ブランコは、また大きくゆれはじめました。
あまりにも大きくゆれたので、みっちゃんはこわくなりました。
その瞬間に、
「目をとじて☆」
とユーリーがいいました。
目をぎゅっとつぶって、1・2・3......
「目をあけて☆」
おそるおそるあけた瞬間に目に入ってきたのは
まぶしい太陽でした。
「わぁ、まぶしい!!」
みっちゃんは思わず目を細めてしまいました。
そして、みっちゃんたちが見た景色は、
さっき見た赤から、緑にかわっていました。
葉っぱが青々としています。
せみがミーンミーンとないています。
「こんどは...夏...なの?
なんだか...
お日さまがたくさんなの☆まぶしいくらいきらきらしててうれしいの☆」
「あれあれ?みっちゃんは、『夏はあつくて嫌い』っていってなかった?」
そうなんです。
じつは、みっちゃんは夏も嫌いだったのです。
「あのね、...みっちゃんね、
嫌いだったけどほんとはね、好きなところもあったの。」
そうこたえると、またもやブランコがゆれはじめました。
けれど、今回はもう三度目なので、
あまりこわくありません。
それに、次に見る景色がたのしみでした。
「次は、春になるのね☆」
そういってみっちゃんは、くすくす笑いだしました。
みっちゃんと目をみあわせたユーリーも笑いだしました。
「目をとじて☆」
ぎゅっとつぶって、1・2・3......
「目をあけて」
ぱっとひらいた目にうつったのは、たくさんのきれいなお花たちでした。
「わぁ~、きれい☆
ぽかぽかお日さまに、うれしそうにお花さんたちもわらってるの~☆」
でもユーリーはちょっといじわるく
「あれれ?みっちゃんは、『春は、すぐねむくなるから嫌い』
っていってなかったっけ?」
そうです。みっちゃんは春も嫌いだったのです。
つまり、春、夏、秋、冬のすべてが嫌いなのです。
「ユーリーったら、いじわるなこといっちゃやなの。
みっちゃんね、きらいだったけど、ほんとうは好きなところもあったの☆」
「ごめんごめん☆」
そういって、ユーリーはぴょんっとジャンプして、
みっちゃんの肩にのりました。
「どうしたの?」
「えへへ☆ぼくからの、プレゼントだよ☆」
ユーリーはどこからとってきたのか、ピンクのお花をみっちゃんの髪に
かざってくれました☆
「かわいいいお花なの☆どうもありがとう☆」
みっちゃんは、そういってから、少しかんがえてる顔をしました。
「ユーリーは、どの季節が好き?」
その質問にユーリーは、
「ぜんぶだよ☆
だってね、それぞれの季節にそれぞれのいいところがあるから!」
とみっちゃんの手のひらの上にのりながらこたえました。
「そうなの。秋も夏も春も
みんな、みっちゃんに『よくきたね』っていってむかえてくれたきがしたの。」
「うん!みんなみっちゃんのことが、大好きなんだよ☆
だからね、みっちゃん、ぼくからのおねがいだよ。
素直になって
こころをひらいていてね☆
みんながみっちゃんを包んでくれることがわかるから☆
ね?」
「うん。素直なこころ、みっちゃんだいじにする☆
そしたら、みっちゃんもユーリーみたいにぜんぶの季節好きになれる?」
「うん☆きっとね☆」
「じゃあ...みっちゃん冬にかえるの☆」
そういって
こんどはみっちゃんが自分でブランコをこぎはじめました。
「ぼくもてつだうよ。」
「ありがとう☆みっちゃんがんばる☆」
ユーリーのちからをかりてみっちゃんはいっしょうけんめい
ブランコをこぎました。
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