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2004年01月19日
カテゴリ： カテゴリ未分類
扉の向こう店の中にいるのは皆同じ顔。
会員制のクラブ唯一の資格は・・・・マカロフであること。
ウズベキスタン出身のエフゲニィ・ワシリーエビッチ・マカロフ（人名）は、自然環境の制御と維持を任務とした環境工学の研究者であった。
やがて妻となるイレーナとの共同研究は順調に進んでいた。
そんな時、突然転がり込んできたひとつの驚くべき提案。
それは超国家的プロジェクトだった。
増殖個体群（マルチプリカンド）。そしてマカロフは０番目の男に。
さらには、【ならなかった自分】を観察するために７０年後の世界へと・・・
マカロフが選んだ道、そして行き着く先。オリジナル。ゼロ。
クローンとオリジナル。最近読んだブラッドベリにもそんな話はあったが、こちらでは“増殖”されたのである。これはかなり怖い！と思うのだけれど。マカロフはそんなことよりも、逆に興味津々。自分の可能性だとか、もし今と違っていたら・・・なんて思うことはあるだろうが、現状に満足していてそこまで欲求が強くなるだろうか？（私が向上心無さ過ぎ？）
イレーナに全面的に賛成。結局、自分は自分でしかないのだし。
ようやく気づき、どうしようもなくなるが・・・最後に救いがあってよかった。
いつもの感想のように、凄い、巧い、雰囲気がいい、なんて事を今回はあまり言っていませんが、良かったですよー。（語彙に関しては諦めてます）
ん？と疑問を持たざるを得ない冒頭からテンポ良く進み、だれることなくすっきり締める。（中編だから丁度良いのかな）ＳＦらしい問題提起もあるし、この最後も好きだ。ちょっとキツイしゃれとも言えるが、その権利、理由はあるでしょう。何てたって希望があるから、幾らでも無理できるでしょう（笑）
遺伝子は遺伝子、わたしはわたし。
この人の作品をもっと読みたい。
『０番目の男』 山之口洋 祥伝社文庫（平成12年11月初版第１刷発行）
会員制のクラブ唯一の資格は・・・・マカロフであること。
ウズベキスタン出身のエフゲニィ・ワシリーエビッチ・マカロフ（人名）は、自然環境の制御と維持を任務とした環境工学の研究者であった。
やがて妻となるイレーナとの共同研究は順調に進んでいた。
そんな時、突然転がり込んできたひとつの驚くべき提案。
それは超国家的プロジェクトだった。
増殖個体群（マルチプリカンド）。そしてマカロフは０番目の男に。
さらには、【ならなかった自分】を観察するために７０年後の世界へと・・・
マカロフが選んだ道、そして行き着く先。オリジナル。ゼロ。
クローンとオリジナル。最近読んだブラッドベリにもそんな話はあったが、こちらでは“増殖”されたのである。これはかなり怖い！と思うのだけれど。マカロフはそんなことよりも、逆に興味津々。自分の可能性だとか、もし今と違っていたら・・・なんて思うことはあるだろうが、現状に満足していてそこまで欲求が強くなるだろうか？（私が向上心無さ過ぎ？）
イレーナに全面的に賛成。結局、自分は自分でしかないのだし。
ようやく気づき、どうしようもなくなるが・・・最後に救いがあってよかった。
いつもの感想のように、凄い、巧い、雰囲気がいい、なんて事を今回はあまり言っていませんが、良かったですよー。（語彙に関しては諦めてます）
ん？と疑問を持たざるを得ない冒頭からテンポ良く進み、だれることなくすっきり締める。（中編だから丁度良いのかな）ＳＦらしい問題提起もあるし、この最後も好きだ。ちょっとキツイしゃれとも言えるが、その権利、理由はあるでしょう。何てたって希望があるから、幾らでも無理できるでしょう（笑）
遺伝子は遺伝子、わたしはわたし。
この人の作品をもっと読みたい。
『０番目の男』 山之口洋 祥伝社文庫（平成12年11月初版第１刷発行）
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Re:『０番目の男』 山之口洋(1/19)
七生子☆
さん
こんにちは♪よく「私があと五人が欲しい～」と公言してましたが、この本を読んで「私は1人で充分だわ（汗）」考え直した記憶があります＾＾；。クローンモノだったのに、いつしか恋愛モノになっちゃうトコも、好きだったな。私が好きなのは『われはフランソワ』なんですが、まだ文庫にはならないですねえ（この作品、直木賞候補に挙がったんですよん）。最近新刊が発売されたんですが、ノモンハンを扱ってるようなので躊躇して手が出ませーん＾＾；。愛がないかしら？やっぱり＾＾；。
(2004年01月20日 10時10分17秒)
Re:Re:『０番目の男』 七生子☆さんへ
123mao
さん
＞こんにちは♪よく「私があと五人が欲しい～」と公言してましたが、この本を読んで「私は1人で充分だわ（汗）」考え直した記憶があります＾＾；。<br><br>おー、凄っく良く分かります（笑）<br>ここでの“可能性”って、結局自分ではないですもんね。意味ないよー、と思っちゃいました。<br><br>＞クローンモノだったのに、いつしか恋愛モノになっちゃうトコも、好きだったな。<br><br>うん、私も好きです。ホント最後に救われた気がします。<br><br>＞私が好きなのは『われはフランソワ』なんですが、まだ文庫にはならないですねえ（この作品、直木賞候補に挙がったんですよん）。<br><br>へぇーそうなんですか！本自体の存在は知っていたので、文庫でなくとも買うぞ！の勢いではあるのですが見付かりませ～ん（もちろん古本では、という意味です、笑）<br><br>＞最近新刊が発売されたんですが、ノモンハンを扱ってるようなので躊躇して手が出ませーん＾＾；。愛がないかしら？やっぱり＾＾；。<br>-----<br>オルガニスト、０、フランソワと合わせて４作ですかね？読者としてはもっと欲しいところですが･･･。新刊、ノモンハンにＳＦを絡めるのでしょうか？難しそう。<br>
(2004年01月20日 22時43分34秒)
Re:『０番目の男』 山之口洋(1/19)
☆かよ
さん
この方の本、私も読んでみたくなりました＝<br>それと、山田風太郎さんもぼちぼち叉、読んでみたくなりましたよ～＾＾
(2004年01月24日 00時30分03秒)
Re:Re:『０番目の男』 ☆かよさんへ
123mao
さん
＞この方の本、私も読んでみたくなりました＝<br><br>まだ２作しか読んでませんが、私にはかなりフィットしているようです。<br><br>＞それと、山田風太郎さんもぼちぼち叉、読んでみたくなりましたよ～＾＾<br>-----<br>私もそろそろ忍法帖を読もうかなぁ～と。<br>
(2004年01月24日 11時49分02秒)
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