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2004年03月30日
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カテゴリ: → 読んだんよ ←
山中で宮本武蔵に育てられた松永誠一郎。
師の遺言に従い、26で初めて江戸に出たのは、新吉原の記念すべき営業開始初日のことだった・・・


いやぁ、これまた、ものすご~~~~く面白い本でした。
はじめて隆さんの本を読んだのですが、“居住まいを正した山田風太郎”(微妙な言い方)といった感じで、想像力に溢れ仕掛けや謎もテンコ盛りで、読み応えがありました。

吉原、花魁、傾城屋、

夜の世界の開幕を告げる三味線の音色 ~ 【みせすががき】
頬を濡らす誠一郎。


太夫・・・

琴、鼓、三味線にすぐれ、茶道、香合、立花に通じ、書道、和歌、俳諧、絵画をよくした。(P92)
『客を振る』権利が存在した、時代の最高教育を受けた女性たち。


誠一郎の敵娼(あいかた)となる、高尾。
初会。引付の儀式、その他諸々。

幻斎、勝山、道哲、おしゃぶ、おばばさま、おれん(おまけ)。
一筋縄ではいかない人物ばかり。


柳生と裏柳生。宗冬と義仙。
柳生一族を震撼させた二十五年前のあの事件・・・

『神君御免状』の謎。 なぜ吉原なのか? 家康の事情。

誠一郎出生の秘密とは? 徳川の思惑。


あらゆる世俗の権力の『不入の地』である公界

『道々の輩』   踊る傀儡師。


ひゃやぁー、もう書ききれない!読みどころ有りすぎ!!
うーん、凄いぞー、凄い、凄いよー。
内容説明にもなりきれず、お間抜けな感想で申し訳ない。
が、これは読むしかないでしょう。

こんな私が言っても説得力がないでしょうが、
この本は 夢の助さん
信頼度が増したでしょ?


解説によると、吉原自体は小説にとってありふれた素材のようだが、ここまで正面から採り上げた作品を読んだことはなかったので、まずその方面での驚きが一つ。
太夫の品位の高さだとか、様々な儀式、自治が認められた吉原の特殊性など。

それプラス、武蔵の弟子 対 柳生 の図式。その格闘。(それだけではないけど)

&歴史のIF。「え、あの人が?」というような(笑)。


さらにさらに、って挙げていったら切りが無い(同じことの繰り返しになってしまう)


とにかく、満足。夢の助さん、ありがとう!

この本の前に読んだ『スロータハウス5』と続いたこの2冊。
読書の喜びを堪能できました。
こんな贅沢をして良いのだろうか?というほど幸せな気持ちにつつまれた。

しつこいがもう一度。これぞ小説を読む醍醐味。面白かったー!


と、少し落ち着いて(笑)

隆慶一郎さんは、なんとこの作品がデビュー作!
しかも60を過ぎてから・・・
わずか5年の作家活動で、1989年に急逝。
惜しまれます。

『吉原御免状』 隆慶一郎 新潮文庫(平成元年九月発行)

・・・・・・・・・・・・・・

最終更新日 2004年07月19日 22時15分14秒

テーマ変更の為更新(内容そのまま)






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最終更新日  2005年04月16日 01時29分01秒
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