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失明し音曲の道に精魂を打ちこみ、後に師匠として門戸を構えた【春琴】。その春琴に仕え、恒に添うように近くにいた【佐助】が選んだ路。二人にみえた世界は…し び れ た・・・ページを開くと、その句読点の少なさに「しんどそうだな」と思うのだが、いざ読み始めてみると・・・不思議に苦にはならず心地よさすら感じてくる。谷崎の文章が美しいというのは、どこかで聞いたことがあるけれども、この感覚がそれなのだろうか。まぁあまり深く考えるのはやめよう。物語としてもとても面白い。「春琴伝」という書物ありき、という構成も見事。実は、徹夜で飲んだ帰りの電車の中で読んでいた。ある場面の描写で、眠気が一気にぶっ飛んだ。ゾッときた。すげぇ。活字の力ってやはり凄い。友人(今はなかなか会えない)が谷崎を研究していて、論文やら共著やらでその成果を発表している、ということもあって、ずっと読んでみたいと思っていた作家。ようやく読めた。魅力を理解出来ているのかはわからないが。この『春琴抄』は、そんなに長い話でもないし(新潮文庫で本文74ページ)、とっかかりとしては良いのではないだろうか。いやまぁ、他を全く読んでいないのもっと相応しい作品があるのかもしれないが。他の作品も是非読んでみたい。『春琴抄』 谷崎潤一郎 新潮文庫 昭和26年1月発行(平成11年11月 97刷)
2006年03月02日
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えぇ、元気です。今年書いた日記が1月1日以来というのは自分でも驚きました。うーむ。ちょっと忙しいです。唯一の部下は倒れるし、月末、退職者、会合、税務署、弁護士 ・・・まぁそれでもバリバリ仕事をしている方々と比べればだいぶ楽なのでしょうが。本は去年よりは読んでますし、ドラマ・映画等も意外に見ていたりします。先日久々に、フットサルもしました(雨の中、屋外、朝8時から)。それなりに充実した日々を送っています。本の整理とか。ただ、2月後半くらいから本の購入量が大幅に減りそうです。選択肢を増やし続けていましたが、少しずつ消化していくことに力を入れたいと思います
2006年03月01日
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