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東西南北に棟が伸びている【十字屋敷】。その一つの棟から女が飛び降りた。そして49日後、同じ屋敷の地下室には二つの死体が。悲劇を招くといわれた【ピエロ】が現場を見ていた・・・

一風変わった屋敷で次々に起こる事件。
もう、お決まりのパターンなのですが、東野さんが何の仕掛けもしない訳がない(笑)
この作品では、もの言わない人形がものをいいます(?)
【ピエロの目】という形で人形からの視点の描写が随所に入る。
実際、思ったほどの活躍ではなかったのですが(笑)ちょっとしたアクセントになっています。
もちろん人間の探偵役がちゃんと登場しますので、ご安心を。

財をなした一族に起こった殺人事件。の割には、それほどドロドロした人間関係ではなく、雰囲気も暗くない。それは【十字屋敷】が意外とあっさりとした間取りのシンプルな建物、という面も関係してくるのかも。ただ、この風通しの良さ、みたいなものが物語の重厚感を減じて、多少の物足りなさに通じているのかなとも思います。
それでも、メインのトリックはアクロバティックでなかなかの力技。気になる面も多少ありますが。

(全然関係ないが、孫悟空、猪八戒は一発変換出来たのに、さごじょうは出来ん。不憫だ)

東野さんは大学で洋弓部の主将だったという変わり者(すみません)
『放課後』ではアーチェリー(洋弓)を、
『卒業』では剣道を作品の中で大きく取り上げていて(しかもほとんどメインで)
私にとって、とっても親しみやすい作家です。
新刊を読まないので最近の作品は未読ですが、きくところによると1作ごとに異なった世界があるようなので、とっても引き出しの多い方なのでしょう。文章も読みやすいですし、これからもいろいろ読んで行くつもりです。





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最終更新日  2003年04月05日 11時39分11秒
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