読めたお話だったのですが、気になった点も少し。文章は、綺麗な言葉でリズムも良く、情景描写も情緒的で美しいのですが、全体に淡々としていて、緊迫した場面でも、それほどの緊張感が伝わって来ないです。それが個性と言われれば仕方ないのですが、私には、「危険な冒険はしない、極めて優等生的な印象」でした。上手くは言えないのですが、『出来過ぎの優等生が疎ましく、何処か欠点の一つでもありゃしないかと思って探すものの、見つかるものは、やはり美点ばかり』といった、こう、悪くはないんだけど、悪くはないんだけど…的な部分無きにしもあらず、といった所が。多少、綻びやはっちゃけた部分があった方が、打ち解けられそうなのになあ、と優等生遠巻きにして眺める歯がゆさ。そんなのに似た感じがします。淡々とした作風、それがこの方のイイ味になるのか、それとも、また違う面を見せて貰えるのかは、今後のお楽しみといった所なのでしょうか。あともう一つ、どうでもいいような所ですが、私は食い意地張っているので、作中に度々出て来る和菓子や和食の料理、これがもっと「旨そう…!」と思える描写だったら嬉しかったかな、と思いました。キャラに関しては、兄、比佐と、弟、圭一のお互いを思い遣る気持ちが優しくて、読んでいるこちらも優しい気持ちになれます。周りに配された登場人物たちも、それぞれハッキリした輪郭を持っていて、1人1人のエピソードでも、充分一話作れそう。この本に収まり切らなかった話があるのなら、読んでみたいと思いました。個人的に気に入ったのは、第参話の「夜涼」。掛け軸から消えてしまった烏(からす)の話。可愛い話でした。ところでこの方、挿し絵も自分で描かれてるんですね。挿し絵も、挿し絵だけで見ても充分以上の描写。才多き方ですね。羨ましい。お気に入り指数は ★★★★☆
2006年02月06日
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あまりに久々すぎてクッキー切れてました。小一時間パス探しました。ええと、新年イッパツめ。やはり、これでもフジミストのはしくれのはしくれとしては、フジミの新刊からでしょうか。スタートは。(新刊つっても、去年の暮れですが。刊行)(ネタバレ含んでます。未読の方は回避推奨です)富士見町に帰って来た圭と悠季、ようやく2人の甘い生活が再スタートとなるはずが、チエ姉乱入の為、幸せ生活はお預けに。ワケアリ家出のようで、追い返す事も出来ない悠季は、日を追うごとに御機嫌が降下する圭とチエ姉との間で板挟み状態。講師の仕事も、問題児抱えて難航中。今回も悠季は色々と大変そうです。今回の新刊、まるまるチエ姉出ずっぱりです。そこまでチエ姉クローズアップとは思いませんでした。が、残念ながら、一冊かけてチエ姉を登場させている意図が、正直私には良く分りませんでした。チエ姉をそこまで出した事で、何を伝えたかったのか。悠季とチエ姉の姉弟愛?夫婦の絆?ヤキモチ焼く圭の愛の深さとか?明確な意味などいらないのかもしれないですが、そこまでチエ姉引っ張った以上、読み終わった後にはそれなりの、何か残るものは欲しかった。今回の騒動、私の目には、ただ低気圧が停滞して、のっそり通り過ぎていった、といった感しか残りませんでした。せめてそれなら台風くらいに暴れてくれても。忙しく、小さな出来事は描かれてるけど、一冊通して何処も同じペースで読めてしまうので、もの足りないです。フジミは、長い長い連載なので、盛り上がりとかも長いスパンで考えられているのかもしれない。でも、その中の1册1册の中にも、小さな波があってもいいと感じるんですが。友達と今回の新刊の事について、「日記みたいだ」と言う言葉が出て来ましたが、まさにそんな感じ。日記でなくて、「小説」が読みたい、そんな風に話して、深く頷いてしまいました。その小さな出来事について。チエ姉がホントの悠季の姉なのか、疑った圭が悠季の素行調査を興信所に依頼していた事が発覚、とか、飯田さんと悠季の距離が縮まったりとか、三条さんとのコンチェルトとか。そんな事が色々。素行調査の件は、もう付き合って4年になるというのに、興信所使われちゃう悠季、もっと怒っていいはずだ。圭を優しく擁護しているバアイじゃない。奥歯の2~3本も折る勢いで殴るべきだ。だってそれは自分が信頼されてなかったって事なんだから。というか、(チエ姉を本物かどうか疑ってたとはいえ)他人の調査をアテにしなくちゃならないほど、圭は自信無いのか。文中の言にもありますが、疑うならまず悠季本人に問いただすべき。調査だなんだと、それは「イイ男」のやる事じゃない。…と、思わず鼻息荒げてしまうほどに私が納得いかなかったのは、むしろ悠季でなくて圭の素行。この興信所の件といい、蕎麦屋の二階の件といい、飯田さんにヤキモチ焼いて突飛な提案してみたり、この巻の圭はイイトコ無し。もし、この巻だけを初めて読んだ人がいたら、圭は「背が高くて、すごい二枚目らしいけど、中身は変な人」で定着しそう。いや、「背が高くて、すごい二枚目らしいけど、中身は変な人」で間違いじゃないんだろうけど、それだけじゃない。それだけじゃ困る。圭の、外見だけじゃないカッコイイ所ってのを、織り込んで貰わないと、圭がイイ男だって事を忘れそうです私。(そもそも中身はカッコヨク無かったってオチもありそうですが)蕎麦屋の二階というシチュや、コブラ云々の描写については、もうノーコメントで。今回私がちょっと楽しかったのは、飯田さんと悠季のデュオの話と、久々登場三条さん。三条さんと高嶺というのも見てみたいです。17才のソラくんも。次回、軸になっていきそうな、教え子との対決とかより、そっちの方が楽しそうです。
2006年01月15日
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数年前に刊行されたもののリニューアル版なのですね、この本。私は今回は初読みでしたが。本屋でBLモノを物色する時、私は挿し絵(きらきらしい挿し絵とかタイトルの本は苦手)が綺麗なものとか、切な系な匂いのするものを漁るのですが、あれだけ巷に本は溢れているというのに、中々ピンと来るものは少ないです。今回のこの本も、繊細な挿し絵に惹かれて買ったんですが、満足度で言えば50パーセントといった所。あらすじとしては、過去好きだった相手の裏切りにあい、それ以降人を好きになる事を恐れて(ひいては自分の性癖が露見するのを恐れて)、日々ひっそりと、変化を望まぬ生活を送っていた佐倉。そんな佐倉の密かな幸せは、毎朝会社のエレベーターで一緒になる男。その男と挨拶を交す、エレベーターのボタンを押す彼の綺麗な手を見る事。ひょんな事で、その男とは挨拶以上の会話をするようにはなったのだが、仲良くなって、期待して裏切られたら、嫌われてしまったら…そう考えると、佐倉はそれが恐くて必要以上の接触は避けようとする。けれど、男は積極的に昼飯なんかにも誘いをかけてくる。期待してはいけないと思いつつも、つい嬉しくて、少しづつその距離を縮めていく佐倉。そんな矢先に、相手の男の名が、かつて自分を裏切った初恋の人と同じ名という事を知り……といった感じです。話の筋としてはありきたり。展開も割と読めてしまうので、そういう意味でのサプライズは期待出来ないかも。読んでてイライラしたのは、佐倉の性格。とてもネガティブです。ここが許せるかどうかで、この本は楽しめるかどうかが変って来ると思います。私なんかは「中坊ん時の初恋なぞ、いい歳していつまでも引きずってんじゃねぇ!」と思う方なので、その過去の傷に生活パターンさえも縛られてしまっている佐倉に、どうにも共感出来ないです。それだけ、その初恋は佐倉にとって大切だった、その後の生活や性格形成に大きく影響するほどの大切な恋だったのなら、読み手をそう思わせてくれるだけのエピソードが欲しい所です。過去のその初恋の相手との逢瀬(?)は年に一度のサマースクール、それも3回だけ。その時間にどれだけの恋心が育ったとか、そういうエピソードがすっぽりと無い(キスしたとか、魚捕りをしたとか、思い出語りはあるのですが)ので、佐倉にとってはそれが大事な初恋だったと繰り返されても、どうもピンと来ません。絵の無い紙芝居を見せられているような感じです。現在の、大人になった佐倉のモノローグに長々ページを割くより、過去の恋の事にもきっちり触れて欲しい気がします。(同じく相手の男の過去についても端折り過ぎな感が…)この本、巻末にオマケのボイスCDがついてます。道理で後ろのページが曲がらなくて捲り辛いと思った…個人的にボイスCDは興味無いので、どうでもいいっちゃいいんですが、一応聞いてはみました。CDの内容は、本文の前半を所々抜粋したものです。声優さんの名前は一人しか書かれていなかったので、相手役の人の名前は何処に?と思ってましたら、一人二役やってらしたんですね。流石プロ!演じ分けが上手いです。小西克幸さんのファンの方には嬉しいオマケですね。お気に入り指数は ★★☆☆☆
2005年11月20日
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人気絶頂のカリスマヴォーカリスト、新條カオル(18)。傍若無人で暴力的なカオルに、ひょんな事から気に入られた、元ピアニスト志望で、現在は音楽雑誌のライターの湊秋弘(25)。我が侭なカオルに、昼夜無く散々に振り回される秋弘は、仕事の為と最初は嫌々カオルにつき合っていたものの、カオルを知る程に次第に惹かれて行き…導入部はこんな感じですか。全部で3册のこのシリーズ、終始心地よいテンポを保った良作だと思います。丁寧で誠実な文章は読み易く、またストレートに登場人物の心情を伝えて来ます。2人が心を添わせてゆく過程、好きだと自覚してからの秋弘の揺れや思い、不安。伝えたい事を伝えられないカオルのジレンマ。そんな心理描写が多めなお話なので、うっかり感情移入し易いです。正直なトコロ、某長篇オーケストラBL小説と記号がとても被る部分が多く、当初は私はそれが気になって仕方なかったんですが、何度も読み返したりするうちに、それもあまり気にならなくなりました。その某小説を知る友達は、この話を読んで、「思ったほど気にならない」と言ってたので、私が気にし過ぎてただけかもしれないですが。(今でも符合する部分は多いとは思うけど)この話、ココロにひっかかる(いい意味で)セリフとか共感出来る部分とか、とても多いんですが、でも、それをココで説明するのは、ちょっと勿体無い気もします。それは是非読んで欲しい所なので。(それで言えば、比喩も一種独特で面白いのですが)水が、ゆっくりと暖かいお湯へと変わってゆくような秋弘の気持ちの変化を、一緒に共有するのもいいかと。それにしても、気に入った話ほどレビューって上手く書けませんね。(^-^;)歳の差カップル、年上受けがお好きな人は即買いかと。話は3巻で完結していますが、その後の2人をあれこれ想像してしまう、余韻の残る暖かい、いい話です。ちなみに私のお気に入り指数は ★★★★☆
2005年11月17日
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チビは錆ひとつない、柔らかな羽毛に包まれていた。「チビ、チビ…良かった」 今までどうして小鳥の姿にならなかったのかは分らない。でも、とにかく病気なんかじゃなかった事に、ぼくは心底ほっとして、またしてもぼろぼろと涙がこぼれてしまった。「一体どうしたの。喧嘩でもしたの?」 涙を拭いながら首を振った。喧嘩なんてした覚えはなかった。でも、チビが拗ねてたというなら、ぼくは何か気に触る事をしたのかもしれない。「何にせよ、レンをここまで心配させちゃ、チビもちょっとやりすぎたかもね」 ハルの言葉に、チビは僕の肩へと飛び移ると、「ごめん」と言うように、チル、と小さく鳴いた。「ハルは、チビが拗ねてたなんて良く分かったね。ぼくは全然わからなかった。やっぱりハルはすごいなぁ」「僕が分かった訳じゃないよ。コリィがそう言ったんだ」 ハルが後ろに目をやると、コリィがひょっこり姿を現わした。ぼくはチビの事ですっかり動転していて、それまでコリィが居た事に気が付かなかったんだ。「コリィには、チビが拗ねていた理由も分る?」 その言葉には、コリィも首をかしげた。理由まではわからないらしい。ぼくは溜め息をついた。「ぼくには、チビが何を考えていて、何をして欲しいとか、そういう事が全然わからないんだ。こんな事で、チビとうまくやっていけるのかな」「だってチビとレンは、知り合ったばかりじゃないか。相手の事が良く分らないのなんて、そんなのお互いさまだよ」「そうなのかな…」「レンがチビの事嫌いじゃなければ、これからもっとずっと仲良くなれるよ」 チビの事は好きだし大切だ。でもぼくは、心の中でこっそりと、チビがコリィみたいにしゃべれたら良かったのにとか、メリディやノクトみたいに大きかったら、一緒に走ったりして遊べたのにとか思ってた。ついつい比べてしまってたんだ。 もしチビがそんな事を知ったら、やっぱり悲しいだろうし、怒ると思う。チビが拗ねてた理由はわからないけど、ぼくにも謝る理由はあった。「ごめんね、チビ。チビはぼくの大事な友達だよ」 チビは何か言いたげにぼくの目を覗き込んでいたけれど、「チルルル」と鳴くその声は、もう怒っても拗ねてもいないようだった。「仲直りだね」「うん。仲直り」「じゃあ、今度は僕の番だ」「ハルの?」 メモに書いてあった、「色々と話したい事」の話かな。「僕、」「待ってハル、ここじゃずぶ濡れになっちゃうから、中に入って」 実際はもうだいぶ濡れちゃってたんだけど、折角来てくれたのに、外で話をすませる訳にはいかない。大事な話ならなおさらだ。ぼくは重い扉を開けると、二人を中に招き入れた。「…なんだか今日は、不思議な匂いがしているね」 閉め切っていたせいもあって、アトリエの中は色んな匂いが渦巻いていた。雲を作る時には、材料を煮詰めたり抽出したりするから、ちょっとヘンな匂いもする。「ご、ごめん、今窓を開けて来るから」「もしかして仕事中だったの?」「うん、大急ぎの注文が入ったんだ。明日までに仕上げなくちゃならなくて」「それじゃ忙しいね。出直した方がいいかな」「大丈夫。機械を動かしてしまっているから、ちょくちょく様子を見てやらなくちゃならないけど、お茶を飲むくらいの時間はあるよ」「レンの仕事ってどんな感じ?仕事部屋、見せてもらってもいい?」 ハルは瑠璃色の目をキラキラさせている。興味津々といった顔だ。ぼくは、ハルに自分の仕事に興味を持って貰えた事が、嬉しいような恥ずかしいような、ちょっとくすぐったい気分だ。「うん、仕事部屋は二階なんだ」 急な作りの階段を、先に立って案内する。このアトリエの二階は、小さなテラスと仕事部屋、そして、狭いけれど大事な本が沢山置いある書庫がある。 二階では仕事部屋が一番大きな部屋だけれど、それでも、ぼくとハルの二人が入ると一杯になってしまった。「これは何?」 とろりとした液体の入っているフラスコを指さして、ハルが聞いた。ぼくは窓を開けながら答える。「それは、シラネの根っこの水。雲の材料なんだ」「キラキラしてる」「シラネは銀色の葉っぱの草なんだ。すり潰した根っこにも銀粉が混じるから、キラキラするんだ」「これも材料になるの?」 次にハルが指先でつついたのは、机の上に置いてあった紅木の実。「そう。…あ!そうだ!ぼく、ハルにお礼を言わなくちゃ。この紅木の枝、ハルが運んでくれたんだよね。有難う」 ハルは一瞬、ぽかんとした顔をした。「僕、運んでないよ」「え?でも…」 この森に出入りする人なんて、他には滅多にいない。チビの事を知っている人なんて、なおさらだ。「ぼくは、チビが困ってて、それを助けてくれたのがハルだとばかり思ってたんだけど」 ハルは首を振った。「昨日僕が来た時には、誰にも遇わなかったよ。チビにも」「じゃあこの枝、誰が運んでくれたんだろう…」 机の上の枝を前に、ぼくらは顔を見合わせた。 ハルが仕事部屋を面白いと言うので、ぼくらは下に降りずに二階で色んな話をした。窓は開けたけれども、匂いはやっぱり消えなくて、コリィは一人で階下へ下りていってしまった。ハルが言うには、コリィは鼻が良すぎるので、強い匂いには弱いんだそうだ。 途中でお茶を煎れに一階へ行ったら、コリィはテーブルの下で寝そべっていたので、温めに暖めたホットミルクをお皿に入れてあげた。チビはコリィの尻尾にじゃれついている。テーブルの上のパンはだいぶ減っていたので、チビもお腹は一杯になったらしい。 二階に戻ると、ハルは相変わらずフラスコやビーカーを熱心に覗き込んでいた。「ハル、ミルク煎れて来たんだけど」 振り返ったハルは、驚いたような、ちょっと困ったような顔をした。もしかして、ホットミルクは嫌いだったのかな。「ええと、あの…紅茶の方が良ければ変えて来るけど」「ううん。ミルクを頂くよ。ありがとう」 受け取ったミルクを一口飲んで、何かを懐かしんでいるような、瞳。「砂糖は…2つ?」「あ、お砂糖は入れない方が良かった?」「ううん…前と同じ味だなあと思って」「前?」「うん。レンがここへ来る、前。その時も、よくこうして、砂糖2つ入りのミルクを御馳走して貰ったんだ」「誰に?」湯気の向こう、瑠璃色の瞳がぼくを見た。「…レンに」
2005年11月10日
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少し留守にしていました。またぽちぽち再開しようと思います。今回の書評は「恒川光太郎著/夜市」。2005年度日本ホラー小説大賞受賞作です。本屋で平積みになってたので、買ってみました。個人的にホラー小説とか幻想文学とか好きな方なので期待してたんですが、この話、私の期待の方向とは若干違っていたようです。たしかに、読後感も静かな綺麗な話ではあるのですが、帯の選考委員さま方の絶賛コメントほどの衝撃は、正直ありませんでした。文章はクセも無く分りやすく読みやすいです。実際、この本を全部読み終わるまでに1時間ほどしかかかってません。話のボリューム自体も重くはないです。喩えが適当かどうかは分りませんが、30分ほどのアニメ作品で、充分語れるほどでしょうか。何故「アニメで」と言ったかと言えば、文章が映像的だからです。読んでいて、その場面場面がいとも簡単に映像となって脳内に展開される、そんな印象を受けたからです。特撮やCGを駆使した実写よりも、地味でいて味のあるアニメの方が似合いそうな作品。実際に作られたなら、是非見てみたい気もします。そうして、読み手にリアルに絵を想像させる事が出来るというのが才能ならば、この方は才能があるんでしょうね。主人公の女友達が、やや解説ちゃんになりすぎているんじゃないかといった点が気になりましたが、短編としては良くまとまっていて、可もなく不可もなし、といった所が私の感想でした。畑違いとは知りつつもこの話、中島梓氏が批評されたらどんな感じだろうと、個人的に思ってしまいました。中島梓(栗本薫)氏の作品は、私は中々相容れないものがあるのですが、書評に関しては辛口で、とても共感出来る部分が多い方なので。この本には表題作(受賞作)の「夜市」と、もう一遍「風の古道」が収録されています。「風の古道」は、普通では見えないはずの、古道と呼ばれる神々や妖怪の道に迷い込んでしまった2人の男の子が、元の世界に戻る為に、その古道で知り合ったレンという青年に案内をして貰って旅をする話。道を行く妖怪たちや死者との関わり、レンの秘密、それぞれが丁寧に描かれてして、じっとりと湿ったような、でも何処かはカラカラに乾いているような…不思議な匂いのする話です。「夜市」も「風の古道」も、どちらも淡々とした静かな話で、日本の土壌で育った感性でなければ、こういう叙情的な話は書けないような気がします。ちなみに、「風の古道」の方が話の内容的に、私には好みでした。一度この方の書く、どっしりとした長篇を読んでみたい気がします。
2005年11月08日
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ネットニュースで、とある漫画家さんの盗作疑惑についての記事を読みました。吃驚。私がこのブログでも、何度かレビューを書いていた作家さんでした。悩んだんですが、その作家さんの作品に対するレビューは、先程全部削除しました。良い話だと思ったのはホントだし、レビューも真面目に書いたつもりなんですが、やはり検証サイトを見る限り、盗用は気のせいばかりではなさそうなので。しかも、絵を写した事とか、作家さん本人が認めちゃってますしね。(^-^;)勿体無い事をしたと思います。私も仕事柄、遠い世界にいる訳ではないので、締めきり間際の絵を描くツラさとか、良く分るんですが。それまでどんなに真面目に描いていても、一度人の絵を盗んでしまえば、今まで自分が努力して来たものは、いとも簡単に崩れ去ります。そして、失った信用を取り戻すのには、締めきり間際のツラさの、何倍以上もの辛い思いをしなくてはならなくなります。正直、何処にでもあるような、地味な最初の頃の絵から、最近(?)の絵の、眩しいばかりの変ぼうぶり、私も、蝶の羽化を見たような感覚を抱かせて貰ったのに、それだけに残念でなりません。あんなに上達した自分の腕を、自分で貶めてしまうなんて、本当に勿体無い。今後は、真摯に自分を裏切る事なく、自分なりの素敵な作品を、作って行かれる事を期待します。それにしても、盗用画像検証した人、良く見つけたなぁ。(感心)
2005年10月19日
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┌────────────────────────┐│ ││ ││ レンへ ││ ││ 留守のようだったので、また来ます。 ││ 色々と話したいことがあって。 ││ このメモに書いておこうかとも思ったんだけど、 ││ やっぱり、顔を見て話した方がいいと思うから。 ││ でも、これだけは言っておいた方がいいよね。 ││ ││ 昨日は、ごめん。 ││ ││ ││ ││ ││ ハル ││ ││ │└────────────────────────┘ 「ハル…」 短い文面。でも、ぼくの気持ちをふっくらさせるのには充分だった。ハルからのメモが嬉しかったのは勿論だけど、何よりぼくが嬉しかったのは、ハルがぼくの名前をちゃんと書いてくれていた事だった。ハルは、ぼくの名前が嫌いだった訳じゃない、ぼくを嫌いになった訳じゃないんだ。 自分でも単純だなって思う。だってこのメモ一つで、ぼくの気持ちは、空気をいっぱいに送り込まれた風船みたいに、ふわふわ軽くなっちゃうんだから。 ぼくも、たくさん話たいことがある。ぼくの所へ来た変わったお客のことや、ルースさんの蝋燭のこととか。でも、ゆっくり話が出来るのは、ちょっと先になっちゃいそうだ。まずは急いでこの仕事を終わらせないと。 メモを丁寧にたたんでポケットに入れる。そして、ドアの前に置かれた紅木の実の枝を持ち上げて、「あ」と思った。「この枝運ぶの、ハルが手伝ってくれたんだね」 チビには重すぎる枝でもハルなら軽々だ。きっと偶然森の中でチビに会って、代りに運んでくれたんだろう。「ハルに、お礼を言っておかなくちゃ」 そう呟くぼくをじっと見て、チビは何も答えなかった。 それからがまた忙しかった。必要な作業の下準備に、器財の調整、材料の調合。どうにかいくつかの抽出器を動かせた頃には、もう夕飯の時間もとっくに過ぎていた。「わぁ、どうりでお腹が空いたと思った」 とりあえず何か食べなくちゃ。きっとチビもお腹を空かせてる。 ぼくは、材料集めのついでに採って来たキノコと野草、それに冷蔵庫から持って来たハムで簡単なサラダを作った。パンはルースさんから貰ったのがまだあるけど、ハムも残り少ないし、近いうちに街へ買い物に行った方が良さそうだ。「チビ、ごはんだよ!」 居間の窓を少し開けて、ぼくはチビを呼んだ。でも、すぐに飛び込んで来ると思ったのに、一向に入って来る様子がない。ドアを開けて見てみると、チビは彫刻の姿で、ポストの上に留まったままだ。「お腹、空いてないの?」 それでもチビは黙ったまま。結局その晩、チビがアトリエの中に入って来る事はなかった。 翌朝、テーブルの上に置いておいたパンが少しも減っていないのを見て、さすがに心配になった。「チビ、どこか具合が悪いの?それとも、他のものが食べたいの?」 何を聞いても、チビは答えてくれない。ポストの前で、ぼくは途方に暮れていた。 もしかしたら、本当に病気になってしまっていて、小鳥の姿になれないでいるんだとしたら、一体どうすればいいんだろう。使い魔を診てくれるお医者さんなんているのかしら。でも、お医者さんがいたとしても、ぼくは今アトリエを離れる訳にはいかない。だけど、このまま放っておいて、チビの具合がもっと悪くなったら…「どうしたらいいんだろう」 本当に困った。 色々考えた末、明日もチビがこのままなら、ルースさんの所に連れていってみようとぼくは決めた。「チビ…」 そっと撫でた小さな頭は、錆でざらついていて、ぼくの指先を赤茶色に染めた。 次の日も、チビは彫刻のままだった。いよいよぼくは不安になって、何度もチビの名を呼んだり、手で包んで体を暖めたりしたけれど、錆びた彫刻は小鳥の姿になる事はなかった。 ああ、やっぱりルースさんの所へ一刻も早く連れて行かなくちゃ…!作動中の器財を離れるのは心配だけど、そんな事言っていられない。チビの病気の方がもっと心配だ。 けれど、いざ連れて行こうと思ったチビは、ポストの上に貼り付いたまま離れない。無理に剥がそうとすると、細い足が折れてしまいそうだ。病気で姿を変えられないのなら、足だって動かせないのかもしれない。ぼくは、ポストの方が抜けないか、両手に力を込めて柄を引っ張ってみた。「駄目だ、抜けないよ」 これじゃ、ルースさんの所へ連れて行く事も出来ない。「どうしよう…」 もうぼくは半泣きだった。「レン?」 ふいに呼ばれたその声に、弾かれたように顔を上げた。ポストの前で途方に暮れたぼくを見つめていたのは、あの瑠璃色の瞳。「ハル…」 そう言えば、メモに「また来る」って書いてあったっけ。ハルは、ぼくの様子がちょっとおかしい事に気付いたようだった。「一体、どうしたの?」「チビが、チビが…」 そこまで言って、張り詰めていた気持ちがぱちんと弾けたのか、ぼくはとうとう泣き出してしまった。「チビが、病気になっちゃったんだ」「病気?」「一昨日から、ずっと、元の姿、になれなくて…返事も、し、ないんだっ…。だか、ら、ルー…スさんの所へ、連れて、行こうとし…、したんだけど、ポストから、チビ、離れないんだ…」 しゃくりあげながら話すものだから、上手く説明が出来ない。しゃがみ込んで泣きじゃくるぼくの頭を、ハルが優しく撫でてくれた。「レン、チビは病気なんかじゃないと思うよ」「だって、何度呼んでも、チビ…っ、」「チビは、ちょっと拗ねていただけなんだって。…ほら」 え、と涙でぐちゃぐちゃの顔を上げた。その目の前、ハルの指先には、鮮やかな赤い小鳥が停まっていた。
2005年10月17日
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それからはバタバタと、本当に慌ただしかった。まずぼくは二階の仕事部屋で、何冊もの本を机の上に積み上げて、今回の依頼の内容に合うようなレシピが書いて無いか、探す事にした。 この本たちは、歴代のこの森の番人が、研究の成果として書き残していたものだ。いつかはぼくも、自分の研究した雨のレシピを、ここに加えていけたらいいのだけれど。「ええと…植物が元気になるような……」 パラパラとページを捲る。本はどれも使い込まれていて古く、ともすればページがバラバラになってしまいそうなものもある。中に一冊、特に使い込まれた本があった。赤い地に古風な金色の模様が彫り込まれたもので、それはもう、古いというよりボロボロに近い。 手に取ってみると、その本には、驚く程役立つ事柄がぎっしりと詰まっていた。きちんとした綺麗な字で書かれたそれはとても読みやすく、丁寧に図解までついている。 その中から、ぼくは「銀声花の為の雨」という、依頼の雨に近そうなレシピを見つけた。銀声花というのは、風の森に多く分布する花らしく、南風が吹くと、綺麗な声で歌う花らしい。その花の為の雨は、風を好む他の草花たちにも有効らしい事が書いてあった。「よし、これにしよう」 ぼくは、必要な材料をメモに書き出した。本当は、もっとじっくり研究をしてから作りたいのだけれど、生憎今回は時間が無い。 仕事と聞いて、ポストの上からすぐに飛んで来たチビは、ぼくが調べものをしている間、まだかまだかと言った風に、机の上を行ったり来たり。とても張り切っているのは分かったけれど、チビは小さな小鳥だから、仕事と言っても、きっと出来る事は限られてる。だからこの時、ぼくはチビにあまり多くの期待はしていなかった。「おいで、チビ」 チビはぼくの頭の上に乗ると、そこでもソワソワと跳ね回っている。ぼくはそんなチビを乗せたまま、材料を書き出した紙を持って、地下室へ向かった。地下室と言ってもその部屋は狭く、入り口の扉以外は全部棚になっていて、そこに雨の材料となる色々なものが所狭しと保管されている。 ランプに灯を入れて、ぼくはそこに並べられた瓶やガラス箱のラベルを、一つ一つ手元のメモと照らし合わせた。暫くすると、部屋の真ん中の小さなテーブルには、いくつかの瓶や箱が並んだ。「一応はこれで全部なんだけど…やっぱりちょっと足りないなぁ」 何種類か、必要な分量に足りないものがある。「ソソギの実と…シラネの根っこ…それに、紅木の実かぁ…」 ソソギの実とシラネの根っこは割と簡単に手に入る。けれど、紅木の実はとても高い木のてっぺんになる実で、そう簡単には採れやしない。しかも悪い事に、この実が一番数が足りなかった。「チビ?」 ぼくは、頭の上のチビに声をかけた。チビは、ぼくの言いたい事が分かったようで、紅木の実の瓶の蓋に飛び下りると、まかせろとばかりに胸を張って元気良く鳴いた。「じゃあ、紅木の実はチビにお願いするね。この実と同じやつだよ」 ガラスの瓶の底に、ほんの少し残っていた、赤い小さな実を、ぼくは指差した。「チチッ!」 返事をするが早いか、そのままチビは扉の隙間から飛び出して行った。「ホントに大丈夫かなぁ…」 言葉が通じないので、チビが本当にぼくの言ってる事を分かっているのか、ちょっと不安だ。でも、今はチビを信頼するしかない。ぼくも残りの材料を、急いで採りに行かなくちゃ。 地下室から、スコップやハサミ、それにいくつかの空き瓶を取り出すと、それをぼくは大きな布のカバンに詰めた。 居間に戻ると、やっぱりもうチビの姿は無かった。ぼくもさっき取って来たレインコートを羽織ると、雨降る森の中、材料探しへと出かけて行った。 サワサワと葉を叩く雨の音の中、ぼくはあちこちの茂みに顔を突っ込んでいた。「あった」 ソソギの実は、わっさりと茂った葉の根元に成る茶色の実だ。土の色と良く似ているので分かりにくいけど、一ケ所見つけてしまえば、まとまって成っているので、採るのは簡単だ。 ぼくはその実を瓶いっぱいに詰め込むと、大切に蓋をした。「あとは…」 シラネの根っこは、ちょっと探すのにコツがいる。葉っぱがとても小さいので、そのまま歩いているだけでは見つける事が出来ないんだ。ぼくは草むらをガサガサと手で分けながら、銀色の小さな葉を探した。顔も手も、泥だらけになりながら漸く見つけた小さな葉は、まるで作り物の銀細工のように、硬質の光を放っていた。 その葉っぱの根元に慎重にスコップを差し込む。乱暴にすると、途中で根っこが切れてしまうので、そっとそっと気をつけて掘り起こさなくちゃならない。 暫くそんな風にして、あちこちの草むらの中にしゃがみ込んでは、ぼくは残りの瓶も、シラネの根っこで一杯にした。 思ったより、時間がかかってしまったけど、チビの方はどうだったろう。ちゃんとお使いが出来たかな。チビが運べる実の量は、ほんの少しづつだろうから、もしかしたら、まだいくらも採れてないかもしれないな。 そんな風に考えながら、アトリエに戻ったぼくは、その光景に思わず目を丸くした。 アトリエの入り口の扉の所には、紅木の実の枝がちゃんと置かれていた。でも、その枝と言ったら、ぼくが力を込めてやっと折れるような太さのもので、小さなチビが折って来れるようなものじゃない。「チビ…これ、どうしたの。誰かに手伝って貰ったの」 枝には、真っ赤な実がこれ以上は無いくらいたわわに実っている。そして、その枝の上では、ぼくの帰りを待ちわびたチビが得意げにさえずっていたけれど、ぼくの言葉にそれまで上機嫌だったチビの声は、不服そうなそれに変わった。 だって、どう考えても無理だ。持ち上げてみたその枝はずしりと重たくて、たとえ折れていた枝を運んだとしたって、こんな重いもの、チビひとりで運んで来れるはずがない。 その時、ドアに挟まっていた白い紙に、ぼくは気がついた。 留守の間に、誰かがここへ来たようだった。そのメモを開くと、そこには見覚えのある字。そのメモに記された名前に、ぼくの心臓はぴょくんと飛び跳ねた。
2005年10月13日
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友達から借りました。一時期は自分でも(同人誌含め)結構買ってたんですが。ユギさんの本。ここんとこ買わなくなったのは、別に嫌いになったとかいう訳ではなくて、単純に漫画本スペースの問題。ウチ、50×50×40くらいの箱2つ分しか無かとですよ、漫画本スペース…久々に読んだユギさんの本は、相変わらず軽妙で楽しく、そしてちょっぴりしんみりする、良い感触の本でした。この本に収録されているのはどれも短編で、ぶっちゃけ特筆すべきストーリーなどは無いんですが。幼馴染みが久々に再会して、そーゆー仲になるまでの話とか、仕事先の上司とそーゆー仲になっちゃうとか、そんな感じです。ストーリー的には、(BLでは)よくあるシチュエーションのものばかりなんですが、この方の凄い所は、そのごくありふれた(男同士が簡単にデキてしまうのが、ありふれているかどうかはこの際置いておいて)日常を、とてもリアルに描ける所だと思うのです。読んでいるこちらを、「ああ、分る分る」と、いとも簡単に納得させるだけの筆力。それに加えて、笑いのツボの押さえ所が憎い。とぼけていて、独特のテンポで笑わせてくれます。そして、その笑いが効果的に効いて来るような、重めの心理描写を持って来るタイミングも絶妙。この緩急のリズムは、他の作家さんでは滅多にお目にかかれないのではと思ってしまいます。ユギさん独特のテンポ。読後感はほのぼの、ほんのちょっぴりのほろ苦さも根底に漂って、短編ながら、どれも印象深い話です。相変わらず、リーマン、オヤジ指数が高いので、そちら方面好きな方には貴重かと。
2005年10月11日
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この本は、個人製作の短編アニメーション原作の漫画版。漫画を大好きな漫画家さんが描かれているのを、友達から教えて貰ったので、早速購入してみました。レビューは、元のアニメーションの方は見ていないので、この漫画を読んだのみのものになってしまうのですが。2046年の地球。ごくごく普通の恋人(未満?)同士であったミカコとノボルの、どこにでもあるような平凡な2人の日常は、ミカコが異星人探査プロジェクトのチームに選抜された事により、ふっつりと終わりを告げます。地球と宇宙に離れての、唯一の連絡手段はメール。でも、そのメールも、ミカコが地球から離れていく毎に、お互いの元に届く時間がどんどん長くなってしまいます。宇宙の時間に対し地球の時間の進みは早く、中々届かないメールを待つ事に疲れたノボルは「今ある現実」を選び、遠く離れたミカコから目を反らしてしまいます。ミカコのいない寂しさを心の隅へと追いやり、新しい日常を当たり前のように過ごしていたノボルに、ある日1年ぶりにミカコからメールが届きます。そのメールには……とまぁ、あらすじはこんな感じです。あらすじと言っても、殆ど語ってしまってますが。この「ほしのこえ」は、繊細な描画が苦手でない方ならば、男の人でも充分読めるのではないかと。話自体はとても情緒的で、静かな話です。(短編だからか)余計な所は一切語らず、主人公2人の心理描写にのみスポットを当てています。このへんの手法は、「最終兵器彼女」を彷佛とさせます。国家レベルのプロジェクトに、何故中学生が抜擢?とか、何故宇宙なのに学校の制服(しかも人型探査機に乗っている時も制服)??とか、伝達手段がメールだけって、それちょっと無理が無い??とか、ノボル君以前に、ミカコちゃんはお父さんお母さんはどうしたのさ??とかとか、ツッコミたい所はあるんですが、それを説明するような話ではないのでしょうね。あくまで、離れてしまった2人の心情のみ、しんしんと静かに描いています。たしかに、切なさと静かな暖かさを持つ良い話なのですが、あまりに静かすぎて、私は「綺麗すぎるかな」と思ってしまったのが正直な所。もう一つ、がつっと引き付けてくれるようなエピソードが入ってて欲しかった気が。そんな奴は、ガイナックスの「トップをねらえ!」でも見てろという所でしょうか。いや、アレはアレで当時衝撃的だったんですが。同じウラシマ効果の話では、こちらもかなり切ないですし。漫画は流石に絵がキレイです。この方は、BL専門なのかと思っていたのですが、ちょっと前に出た「ロジオネ」と言い、意外(失礼)にも、毛色の違う引き出しを、ちゃんとお持ちな方なんだなと思いました。BL得意とする方には、魅力的な女の子が書けなかったり、男女の恋愛になると、妙な違和感が感じられたりする方も結構いらっしゃる印象があったので。なにげないミカコの仕種、まだ少し線の幼い身体のライン、複雑な思いを抱えるノボルの横顔、視線、そんなものが、画面の向こうから「ひたり」とこちらに伝わって来る感触は心地いいです。こういう画面を作れる方でないと、情緒的な話を漫画にするのは難しいでしょうね。ベタ褒めですが、個人的に好きな作家さんなので、やはり点は甘めになってしまいます。(^-^;)アニメーションの方は、機会があれば見てみたいです。正直な所、キャラ絵は好みとは別の所に位置しているのですが、背景…特に空の青が綺麗だったので。空の青って、空をちゃんと知ってないと、中々出せない色なんですよね…(と知った風な口をきいてみる)
2005年10月07日
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「さぁ、どうぞ」 扉を開けると、ウサギはまたぺコリと会釈をして、ほてほてとした足取りで、アトリエの中に入って来た。「チビ、もういいよ、有難う」 よほど初仕事を遂行出来たのが嬉しかったのか、チビはまだ歌いながらポストの上を跳ね回っていた。ぼくにそう言われて一応歌うのは止めたけど、まだ物足りなさげな嘴をクチュクチュと動かしている。多分気が済んだら、また彫刻に戻るだろうけど、一応アトリエの窓は少し開けておいて、ぼくは目の前のお客に向き直った。「ええと…」 何から聞いたらいいんだろう。多分ここに来たという事は、仕事の依頼だとは思うんだけど。 するとウサギは、斜めにかけたカバンから、一通の白い封筒を取り出すと、ぼくにそれを差し出した。「ぼくに?」 ウサギはこくこく、と頷く。手紙を持って来たという事は、このウサギは誰かの使い魔なんだろうけど、縫ぐるみも使い魔になれるなんて、ぼくは初めて知った。 受け取った封筒は、可愛らしく花の透かし模様の入ったもので、しっとりと雨で湿っていた。「もしかして君も結構濡れちゃったんじゃない?」 そう言えば、ウサギがさしていたのは雨傘じゃなく日傘で、しかも結構小さかった。ためしに、そっと脇の下に手を差し込んで抱き上げたら、やっぱりこっちも、しっとりとしてちょっと重い。「ごめんね、今乾燥機をかけるから」 とりあえず、ぼくはウサギを椅子に座らせて、寝室に置いてある乾燥機を持って来た。 この乾燥機は結構古い機械らしく、動かすのにはちょっとコツがいるけど、中々良く働いてくれてる。上手く動いたのを確認すると、それをウサギの座った椅子の隣に置いて、改めてぼくは封筒を開けた。┌────────────────────┐│ ││ ││ ││ ││ 花が元気になる雨雲×1 ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ 灯岬の風の森 ││ ││ ││ │└────────────────────┘ 封筒とお揃いの可愛い便せんには、そっけない一行だけ。これだけじゃ、どんな雨を作っていいのか分らない。 それに…「灯岬って何処だろう」 この付近にも風の森はあるけど、でもそこは岬じゃないし、岬はあるけど、灯岬なんて名前じゃなかった気がする。念のために、その岬の事なのか聞いてみたけど、ウサギはやっぱり首を振った。「困ったなぁ…」 ウサギは、話は出来ないみたいだから、詳しい場所を聞くのも無理だし…「あ。ちょっと待って」 いい事を思い付いた。 まだ乾いていない所を悪いけど、ぼくはウサギを抱き上げて、二階の仕事部屋へ。この部屋には、壁一面に大きな地図が貼ってあるんだ。これなら岬の場所も分るかもしれない。 ウサギは、壁際に置いた机の上で、暫く地図を見上げていたけど、やがてペン立てから1本のペンを取り出すと、カリコリと何か書きはじめた。「ええっ、そこって…」 場所は判明した。 けれど、ぼくはますます困ってしまった。 ウサギが書いた岬の位置は、地図のもっと下…海岸線をぐるりと下り、(もうそこは地図じゃなくて壁だった)海を挟んだ湾の対岸だった。「困ったなぁ…」 ぼくは一階のテーブルの所で、手紙と数枚のメモを前に、この日何度めかの「困った」を呟いた。 ウサギが字を書ける事が分かったので、もう少し詳しい注文内容は聞く事が出来たけど、聞けば聞くほど、「困った」は増えていった。 1.花の名前は風鈴草。 2.ここのところずっと雨が降らなくて、元気が無い 3.急いで雨を作って欲しい(3日以内) 風鈴草…この花がどんな花なのか、ぼくは知らない。少なくともこの森には無い種類だ。だから、どんな薬効のある雨を作ればいいのか、ちょっと良く分らない。 そして、それを3日以内に作るなんて… 正確には、3日あれば雲の素は作れるけど、それを雲にして上げるのはぼくでないと出来ないから、ぼくが直接灯岬へ行かなくちゃならない。 けれど、対岸の岬までは、歩くと2日はかかる。どう考えても3日以内では無理だった。 元々湾の向こうは、ぼくの担当している境界線の向こうだ。ぼくらが居るような、陽や風や雨、それぞれの森は、各地域に一つづつあって、普段その地域の事は、その地域の森が担当だ。 それを境界線を越えてぼくの所へ来るなんて、多分滅多にある事じゃないと思う。「ここのところずっと雨が降らない」って言ってたから、向こうの雨の森では、何かあったんだろうか… とにかく、その遠い距離をここまで来てくれたウサギの事を思うと、仕事を断るのも出来そうになかった。(せめて、ぼくにも自転車があったらなぁ…) ふう、と溜め息をついて顔を上げると、ウサギのルビー色の目とかちあった。本物のウサギのように、バッテンになった鼻のあたりをヒクヒクさせて、ぼくの返事を待っている。お守りなのか、首に下げたシャボン玉のような小さなガラスの玉がキラキラと光っていた。「あの、雲はなんとか出来ると思うんだけど、どうしても3日っていうのは無理なんだ。5日じゃ遅い?」 ウサギは、困ったように首をかしげた。「わからない」と言っているようだった。「とりあえず、出来るだけ急いで作ってみるから、君は帰ってこの手紙の人に、その事を伝えてくれる?」 これにはコクリと頷いた。「じゃあ、そうと決まったら、早く支度にかからなくちゃ!」 忙しくなりそうだけど、確実に朝よりぼくは元気になっていた。だって、ぐずぐずなんてしていられない。 ウサギはドアの前で、来た時と同じように、ぺコリと頭を下げた。「折角乾いたのに、また濡れちゃうね」 出来れば傘を貸してあげたいけど、ここにある傘はみんな大きくて、ウサギに持てそうなものは無かった。 ウサギはふるふると首を振ると、持って来た日傘を開いた。でも、日傘じゃこの森を出る頃にはまたびしょ濡れになってしまう。 けれどその心配は無かった。 ウサギは、帰る時、ちょっとした魔法を見せてくれた。片手で日傘をしっかり持って、もう一方のふっくらした指先で、摘んだ胸のお守りをパリン、と割った。「…うわっ!」 その直後、ものすごいつむじ風が巻き起こり、ウサギの姿ははるか上空へと飛ばされていった。曇った空の下、その姿は小さな綿毛の種みたいに、フワフワと海の方角へと運ばれて行く。「飛んでっちゃった…」 あの風は、無事に灯岬までウサギを運ぶのだろうか。 ぼくは、小さく小さくなってゆく白い点が木々に隠れて見えなくなるまで見送ると、チビに声をかけた。「チビ、仕事だよ!」
2005年10月04日
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翌朝ぼくは、少しゆっくりめの朝を迎えた。昨日はあんなに気持ちがぺしゃんこで、ベッドに入っても寝られないんじゃないかと思ったけど、ルースさんのくれた蝋燭のおかげか、思ったより目覚めは良かった。 朝ごはんに、昨日貰って来たスコーンとサラダを食べて、さて、今日は何をしようかなと考えた。 ほんとなら仕事をした方がいいに決まってるんだけど、新しい雨は昨日上げたばかりだし…それに、少し元気が出たとは言っても、仕事をするほどの気持ちにはなれなかった。 チビは何をしてるんだろうと窓から外を見てみれば、相変わらずポストの上で彫刻のふり。「チビ、御飯は」 窓を少し開けて声をかけると、錆色の小さな塊がくるりと鮮やかな赤に変った。お腹は空いているらしい。「おいで、ルースさんに貰ったスコーンがあるよ」 ぱっと飛び立ったチビは、窓の隙間からぼくの頭に着陸すると、そこでプルプルと羽根を震わせた。「そんなに雫を飛ばしちゃ冷たいよ。待って、今タオルを出してあげるから」 テーブルの上にタオルを置いてやると、チビはそこで熱心に羽根づくろいを始めた。「そんなに濡れるのが嫌なら、部屋の中にいればいいのに」 そう言う言葉に、チビは「チチチ」と何やら答えたようだけど、ぼくにはやっぱり何と言っているのか分らない。 スコーンを美味しそうについばむチビを眺めながら、ぼくは再び今日の予定を考えた。次の雨の材料を集めがてら、散歩でもして来ようかな。そう言えば、ここは自分の森なのに、ぼくはまだ全部を歩いた事もない。「決めた。今日は散歩の日にしよう。チビも一緒に行く?」 チビはとろりとした深い緑の瞳を僕に向けたけど、首をかしげただけで、あまり気乗りはしないようだった。「なら、気が向いたらおいでね」 そう言って、ぼくは着替えをしに寝室へ向かった。けれど、着替えている途中で「あっ」と気がついた。「そう言えば、レインコート取って来るのを忘れてたんだ…」 雨に濡れるのは嫌いじゃないけど、散歩するとなると、さすがにレインコートは必要だ。でも、森の出口の物置き小屋までは結構歩くから、どちらにしろ、その間にびしょ濡れになってしまう。 どうせレインコートは取って来なくちゃならないし、ぼくは散歩のコースを物置き小屋に変更した。何度か通った道だから、新しい発見は期待出来ないけど、気晴らしにはなると思う。森の探検の方は、コートを取って来てから考えよう。 居間に戻るとチビの姿はなかった。テーブルの上には、丁度ぼくの小指の先くらいの穴が空いたスコーンだけ。こんなに少しの御飯でお腹一杯になったのかな。 重たいドアを開けると、もうチビは赤錆色の彫刻になって、ポストの上に留まっていた。「ぼく、レインコートを取って来るからね」 今度はチビは小鳥の姿にはならなかったので、ぼくはそのまま森の出口へと向かって歩いて行った。 森の道は、細く曲がったりしていて先の見晴らしは良く無い。その上、雨が霧のようにけぶるものだからなおさらだ。鳥の声もなく、音と言えば雨の降る音ばかりで、赤や黄色といった色鮮やかな花も咲かない森。だけどぼくはこの風景が結構気に入っている。 ルースさんやレースさんの森みたいに、生まれたばかりの葉っぱたちがキラキラ梢の先で踊っている光景は、誰もが素敵だと思うだろうけど、暗くて、しんと静まり返った気難しそうなこの森にも、ちゃんと優しい空気が流れている。木々はぼくを護るように黒く大きく葉を拡げ、葉を打つ雨の音は、さわさわ、さわさわ、ぼくに囁きかけているみたいだ。 そんな柔らかな瑠璃の雨に包まれながら、ぼくは物置き小屋までの道のりを歩いた。そう言えば、ハルの森は「陽の森」だって言ってた。きっと森もハルみたいに明るいんだろうな。「見てみたかったな、ハルの森」 そんな事を考えて、またしゅん、とした。 物置き小屋は、小屋と言うよりも大きな箱といった感じだ。ぼく一人が入れば、それで一杯になってしまうくらいの大きさで、それでも中には色々なものが置いてある。 雨を作るのに必要な木の実や草を入れる為の瓶、スコップやハサミ、傷薬や踏み台なんてものもある。それらはきちんと整理されていて、ぱっと見れば、何処に何がしまってあるのか迷う事はなかった。 多分それには理由がある。この物置きは、ここを訪れた人の為に作られたものでもあるから。初めて来た人にも、必要なものがどこにあるのか一目で分るようになっているんだと思う。 壁にいくつかかけられたレインコートの中から、ぼくは忘れて来たレインコートを取った。コートや傘は、色んな大きさのものがある。この森はいつも雨が降っているから、ここを訪れた人の為に置いてあるんだ。 雨が入らないようにきちんと小屋の戸を閉めると、ぼくは来た道を引き返した。取って来たコートは、結局着るのをやめた。ここに来るまでに、やっぱり随分濡れてしまっていて、もう着ても着なくても同じになってしまっていたから。 道を半分ほど折り返した頃、ゆったりとした森の空気を裂くように、冴えた鳥の声が聞こえてきた。それは高らかに歌うように大きく、森じゅうに響き渡るかと思うほど。「チビ?」 ぼくは弾かれたように駆け出した。声に心当たりはひとつしかなかった。ここには、他に鳥なんていないから。「チビ!どうしたの!?」 息を切らせてアトリエに駆け戻ったぼくの目に入って来たのは、ポストの上で得意げに胸を張って歌うチビの姿と、その前で蹲っている白い物体。 ああ、違う。蹲っているんじゃなくて、それは、背が小さい人…じゃなくて人形?「一体、誰が置いていったんだろう…」 ポストの前にいたのは、小さな白い傘をさした、ウサギの縫いぐるみだった。けれど、しゃがみ込んで持ち上げようとした途端、その頭がこっちを向いたので、ぼくは大層吃驚した。「…き、君、生きてるの…」 長い耳を揺らして、ウサギはぺコリと頭を下げた。 それが、ぼくの森の二番目のお客だった。
2005年09月30日
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山下達郎の「SONORITE」を購入してから、それこそ耳が落ちそうな勢いで聞いてる訳です。特にファンとかって訳ではないんですが、このアルバムに入っている「FOREVER MINE」にココロ鷲掴みされてしまったので、どうせならアルバム買おうと。ホントは「FOREVER MINE」のPVが手に入れば、それに越した事はなかったんですが。散々PVが流れていた頃には、一生懸命見ていたにも関わらず、録画しようとか、そういう気にはなってなかったんですよね…ああ、あの時の私の馬鹿。そのPVがね…すごく良かったんです。もう最初の5秒で涙腺が緩む緩む。たかだかPVと思ってたら、うっかり泣かされました。もし今後オンエア情報見つけましたら、是非見てみる事をオススメします。ブラヴォゥ嶋田久作。曲も勿論いいです。歌詞泣けますね。刹那的な愛の歌です。これは映画「東京タワー」のテーマソングになってました。映画はセレクトショップを営む主婦(黒木瞳)と、その息子の友達(岡田准一)との恋愛ストーリー。文字どおり、親子ほども歳の離れた2人の恋愛(しかも不倫だし)は、もうそれだけで刹那的です。先が無い。この曲が、この映画に合わせて作られたものかどうか私は知りませんが、歌詞を追ってみると妙にピッタリなのです。僕だけが あなたを守れるこの世界でひとり僕だけが あなたを愛せる他のどんな誰より歌詞の一部ですが、私はこの4行にぐっと来ました。(勿論何処抜粋してもいい歌詞だらけなんですが)「僕だけが」と言う、若さゆえの自信と傲慢。それだけにピュアな感情。好きな相手の事を、ただ愛する事しか出来ない。流れて行く先のない、淀んだ温もりの中でしか存在出来ない、弱く潔癖な愛。そんなイメージが浮びます。もう、「愛しかいらない」そんな感じがひしひしと伝わって来ます。現在、不倫している方とかがうっかり聞いてしまったら、号泣ものかもしれません。私は「愛は生きていく原動力にはなるけども、それだけでは生きてはいけない」と思ってしまう人間なので、そんな美しい刹那な愛とは、縁もはるばる遠いのですが、そういう所にしか存在しえないであろう、儚い美しい煌めきには魅せられます。この歌詞、そんな感じで映画にもぴったりなのですが、先に書いたPVの方は、もっと違う切り口になってます。ストーリー仕立てのPVですが、失ってしまった愛の追憶…といった感じで、こちらも深いです。もう一度ブラヴォゥ嶋田久作。この曲、まだ暫くはエンドレスで聞いてると思います。「FOREVER MINE」に終始してしまいましたが、「SONORITE」には、他にも良い曲が入っています。流石御大のアルバム、手堅い作りです。ちょっと毛色が変ってて意外だったのは、「kissからはじまるミステリー」のアレンジでしょうか。ケツメイシのRYOをフューチャーリングとは、和菓子の中に洋菓子のテイストが加わったような、不思議な味わいでした。でもやっぱりこの中では、「FOREVER MINE」が出色の出来。
2005年09月29日
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キィ、とドアを開けた途端、騒々しい声が僕を出迎えた。「お帰りハル!森はどうだった?ルースさんたちに会えた?」 コリィは、早くお土産が欲しいみたいで、ソワソワとぼくの足元にまとわりついている。「ただいま。ちょっとコリィ、そんなに足元でウロウロしてたら危ないだろ」「お土産は?カバンの中?ねぇ開けていい?」「開けてもいいけど、まだ食べちゃ駄目」「え~、オレ、お腹空いたよぅー」 言いながら、カバンの中に首を突っ込んで、ふんふんと鼻を鳴らしている。「あれ?これ、星の飴じゃないよ」「あぁ、そうだった。最近流れ星が少ないから、星の飴は作ってないんだって。だから代わりに虹の飴を貰って来たんだ」「うわぁ、虹の飴!久しぶりだねぇ!」「雨降らしの森に、また雨が降るようになったから、虹が取れるようになったんだって」「あ、そっか。そう言えばあの子どうだった?雨の森の子」「どうって?」「ほら、名前とか、使い魔とか」「決まったよ」「へぇ、なんて名前」「うん…」 僕はそこで詰まってしまった。「どうしたの?」「あの子の名前、レンっていうんだって」 コリィは、耳をピンと立てた。「それって…」「うん。あのお爺さんと同じ名前」「偶然?」「わからない。でも僕、ちょっとショックだったんだ」「どうしてさ?」「お爺さんが居なくなったばかりなのに、僕は浮かれ過ぎてたんじゃないかって。 あんなに良くして貰ったのに、ぼくは新しい友達に夢中で、お爺さんの事を忘れかけてた。だから、あの子があの名前を貰った時、僕はお爺さんにすごく申し訳ない気がしたんだ」「えー、それは気にし過ぎなんじゃないの?」「だって、こんな偶然、そんなにあるもんじゃないだろ?」「でも、同じ森の番人なんだもの。あの子が同じ名前でもおかしくないんじゃない?」「そうかなぁ…」 そう言われれば、そんな気もする。けれど、だからと言って、お爺さんを忘れてはしゃいでいた事には変わりは無い。 僕は自分の無神経さに、腹立たしいような、情けないような気持ちだった。「それに、結局僕はあの子にも、その名前を呼んであげられなかったんだ」「一度も?」「うん。一度も」「それはー…ちょっと可哀想だよ」「そうだよね…」 名前を貰ったすぐ後に、とても嬉しそうに僕を振り向いたあの子の顔が、時間がたつ毎にどんどん曇っていった。それは多分僕のせい。 帰りの分かれ道で、さよならを言った時は、もう泣きそうな瞳をしていた。折角出来た友達にも、僕は酷い事をしてしまった。「謝ったら、許してくれるかな」「許してくれるかどうかは分らないけど、このまま黙っているよりはいいんじゃない?」 コリィの口調はそっけない。だけど、テーブルに突っ伏したままの僕の前に、ちょこんと座って、辛抱強く僕の愚痴に付き合ってくれている。実はさっきからお腹の虫が鳴いている事にも、僕は気付いていたんだけれど、話の途中でコリィは「お腹が空いた」なんて事は言わなかった。 僕は、突っ伏したままの姿勢で顔を上げて、じっとコリィを見つめた。「…な、なに?」「うん。僕、コリィを選んで良かったな、と思って」 その言葉に、コリィが思いきり怪訝そうな顔をする。「ハルがそんな事言うの、なんだか気持ちが悪いよ」「そう?でも、いつも感謝してるんだよ。今日もカケラ集めを手伝ってくれたしね」「あっ!そうだカケラ!オレ今日は頑張ったんだ。ほら見てみて!」 コリィが部屋の角から引きずって来た布袋には、僕の手のひら一杯ほどの木漏れ日のカケラが入っていた。 コリィは猫だから、カケラ集めは僕より苦手なんだ。なのにこれだけ集めてくれたって事は、本当に頑張ったんだろう。「ホントだ。じゃあ早速、約束の奮発晩御飯の支度をしなくちゃね」「うん!オレもうお腹ペコペコ」 僕は、食料庫から出して来た特別大きな桃色鱒の薫製を、コリィにあげる事にした。コリィと話した事で、さっきより少し心が晴れた気がする。 そうだ。やっぱり明日は、あの子の所へ謝りに行こう。 そして許してくれたなら、一緒に行こうって言ってた魚釣りの計画も、岬の探検も、街を案内するって言ってた事も、ちゃんともう一度約束をして、また二人で一緒に出かけるんだ。
2005年09月27日
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もう陽も傾きかけた頃、ぼくらはレースさんのお家を後にした。帰り際、俯いたままのぼくの頭を撫でて、レースさんは言った。「レン、あなたはとても優しい子。また気が向いたらいらっしゃい。いつでも歓迎するわ」 見上げたレースさんの瞳は優しくて、ますますぼくはいたたまれない気持ちになった。なんでぼくは、自分の気持ちばっかり大切で、この優しい人に笑ってあげられなかったんだろう。「…ごめんなさい」 そう言うのがやっとだった。 帰り道、ぼくとハルはなんとなく気まずくて、お互いほとんど口をきかなかった。 今朝この道を走っていた時は、あんなにわくわくしていたのに。今度魚釣りに来ようと言った川を越えても、探検に行こうと言った岬が見えても、ぼくらは何も話さなかった。 空はもう夕焼けを空の向こうに押しやって、薄群青の色が広がっている。姿を見せた大きな星が、一つ、また一つと弾けて、沢山の小さな星を作った。弾けて散った小さな星は、浅い光の線を描きながら、空の隅々に広がって、ちらちらとまたたきはじめ、夜を呼ぶ。 それはとても綺麗な眺めだったけど、この時のぼくらはその気持ちすら共有する事はなかった。心に重さがあるのなら、間違い無くこの時のぼくの心は、今までにないほどの重かったと思う。 やがて、今朝待ち合わせをした分かれ道が見えて来た。楽しかったはずの一日はここで終わり。今朝出発する時は、まさかこんな気持ちで帰る事になるなんて、思ってもいなかった。 自転車から下りても、ぼくはハルの顔が見れなかった。ハルも、ぼくが塞いでいる理由を聞かなかった。その事を寂しいような気はしたけれど、それはそれで良かったのかもしれない。だって、聞かれたとしても、その理由をぼくは上手く説明する事が出来なかっただろうから。「…じゃあね、また今度」 短い挨拶。ハルが行ってしまう。ぎくしゃくしたままで別れてしまう事は良く無い事だとは分かっていたけど、ぼくは「うん」としか返事をしなかった。 手を振って走って行くハルを見送って、ぼくも自分の森へ向かう。森の中はもうすっかり暗くなっていて、足元もおぼつかない。ぼくはあたりを見回して、角燈草を見つけると1本折った。釣り鐘のような形の花は、折ると花の中に燈が灯る。それを手に道を照らしながら、ぼくは雨の中をアトリエに向かって歩いて行った。途中でレインコートを取って来るのを忘れた事に気付いたけど、取りに戻る気にはなれなかった。「チビ、カバンの中に入るかい?」 ぼくの頭の上で、時折り雫を払っているのか、プルル、とチビが身体を震わせる。声をかけたけど、チビは、チル、と短く鳴いただけで、その返事の意味はぼくには分らなかった。「チビがコリィみたいに話せたら良かったのにな」 そうしたら、このモヤモヤした気持ちも話したりして、少しは気が晴れたりするかもしれないのに。 その言葉に、また「チル、ルルル」とチビ。「何言ってるのか、わからないよ、チビ…」 やっぱり、あの牡鹿を貰ってくれば良かったのかな。チビはとても小さいし、きっと今のぼくの気持ちなんかは分からない。あの牡鹿なら、あんなに利口そうな目をしていたんだもの。ぼくの気持ちも分かってくれて、話し相手になってくれたはず。 そんな事を考える自分が、ますます嫌になった。チビがいいと選んだのはぼくで、チビが悪い訳じゃないのに。 細い森の道は、瑠璃色の雨にけぶっていた。ハルの瞳と同じ色。こんな事なら、もっと別の、違う色の雨を作れば良かった。 ハルの瞳なんか、思い出さないような色を。 アトリエが見えて来ると、チビはそこがぼく達の家だと知っているのか、一足先にぼくの頭から飛んで行き、入り口の脇の錆たポストの上に降り立った。そして、早くおいでと言うように、「チルルルル」と、澄んだ声でぼくを呼ぶ。「待って、今開けるから」 重い扉を、体重をかけて開けた。「さ、いいよ。お入り」 けれど、振り向いた時、そこにさっきのチビの姿は無かった。 代わりに居たのは、赤錆を纏ったチビそっくりの小鳥のオブジェ。まるで、最初からこのポストについていたみたいに。「チビ?」 ぼくは慌てた。どうしよう、さっきぼくがあんな事を思ったから、チビはただの彫刻に戻っちゃったんだ。ぼくが、牡鹿の方が良かったなんて思ったから!「チビ?、チビ!!」 すると、そのぼくの声に、ふっと赤錆だらけの羽根は元通りの柔らかくて鮮やかな赤へと変った。くるりとした目をこちらに向けて、チチッと答えたのは、さっきまでのチビ。「良かった、彫刻になっちゃったまま、戻らないのかと思った」 チビは怒ってはいないようだった。それでも、ぼくの肩に止まってそこで2、3度さえずった後は、またポストの上に戻って錆だらけの小さな小鳥になってしまった。「そこが気に入ったの?でも、雨に濡れて寒いようなら中にお入りね。二階の窓を少し開けておくから」 そう言って、ぼくはアトリエの中に入った。コートを羽織っていなかったので、頭の上からすっかり濡れてしまっている。 角燈草は、今夜一晩くらいなら持つだろう。ぼくはランプをつけるのをやめて、コップに水を汲むと、手に持っていた角燈草をそれに挿した。 それから濡れた服を着替えて、ラックを開けてタオルを取り出して。薄明かりだけのアトリエの中は、ぼくの靴音ばかりが響いて、なんだかがらんとよそよそしい感じがする。昨日まではそんな事、思った事もなかったのに。 二階の窓は開けたけれど、窓から見たチビは相変わらずポストの上で雨に打たれていて、入って来る気配もない。ぼくはたまらなく寂しい気持ちになって、壁際にしゃがみ込むと、そのままタオルをかぶって泣き出してしまった。 これはぼくが想像していた光景とは全然違ってた。使い魔は貰ったけど、今までと同じように、ぼくはひとりぼっちだ。 それに、折角出来た友達、ハルとも、何だか変な感じになってしまった。「なんで、こんな風になっちゃたんだろう」 ハルは、ぼくの名前をとうとう最後まで呼んではくれなかった。ハルがぼくの事を「きみ」と呼ぶたびに、ぼくの心は、きゅう、と悲しくなっていった。 ぼくは誰よりもまず、最初の友達に名前を喜んで貰いたかったのに。「レン」って呼んで貰いたかったのに。 でも、そんな風に1人で勝手に期待して、それが思い通りにならなくて、拗ねてレースさんやハルを困らせた、そんな我が侭な自分が一番嫌だった。 しゃくりあげるぼくの鼻に、ふわっと甘い香りが漂った。 ああ、そう言えば、レースさんからスコーンを貰っていたんだった。カバンも随分濡れてしまったから、早く出さないとしけってしまう。 まだ涙の溢れて来る目を擦りながら、ぼくはカバンの中から布に包まれたスコーンを取り出した。そして、ルースさんから貰った胡桃のパンと虹の飴の瓶も。 そこで赤い包みがあった事に気がついた。これは、ルースさんがくれたもの。家に帰ってからのお楽しみねって、言ってたっけ。 カサカサと薄い紙をほどいて見ると、中から出て来たのは1本の蝋燭だった。白い蝋燭に、螺旋状に黒い模様が入ってる。良く見ると、その模様は小さな小さな音符が連なって出来ている事が分かった。 ルースさんのお家は、不思議な事が一杯だったから、多分この蝋燭も普通の蝋燭とは違うんだろう。ぼくは寝室から燭台を持って来ると、ためしにその蝋燭に火をつけてみた。 ジジ…と灯りはすぐに大きくなって、角燈草の頼り無い明かりだけだった室内に、オレンジ色の優しい光が加わった。…♪…♪♪……………♪…「わ…」 やがて蝋燭はかすかな音で音楽を奏で始めた。蝋が少し溶けるごとに、溶けた所に描かれた音符が宙に舞う。ふわりと浮き上がった音符はすぐに消えてしまうけれど、その時にオルゴオルのような透明な音を出した。 次々と消える音符が作る旋律は、名前は分らなかったけれど、ゆったりとした綺麗な曲で、ぼくのくしゃりと潰れた心に、少しづつ空気を送り込むように優しく宥めてくれた。 ルースさんは、ぼくがしょげている事を知ってたのかな。だからこのお土産をくれたのかな。 ぼくは今夜は、この蝋燭を枕元に置いて眠る事にした。 泣いてしまった後だけど、なんだかいい夢が見れそうな気がしたから。-----------------------------------------今回、機種依存文字を使ってます…化けていたら、それは「音符」なので、脳内変換でオネガイシマス…(>_
2005年09月18日
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どうでしょう。どうなんですかね?いや、面白かったかと言えば……多分それなりに面白かったんですが。この本読んで気付きました。多分私、こういうライトなノリのコメディっぽい話には食い付きが甘いんですね…。それ以上に、周り全部がホモだらけっていうシチュも多分駄目なんだろうと思う。「嘘くせぇ!」とか思ってしまうからですかね。いや、BLというファンタジーに、嘘もへったくれもないもんですが。似たシチュの話で、以前友から借りて読んだ「毎日晴天」は、面白かったのに、是が「…うーん?」と思う、その違いは何処なんでしょうね。晴天の方が、抱えてる悩みが重いからかなぁ…。悩みで言えば、是も、雷造とか紺くんとか、それなりに抱えてはいるんだけど、やはり所々のコメディ色が強いので、悩みの深度も薄れがちというか。しかも、その笑いがツボってなかったりする場合は、けっこうついていくのがしんどいんだと思う。あらすじとしてはとある屋敷に、家政婦として住み込みで雇って貰った雷造。その屋敷の住人たちは皆美形揃い。その美形住人達の中の「紺」に一目惚れする雷造だったが、当の紺には冷たくあしらわれてしまう。折角張り切って作った食事も住人たちには食べて貰えないし、密かに想う紺にも「お前が何を作っても俺は食べない」と言われる始末。ガッカリしながらも前向きに頑張ろうとする雷造だったが、この屋敷、昼夜を問わず、いつもカップルが人目を憚らずにいちゃつきまくり、目のやり場がない。やがてとある事件を切っ掛けに、紺たちは人ではなく「紙様」と呼ばれる人形である事、「紙」は主人と共にあり、彼等がいちゃつきまくる事にも正当な理由がある事が雷造にも明かされたのだが、紺だけは何故か仕える主人を持たない人形だった。主人の居ない紺の、存在理由を求めるあまりの自暴自棄な行為に、雷造は思わず「紺くんを俺に下さい!」と、宣言してしまう。(1巻)とりあえず、「力」はないものの、紺の主人として認められた(?)雷造。想いを紺に打ち明けるものの、紺は「ヤりたいなら俺はいい(ヤってもいい)」と、その反応は至って事務的。必要ならばその身体を差し出す事が何故悪い、と言う紺に、自分の想いが届いていない事を知って落ち込む雷造。けれど、誠実な雷造の言葉に、少しづつそんな頑な紺の心も開き始め…(2巻)こんな感じでしょうか。話の導入部の1巻では、主要人物が出そろいます。人数が多いので、それぞれのエピソードまでは突っ込んで描かれてはいませんが、それなりに個性のあるカップルばかりなので、その背景を勝手に想像するのも楽しそうです。2巻では、雷造と紺の想いが通じ合う所まで。なので、雷造&紺メインです。主人を持たない紺の、自分の存在する理由を作らねばならないという切羽詰まった気持ちと、それを優しく「理由なんてなくていいんだよ」と包み込む雷造の優しさ。2人の、恋に不馴れな中学生のようなぎくしゃくしたやりとりが微笑ましいです。2巻ではHシーンもたっぷりありますが、表情がとても丁寧に描かれていて、紺くんが非常に色っぽいです。全体的に、キャラも個性的で、話は笑いもありジーンとさせる部分もありと、ドラマCDになるだけの人気作というのも頷けます。でも、私的にはやっぱりこのノリは一緒に楽しめなかった……………歳だからか。ふ。
2005年09月16日
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レースさんのお家は、ルースさんのお家の隣。 家も庭の花や植木も、全てがそっくりだから、「こんにちは」とステンドグラスの嵌った扉を開けて入って行くのも、初めての気がしない。「いらっしゃい、ハル!レン!」 そして、甘いスコーンの香りと共に出迎えてくれたレースさんも、ほんとうにルースさんと見分けがつかないくらい、そっくりな双子だった。唯一違ってたのは、ルースさんは赤いチェックのスカートを履いていたけど、レースさんは青いチェックのスカートだった事ぐらい。「あなたたちったら、いつまでたっても来ないんですもの。ノクトと待ちくたびれてしまったわ」「ごめんなさい、レースさん」 ハルがぺコリと頭を下げるのを見て、ぼくも慌てて頭を下げる。けれど、レースさんはちっとも怒ってはいないようだった。「お茶を飲んでいってくれたら許してあげるわ。私の特製のハーブティーをね」 悪戯そうに笑う瞳が、ぼくの前でさらに細くなった。「その前に御挨拶ね。初めまして、レン。あなたが来るのを楽しみにしていたのよ」 レースさんは僕の前に屈み込んで、ふっくらとした大きな手で抱き締めると、チュッと額にキスをくれた。「初めまして、レンです。よろしくおねがいします」「もう一人、お待ちかねがいるのよ」 レースさんはそう言うと、クッキー缶やティーカップの並んだシェルフに向かって、「ノクト!」と声をかけた。 その声に、シェルフの影の暗がりに、ちらちらと白い小さな星が散った。その中に、紫色に光るひときわ大きな星が2つ。「わっ!」 暗がりから一斉に飛び出して来たそれにいきなりとびかかられて、ぼくはそのまま押し倒されるように、居間の床に転がった。顔にべとべとと生暖かい感触。それはさっきも経験したものだ。「い、犬?」「ウォン!」 やっぱりそれは、メリディと同じくらいの大きな犬だった。少し長めの毛も、垂れた耳もメリディと同じ。正反対だったのは、ノクトは真っ黒い毛に小さな白の斑点模様だった事、そしてちぎれそうなほど尻尾を振っている、この人なつこい性格。「は、はじ、めまし、て、ノク、ト」 のしかかられてべろべろと顔を舐められるので、ちゃんと挨拶も出来ない。それに、さすがにちょっと重い。「あはは、ノクトは君の事が相当気に入ったみたいだ」 ハルがノクトの首を抱き寄せて、ぼくの上からどけてくれた。チビはノクトの勢いにすっかりびっくりしてしまったらしく、本棚の上に逃げたまま、呼んでも寄って来ない。「ノクトは雨の森が大好きなものだから、ちょっとはしゃぎ過ぎたようね。ごめんなさいね」「いえ、いいんです」 差し出されたタオルは、さっきルースさんに渡されたものと同じ花の刺繍が入っていた。 レースさんの嬉しそうな顔やノクトのちょっと困った盛大な出迎えは、ぼくの訪問をほんとうに喜んでくれていて、とても嬉しかった。けれど、ぼくはその歓待に心の底から笑顔を返す事が出来なかった。心に刺さった小さな棘が、チクチクと痛み始めてしまったから。「さぁさ、じゃあ早速お茶にしましょ。ハルも顔をお拭きなさいな」 見ればノクトは、今度はハルの肩に手をかけて顔を舐め回している。レースさんはお茶を取りに行ったのか、キッチンへと消えてしまった。ぼくはテーブルの椅子を引くと、とりあえずそこに腰掛けた。さっき、ルースさんの家でぼくが座っていたのとそっくりな椅子だ。 椅子の音に気がついたのか、ノクトが隣に来てお座りをした。ぼくの目線と同じ高さにある紫の瞳は、わくわくと楽しそうにぼくを見ている。ハルも顔を拭きながらテーブルについた。「ノクトは色んな人が好きなんだ。コリィの事も大好きでね。もっともコリィの方は、ちょっと苦手らしいんだけど」「…そう」 気のないぼくの返事に、ハルが「あれ?」といった顔をした。その瞳が見返せなくて、ぼくはノクトを撫でるふりをして顔を反らした。「さあさ、焼き上がりよ。冷めないうちにどうぞ」 暫くしてレースさんが持ってきてくれたのは、オレンジのスフレとハーブティ。フワフワのスフレは舌に優しくまろやかな味で、何処か懐かしい感じもした。「どう、レン?気に入って貰えそうかしら」「はい」「良かったわ。これからあなたたちが来る時は、必ず焼いておきましょうね」 そう言えば今日、レースさんはルースさんが伝えるよりも先に、スコーンをちゃんと焼いてくれてたみたいだった。あらかじめぼくたちが来る事は分かってたんだろうか。他にも聞きたい事は沢山あったけど、もうそんな気分にはなれなかった。「レン、お茶のおかわりはどう?」「ありがとう。でも、いいです」 ぼくがふさいでいるので、レースさんはあれこれと気を使ってくれているようだった。それは分かっていたけど、どうしても明るく話をする気にはなれない。折角お菓子まで焼いてくれたのに、きっとすごく嫌な思いをさせてる。ハルだって、わざわざ仕事を休んで、ぼくをここまで連れて来てくれたのに。 レースさんとハルに悪いとは思いながらも、ぼくはその後もずっと下を向いていた。 なんて我が侭で身勝手。聞き分けのない子供のような自分に嫌気がさして、さらに心の棘は大きくズキンと痛み始めた。 スプーンに掬った最後のスフレが、ぼくの重い舌の上で、甘酸っぱいオレンジの香りを放って溶けたけど、もうその味はよくわからなくなっていた。
2005年09月13日
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ルースさんの家に戻った(あの不思議な広間も、ルースさんの家の中なのかもしれないけど)ぼくらは、お昼御飯にシチューと、焼きたての胡桃のパンを頂いた。 チビがぼくの肩に下りてしきりに催促するので、ひとかけらパンを千切ってやると、美味しそうにつつきはじめた。「あっ、そうだ、ルースさん。僕、コリィに星屑入りの水飴を貰ってあげるって約束しちゃったんだ。それとレースさんの野苺のスコーンも」 早くも2杯目のシチューをおかわりしながら、ハルが言う。「あらまぁ、じゃあ、ちょっと待ってね」 そう言って、目を閉じて20秒ほど。「もうすぐ焼き上がるそうよ。帰りに寄っておいきなさいな」 まるで、頭の中でレースさんって人と話をしたみたい。(レースさんはね、ルースさんの双子の妹なんだ。ほんとにそっくりなんだよ) ハルが、こそっと耳打ちしてくれた。(ルースさんは、離れていてもレースさんとお話できるの) ぼくもこっそり聞き返す。「うん。びっくりだろ」「うん、びっくり」 ぼくたちは、顔を見合わせて、くすくす笑いあった。 そして、びっくりはまだまだあった。「メリディ!」 ルースさんが、誰かを呼んだ。 でも、ルースさんが見ている方には、窓があるだけで部屋はない。床板には、窓からの午後の日ざしが落ちているだけ。 …と思った光が、ゆらりと揺れた。良く見ると、それは光が揺れたんじゃなくて陽炎だという事が分かった。驚いた事に、陽炎は蹲っていた身体を、よいしょ、といった感じに起こすと、ぼくらの方に歩み寄って来た。その輪郭は、4本足の動物。 一歩あるくごとに、空気の揺らめきにしか見えなかったその形に、次第に色が現われた。不安定だった輪郭も、やがてしっかりとりた形になっていく。 それは、ルースさんの足元に来た時には、白い少し長めの毛に、細かな黒い点をちりばめた模様の、一匹の大きな犬になっていた。「メリディ、雨降らしの森のレンよ。挨拶してね」 メリディと呼ばれた犬は、金色の瞳でちらりとぼくを見ると、テーブルをぐるりと回って側に来た。近くで見るとさらに大きい。顔が、椅子に座っているぼくの顔と同じ高さだ。「うわっ」 いきなり、大きな桃色の舌でべロリと顔をひと嘗めされた。なんだか…べとべと湿ったタオルで顔を拭かれた感じ。「こ…こんにちは、メリディ」 よろしくね、と言おうとした時には、メリディはもうぼくにお尻を向けていた。くくくっと笑うハルの声。「メリディは、相変わらず無愛想だね」「ごめんなさいね、レン」 べたべたの顔のぼくに、今度はちゃんとしたタオルを手渡しながら、ルースさんが言う。「メリディ、初めてのお客さまに、その挨拶はないと思うわ。どうして握手にしてくれなかったの」 ルースさんの小言も、メリディにはどうでもいいらしい。ふわぁ、と大きな欠伸をして、足元に寝そべった。「そう、いいわ。あなたがそのつもりなら、後でどうなるか覚えてらっしゃい」 ルースさんが腰に手を当てて言う。後でどうするつもりなのか分らなかったけど、その言葉を聞くとメリディは、やれやれといった風に再び腰を上げた。「地下室から、飴の瓶を持って来て頂戴。下から3番目の棚のね」 めんどくさそうに、キッチンの奥へと消えていったメリディを見送って、ぼくは聞いた。「メリディが、ルースさんの使い魔なんですか」「ええそうよ。いつもあの調子なので、困ってしまうけどね」 そう言って笑うルースさんは、けれどとても嬉しそうに、メリディの事を話してくれた。 暫くして、メリディがくわえて来たのは、カゴに入った大小いくつかの瓶とスプーン。一番大きな瓶には、水飴が入っているので、重さでカゴが斜めになっている。「ご苦労様。あなたも何か食べる?」 ルースさんの質問には答えずに、メリディは元いた場所へ、のっそりと歩いていった。そのまま、窓の日溜まりに座り込むと欠伸をひとつ。どうやら昼寝の続きらしい。そして蹲り、その姿をゆらりと空気に溶かして消えてしまった。「仕方のない子ね。まぁいいわ」 溜め息をつきながら、ルースさんがカゴから瓶を取り出す。「実はねハル、申し訳ないのだけど、今、星屑の飴は作っていないのよ」「えっ、そうなの?」「最近、流れ星が少ないでしょう。飴を作るだけの星が中々集まらなくて。だから、代わりにこれはどうかと思ったのだけど」 言いながら、ルースさんは瓶の蓋を開けて、銀色のスプーンで飴を掬いとった。持ち上げたスプーンから糸を引くように流れる飴が、七色に輝いて小さな半円の虹を作った。「わぁ…!」 ぼくとハルは、同時に声をあげた。「虹の飴だ!」「これなら、コリィもきっと納得してくれるでしょう?」「うん!絶対!」「レンにも詰めてあげましょうね」 ルースさんは、いくつかの瓶の中から、丸い形のものを2つ、テーブルの上に並べた。「ねぇルースさん、その飴、今ちょっとだけ、食べちゃ駄目?」「食べるなら、御飯の後にね」 ぼく達は顔を見合わせて、お皿に残っていたシチューを急いで平らげた。「虹の飴なんて、しばらくぶりだね」 ルースさんの手元を眺めながら、ハルが言った。2つのスプーンの間でくるくる練られる飴は、透明な色から乳白色へと変わる。その間にも、飴の周りには小さな虹がかかり、とても綺麗だ。「ええ。でも、あの森にレンが来てくれたから、これからは前のように作る事が出来るわね」「ああ、そっか」 ハルは納得したみたいだけど、当のぼくには分らない。何故ぼくが来たらこの飴が作れるんだろう。「雨の森に、いつも充分な雨が降っていると虹も出やすいんだ。ここ半年くらい、あの森にはあまり雨が降ってなかったから」 聞いた答えも、分かったような分らないような。でも、教えてくれたハルの顔が、何故かちょっと寂しげだったので、ぼくはそれ以上聞くのを止めた。「はい、レン」 ルースさんに渡された乳白色の飴は、角度を変えるとあちこちが七色に光る。ちょっと舐めてみた最初の味は苺味。ふた口目は葡萄の味、三口めはレモンの味だった。見た目だけでなく、味もくるくると変化するらしい。「どうかしら」「とっても美味しいです」「そう?気に入って貰えたなら良かったわ」「星屑の飴も美味しいんだよ。口の中に入れると、パチパチ弾けてね」「今度流れ星があった時は、必ず作っておくわ。出来上がったら、レンの所にも知らせてあげるわね」「ありがとう、ルースさん」 それから飴が舐め終わるまでの時間、3人で色んな話をした。でも新参者のぼくは、ハルとルースさんの話を聞くばかりで、自分の森について語れる事など、まだごくわずかしかなかった。「あら大変」 話の途中で、急にルースさんが言った。「レースがお待ちかねのようよ」「いけない、随分ゆっくりしちゃった」 家を出る時に、ルースさんは瓶に詰めた虹の飴と、胡桃のパンをいくつか、ぼく達に持たせてくれた。「あと、これはレンにね」 そう言って最後に渡されたのは、赤い紙の包み。なんだか細長いものみたいだけど、何だろう。「お家に帰ってからのお楽しみよ」と言われては、そこで開ける事も出来なかった。ぼくは丁寧にお礼を言うと、壊れないようにそっと、それをカバンの中に仕舞った。
2005年09月10日
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