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中学入学の直前、【原田巧】は母が生まれ育った街へ引っ越して来た。
「勝って当たりまえのチームで全国大会に出るより、
原田がいたから行けたっていわれるほうが、おもしろいじゃないか」
天才投手の前に待つものは・・・


さて、ようやくこの本の感想が書けます(笑)
今日、本屋にて文庫で三巻目が出ているのを見ました。こちらも当然楽しみ。

一番印象に残ったのは、巧の心情の抉り方。
(じいちゃんに対して、「ちきしょう」と思うシーンなんてあーた)
大人が期待する“きれいごと”ではなく、型どおりの“ツッパリ”方でもない。
「若さ」と一言で片付けてはいけないような、一途さと冷酷さと強さ。
自分に絶対の自信を持ち、周りを気にするのがわずらわしく、ただ打ち込みたい。
ごちゃごちゃした感情はいらない。ただ、自分の野球がしたい。

うーん、よくぞここまで。

こういう捉え方は短絡的かもしれないが、【天才投手】ってこんな感じになるだろうなぁと。
(年齢を考えると、もっと無邪気な“お山の大将”ぽいのかもしれませんが)
一番高いところにたって、自分が投げて試合は始まり、ゲームは動く。
その場を支配できる存在。小学生の頃に、絶対的な【力】を得てしまった。
やはり、“主役”なんだよな。投手って。
野球漫画見ても、主役はほとんど投手だし。
(山田太郎を除く。最近のも、よくわからないけど)


高校時代美術部だった父。
高校野球の監督をしていた祖父。(母方)
たくさんの野球選手をみてきた母。
生まれつき病弱で身体が弱いが、野球をやりたい弟・青波(せいは)。

そして、地元チームの、捕手・永倉豪。


引っ越してきて、環境が変わって、豪と出会う。
父、母、祖父、青波、その他の人々の関わり。
小さな事件もあり、「さぁ、これから」というところで終了。
次巻では、いよいよ【バッテリー】となっていくのでしょうか?


続きが待ち遠しいシリーズに出会うことができて、うれしいです。

野間児童文芸賞を受賞。

『バッテリー』 あさのあつこ 角川文庫(平成15年12月初版発行)





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最終更新日  2004年12月26日 22時59分49秒
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