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カテゴリ: カテゴリ未分類
中3の夏休み。歩(あゆむ)は遊び場所を見つけた。
マンションの隣に最近引越してきた、萩原さんのところ。
いい大人であるのに、部屋は各種ゲーム機、基盤、探偵小説、マンガであふれている。
その日も、友達の大塚と萩原さんの部屋でゲームをしていた。
が、そんな平穏が崩れる。
「人が落ちた!」と大塚が窓を指差した・・・『ぼくの推理研究』他3作収録。

ジャンプノベルに掲載された4作品。連作です。
子供が主人公で、子供ならではのテーマを扱った【ジュヴナイル】。
(作者あとがきより)


中1の可奈子は、萩原さんの部屋にゲームをやりにいくことが多くなった。
ある日、発売されていないアドベンチャーゲームをもらった。
殺人事件を扱ったそのゲーム。自分の名前、学校、クラスを入力する。
するとゲームの中での出来事が、現実にも起こりはじめた!
このままでは、私は・・・

この話が一番良かった。
“パパもママも嫌いだった。二人とも妹だけに優しい。私はひとりぼっち”
幼いといってしまえばそうなのかもしれないけれど、どこかで
誰もが感じたことがある思春期の苦しみ。
それがふとしたキッカケで思いがけない方向へと・・・

◆『死神になった少年』

「超能力って信じる?」といった森本。
否定的だった歩。乗り気はしないが森本の家に行く事になった。
そこで森本に見せられた能力とは!

これもとても入りやすい入り口。
胡散臭さと思い込み。だが一度信じてしまったら・・・


萩原さんの話が面白かった。
全校生徒のジャンケン大会をやったとする。
当然必ず一人は勝ち続け、優勝するわけだ。不思議でも何でもない。
だが、初めからその優勝者にスポットをあてると・・・
とてつもなく運の強い男の誕生を目の当たりすることになる。

◆『少女たちの戦争』
中3になった可奈子。3年になってからのクラスメイト柴田さんに声をかけられた。
突然親しげに振舞われ、困惑していると・・・
柴田さんは死んでしまった。
皆に好奇の目で見られる。しかし、それを無視する強さが今の私にはある。
が、今度は顔しか知らない他のクラスの子に声をかけられる。
その理由は何?私は選ばれたのか・・・。何故私が?

根底は『死神~』に近いけれども、こちらのほうがある意味純粋。
逆にとんでもない結果を招いてしまうことが多い、やっかいなものだけど。
ちょっと物足りなさも感じた。

若さの清々しさ、素晴らしさよりも、痛さ、にがさが前面に出てきている。
誰もが一度は通ってきた道。とても分かりやすく描かれていると思います。
もちろん大人でも心配なく読める内容です。

そしてこの本(集英社文庫)の魅力をもうひとつ挙げるとするならば、
解説が【乙一】である!ということでしょうか。





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最終更新日  2003年11月14日 08時39分48秒
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