2002年06月29日
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(→初めての方は、まず昨日の日記を。)
 いつもの土曜日の様に昼前に目覚めた。まあ、そとは相変わらずの霧雨だ。換気扇をつけて部屋の窓を開け、風の通り道を作ってやると、いい具合にマイナスイオンが窓から入ってくる...ってな感じでポジティブシンキングしないとやってらんない天気だ。
 ともかく、いつもより念入りに髭を剃り、髪を整え、綿パンに念入りなアイロンをかけ、Jeans’ Mateで贖った襟周りのしっかりしたTシャツの上にデニムのジャケットを羽織る。いつもと変わらないが、いつもと違う自分。大したことではないが、結果はともあれ、やれるだけのことはやるのだ。大したことではないが、あにはからんや、などということもあるではないか。
 合唱団員にスーパーで買ったジュースと菓子を差し入れ、御芳名帳なんぞに恭しく筆ペンをふるったりした。彼女らは、ステージの休憩時間にバタバタと入ってきた。

 まあ、結論から言うと、僕の努力なんてものは報われるとかそういう段階にある訳じゃないということだ。彼女が作る壁(?)の様なものを攻めあぐねた。心の壁、ATフィールドである。
 惜しむらくは彼女の大好きな本が「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」ということだ。この本は文学Ⅰのレポートの題材として選んだ。理由は頭がカチ割れそうなくらい面白かったからだ。なるほど、こーいう脳ミソしているわけね。ますます、である。
 彼女と落ち着いてどっかで座っていろんな話をしてみたい。それすら出来ないほど、僕は女の子の前ではヘタクソなのだ。よく「前彼女」を口説けたものだ。あれは、まあ、冗談みたいなものだったのだろう。

 家に帰ると、こちらは対照的に善戦していた。トルコ3-2韓国。てっきりトルコがハナを持たせて韓国がハナ持ちならなくなるという展開かと思ったら、こちらは、あにはからんや、であった。

 さて、ぽっかりと空いてしまった今夜はどうするか。ホントいたたまれなくなったので、オールナイトの映画でも見に行くことにした。急行で新宿へ。ウチの近くにある劇場は、オールナイトなのに各回入替という恐ろしくローカルな営業をしているため、ここで見たら朝まで生浮浪者である。梅雨時くらいは羽振りのいいところを見せてもらいたいものである。

 新宿東口は、よく見れば見るほどコンビニが無い。まさかシラフでオールするわけにもいかないので、さ迷い続けて見つけた店にはウィスキーなどという気の効いたものなど無く、仕方ないのでワンカップ大関を二つ贖いポケットに忍ばせることにした(そうでなければこんな色々「寒い」夜にビールを飲めというのか)。
 もぎりの姉さんが列をつくるまで各自がてんでに座っては談笑していたので、その端っこに座り込みおもむろにワンカップをあおった。周りはさして気に留めていないようなので、心置きなく副流煙を肴に不味い酒を飲んだ。
 朝から整理券を配布していた様だが、混むのは夕方の会のみらしく、列を作ってもさして長くはならなかった。僕の前にはスターウォーズヲタの男(Tシャツ着用)とその彼女。後ろはハシにもボウにも掛からない女の二人組みだった。男はパンフレットに入れ食いで彼女はしょぼんとしていた。それでも好きなんだろう。それが恋というものだ。女の二人組みの一人は本当にどうしようもなかったが、もう片方はまぶたと胸の形には軽く救いがあった。だからといってその三人から誰を選んで持ち帰る義務も権利も欲望も見当たらなかったので後ろポッケに突っ込んできた文庫本を黙々と読んでいた。
 ふと目の前を見ると「ドリアンドリアン」という映画のポスターが貼ってあった。ナントカ映画祭出品らしいが、そんなものは参加することに意義があるので置いといて、そのキャッチコピーが「あなたの人生はどんな味がしますか」だったかな。少し気になった。僕の人生がドリアンの味ではないことは確かだったが、僕が咄嗟に思い浮かんだのは、味の無い「蒟蒻畑」みたいな感じか。そして、僕はその軟体を吐き出すことも出来ず、噛み切ることも出来ず、仕舞いに喉に詰まらせて死んでしまうのだ。そんな人生は如何なものかという軽い疑念が、僕を生かしているのだと思う。
 スターウォーズは、ま、ナタリー・ポートマンが素敵だった。話的には、何も捻ってなかったので4~6を観ていない僕がファンと一緒に喜ぶわけにもいかなかったのは、周囲のナントカコレクションを買ってしまうコアな皆様には申し訳なかったのでひたすらナタリーに萌えることに徹した。ヘソ出し。
 人間工学に基づかないやわらかいシートでは眠ることも出来ない。仕方なく「最終兵器」ワンカップ二杯目を投入。二回目は字幕など読む気にもなれず、彼女(萌え)の微妙にカツゼツの悪い台詞と、ヨーダ(強過ぎ)のもの凄い倒置法と、ジャージャー(キモい)の何でも一人称がミーなセリフに聞き入った。死ぬ直前まで耳は生きているというが、それが本当であろうな、と、わかった。死んだおじいちゃんの横で悪口言うのはいけません。耳は未だ生きています、って話を聞いたことがある。まあいい。そんな退屈な時間だった。
 夜明け前の新宿に吐き出されたところで何をすることも無かった。恐ろしく寒い(これは何かの謀略に違いない)ファストフードの店で時間をつぶし、急行でアパートに帰った。 
 シャワーを浴びて若干ソワソワしていると、彼女からのメールが届いた。僕の誘いに、
「今日他にやりたいことがあるのですみません」
 昼まで寝ることにした。





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最終更新日  2002年06月30日 16時49分17秒
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Re:彼女は少し早歩きしていた。(6/29)  
ましゅー。  さん
うむむむ。む。
今日は爽やかに過ごせたでしょうか。
…そうは問屋が卸さぬ、か…(?)。

明日から7月。気分新たに参りましょう (^_^ )

(2002年06月30日 22時42分58秒)

Re:Re:彼女は少し早歩きしていた。(6/29)  
うっつぃ  さん
ましゅー。さん ありがとうございます。
>うむむむ。む。
ま、そんなもんです。

>今日は爽やかに過ごせたでしょうか。
>…そうは問屋が卸さぬ、か…(?)。
ま、そんなもんです。

>明日から7月。気分新たに参りましょう (^_^ )
ま、そんなもんですよね。
ありがとうございます。うん。 (2002年06月30日 23時22分35秒)

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