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カテゴリ: カテゴリ未分類
【ジャガ】こと三村幹生はユメ中に通う植物観察が趣味の中学2年生。

兄弟が住む物静かなニュータウンがある日、騒然となった。
行方不明だった小学3年生の女の子が遺体で見つかったのだ。

女児殺害事件。
現場の壁に残っていたスプレーのサイン。
「夜の王子 PRINCE OF THE NIGHT 『これが最後ではない』」

さてさて。
まず、犯人が衝撃的である。よくあるミステリーとは違った様相をみせる。

ネタバレでもあるので、反転させます。(あとがきより)
「弟はなぜ殺したんだろう?13歳の弟は猟奇殺人犯!?」
犯人を明かしているのである。ただ、この話はそこから始まる、ともいえる。
描かれる視点は、被害者側からのものではない。加害者本人でもなく、加害者を身内に持ってしまった者(この場合は一つ年上の兄)が主人公である。なので、被害者側の心情や動向が詳しく語られるのではなく、犯人を強く非難する、というのともまた違う。

うーん。事件が事件だけにとても重い。痛ましい。
それでもはじめのうちは、
こうも気持ちの切り替えが出来るものだろうか?
冷静に、前向きでで居られるだろうか?
こんな都合の良い、話せる友人が現れるだろうか?

などと、まだどこか文句を付ける余裕のようなもの(ひねくれているもので)があったが、先に進むにつれて益々重さが増していき読むのがつらくなってくる。そのなかでの救いは、一人で内へ内へと入っていかなかった【ジャガ】の性格と、支える仲間の存在だろうか。

後半、一気に進み新たな展開となる。
都合が良すぎる気もするし、この解決は納得できるものではない。
だが【ジャガ】は多少なりとも救われたのだろうか?
“外から”の作られた要因があったということで。


もしかしたら死を選択せざるを得ない状況もあるかもしれない。
そこから、自分の進む道を切り開いていけるのだろうか?
そこまで強くなれるのだろうか?ならなければいけないのだろうけど。

『うつくしい子ども』 石田衣良 文春文庫(2001年12月第1刷)





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最終更新日  2003年12月25日 01時29分18秒
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