真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2017年04月10日
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『籠の鳥』 (最初と最後の画像に映る造形)を携え、「北斗図(北斗七星と北極星)」が山口県域に投影されたと思しき主要地点を訪ねることにした。

その際に参考にしたのは、まるで導かれるようにして4月1日に入手した以下の書籍である。

★参考書籍『 山口に残る古代地上絵  北斗図の謎 』 池端孝次郎 著 東洋出版(2016初版)

当書籍によると、AD7世紀後半の天武天皇の治世に、西暦500年頃の「北斗図」が県央部に描かれたとされ、「北極星」は防府市の「多々良山(標高 236m)」の山頂、そして「北斗七星」は山口市内を流れる椹野川に添うよう約12kmに渡って、七星のうち四星の精確な投影地が確認できたということである。



そこで当日、各投影地のなかで最初に訪れたのは、上記の「多々良山」の山頂であった。さほどでもない標高なのだが山道が分かりづらく、右往左往しながら漸く辿り着いた山頂から、唯一展望できた東北方面の「矢筈ヶ岳(標高 461m)」を映した画像が上だ。

この何の変哲もない多々良山々頂に立って感じたのは、もしこの山頂が「北極星」の投影地として、徹底した天体観測と地文測量を経て定められたとするなら、知る人ぞ知る機密事項として秘匿されてきた可能性があるのではないかと感じたところである。



そして多々良山を降り、防府市内の佐波川沿いに咲く満開の桜を堪能した後に、聖武天皇勅願所「周防国分寺」の伽藍や本尊を拝観するうち、奈良時代に日本各国の国分寺に建てられた 「七重塔」 とは、「北斗七星」を象徴する建造物だと直感したのであった。・・・とすれば、本尊の安置された「金堂」は「北極星」を象徴する建造物となろうか。



ちなみに、画像中央にある石碑の遠方に映る峰が、これまで記してきた「多々良山」の山頂である。



さて次に訪れたのは、山口市域に北斗七星の星々が投影された各地を代表して、北斗七星の「第一星(おおぐま座α星 ドゥーベ)」に相当する「北辰妙見社」であった。その社殿を映した画像が上である。

上記の書籍によると、北極星に相当する「多々良山々頂」から「北辰妙見社」までの直線距離は、13,010mということであった。

そして当日の最後に訪れたのは、上の画像の「北辰妙見社」から北方に約500m歩いた山中に鎮座していた同社の上宮跡である。そこで下の画像は、その「北辰妙見社・上宮跡」を撮影したものだ。

地元の参考資料によれば、この妙見社上宮跡地には今でも小さな石垣が積み上げられ、星の観測や見張りをした跡が確認できるとのことである。

この北辰妙見社を氏神とする大内氏が山口を治めた戦国時代には、敵に夜襲をかける際に方位を定める必要があったため、妙見社上宮では「北極星」などの観測を行っていたのではないかと考えられるそうだ。



いずれにしても、実地調査を踏まえて約20年もの歳月をかけて考究された、A4サイズで600ページにも及ぶ上記書籍の内容については、明確な定義と十分な根拠に裏打ちされた圧倒的な説得力を感じたところである。

また私自身、長年にわたって・・・「八百万の神々」とは「天空に輝く星々」である・・・という観点から、列島の津々浦々に残された天体の地上投影の痕跡を追いかけてきた者として内容に共感するところも多く、特に地元の歴史に興味のある方々に一読をお勧めしたい書籍だ。

かつて聖武天皇の治績に関心を抱き、奈良の大仏造立に纏わる歴史の現場を探訪する機会があったのだが、そういえば日記の冒頭で触れた「北斗図」にも関連する「北辰北斗の思想信仰(北辰信仰)」が日本に本格的に導入されたのは、天武天皇の治世だったと思われる。

おそらく、聖武天皇をいただく当時の政権は、天武天皇の治世に導入された「北辰信仰」を基盤に、国家仏教の礎として大仏造立を推進したのではあるまいか・・・などと、改めてそのように感じる今日この頃である。

その辺りのことについて書いた記事を、以下に参考かたがた再掲しておきたい。

「春の旅」の締め括り(上)

☆関連記事・・・ 大仏造立と呪術






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最終更新日  2017年04月10日 17時37分02秒


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