真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2009年02月19日
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ご存知のように、『 旧 暦 』とは「太陰太陽暦」のことで、つまり「太陰暦」と「太陽暦」を調和させた暦のことである。


※「太陰暦」・・・月の朔望(さくぼう・29.53日)、つまり新月から満月を経て、また次の新月に至る長さを基とする暦で、一年の長さは約354日となる。

※「太陽暦」・・・「一太陽年(365.2422日)」を基とする暦で、今日の世界の標準的暦とされるグレゴリオ暦もその一種である。古くは太陽が地球の周りを一周して元の位置に戻るのを「一太陽年」とした。(実際はその逆である)


上述のように、「太陰暦」の一年は「太陽暦」の一年に、約11日ほど不足するために、そのままだと季節と暦の日付が次第にずれてしまう。そこで、『旧暦(太陰太陽暦)』は、そのズレを調整するために、約33~34ケ月に一回の割で「閏月(うるうづき)」を設けている。


日本では、明治6年(1873)から使用している「太陽暦」のことを「新暦」、そしてそれ以前の「太陰太陽暦」のことを『 旧 暦 』と読んでいる。

この『 旧 暦 』は日本において、約1500年もの長い間使用されてきたので、日本の伝統文化にしっくり合っている。また「月のかたち」を見ると、ほぼ何日か分かるし、潮の干満の時間などを知ることができる。


ところで明治の改暦以降、正月に典型的に見られる西暦化や、月遅れの採用、あるいは土・日の重視といったように、「新暦」の採用後の全国各地の祭事は、あたかも大混乱の図だったといえる。(関連記事・2006年7月2日の日記)

例えば、3月3日の「桃の節句(ひな祭り)」は、本来は旧暦の月日(今年は新暦の3月29日)に行なわれてきた行事で、自然に「桃の花」の咲く時節にやらないと意味がないわけである。つまり、その「桃の花」の赤色には邪鬼を祓う呪力があるとされ、その呪力にあやかることができてはじめて祭事となるわけである。(やはり温室育ちの「桃の花」では弱弱しく、生命力に欠けるのだ。)
(関連記事・2006年3月3日の日記)





さて、最近のブログでは、主に「月信仰」と「太陽信仰」について、様々な角度から論じてきたわけだが、その伝えたいところの本質は何かと言えば、今日のタイトルの【『 旧 暦 』のすすめ】ということである。

意外と思われたかもしれないが、【「月と地球との関係」=第一義】、そして【太陽と地球との関係」=第二義】として抱き合わせた、つまり「太陰暦(月暦)」と「太陽暦(日暦)」を《月日の順序》で調和させた『太陰太陽暦(旧暦)』の重要性を詠ってきたということだ。

おそらくは、「月の満ち欠け」を基とする『 旧 暦 』の重要性を再認識していただくためにも、縄文系龍蛇族の「月神」たる「クナト・アラハバキ」の夫婦神まで、結果的に掘り下げていくことになったと思われる。



さあここで話題の角度を変えてみよう。なぜ、中東地域の紛争が耐えないのであろうか・・・。

その背景には、イスラム教やキリスト教等の「宗教の違い」があるとの見方もあるが、私見ではイスラム教のイスラム暦は「太陰暦」、そしてキリスト教のグレゴリオ暦は「太陽暦」という、それぞれの信仰の背景にある「暦の違い」が、紛争につながる原因のひとつとしてあるのではないか・・・と感じている。

方や「月」一辺倒の「太陰暦」、そして方や「太陽」一辺倒の「太陽暦」では、かなり生活のリズムが違ってくるので、おのずとそれが双方の「宗教」の教義や儀式の違いとなってあらわれ、またその長年定着し形骸化した「違い」なるものが、おのずと宗教的紛争に発展する「きっかけ」となってきた・・・そのように感じるのだ。

さてそこで提案したいのが、「太陰暦」と「太陽暦」の持ち味を、「月日の順序」で陰陽和合した【旧暦(太陰太陽暦)】をたよりに、世界中の人々が日々の生活を織り成していけるようにすること・・・つまり「旧暦のリズム」を『世界全体』に浸透させていくということ・・・である。(関連記事・2005年7月18日の日記)

それがいかに難しいかということは分かり切っていることではあるが、「月の満ち欠け」をたよりにした万象融和の暦たる『太陰太陽暦(旧暦)』を、今ここで強く勧めたいと思うのだ。



最近、月刊誌「歴史読本」(2009年1月号)の特集『日本の暦(旧暦の見方・楽しみ方)』を読んだ。(※冒頭の解説等は、この書籍の内容を抜粋している。)

それによると、今の世の中で「旧暦」を生かすことがあるとすれば、自然に目を向けるキッカケになるということなのだそうだ。「旧暦」を意識した生活をするようになると、自然をよく観察するようになり、自然を大切にしようという気持ちに結びついていくとのこと・・・。

おそらくその先には、私たちが生かされている地球や生命を守ることや、環境の保全や安定維持にも繋がっていくはずである。




整然とした「太陽暦」の感覚では計り知れない、この絶妙なる『 ゆらぎ 』こそ、「旧暦」を楽しむ醍醐味なのであろうし、またそれを味わうことのできる「心のゆとり」を持ちたいものである。





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最終更新日  2009年02月19日 23時43分01秒


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