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ラ・ペッレグリーナ(2CD) パウル・ファン・ネーヴェル指揮 ウエルガスアンサンブル1589年5月2日のトスカーナ大公フェルディナンド1世・デ・メディチとフランス王女クリスティーヌ・ド・ロレーヌの婚礼の音楽。フェルディナンドは40歳。クリスティーヌは24歳であった。作品はギリシャ神話からなる6つのインテルメディオ(全29曲)で構成されている。1.天球の調和:カヴァリエーリ、マルヴェッツィ2.ミューズ vs ピエリデスの歌合戦:リヌッチーニ3.アポロ vs 大蛇ピュートーンの戦い:マレンツィオ、ヴェレコーレ4.精霊達の国:カッチーニ、マルヴェッツィ、デ・バルディ5.アリオンの歌:マルヴェッツィ、ペーリ6.アポロ、バッカス、リュトムスそして調和が降る:マルヴェッツィ、カヴァリエーリ当代一流の8人の音楽家がそれぞれの担当を任されている。イタリア人はお祭り好きで派手好きだが、この婚礼には当時としても破格の契約で多くの職人達が雇われた。後に音楽史上初のオペラを書くペーリの名も見えるがこの中では最年少。彼は自らキタローネで伴奏しながら演奏困難な曲を歌ったというがこの録音にあってもこのDisk2の8トラック目「荒波にあって」は聴きごたえのある1曲。国内盤なので対訳歌詞が付いており、物語の進行は容易く追えるがルネサンス時代の貴族のお祝いとは言え、その歌詞は中々にもの凄い!「高き天球より、天のシレーネ達に誘われ、 私、調和は、おお人間達よ、汝らのもとに降った。 天に向かって羽ばたき、汝らの炎を運ばんために。 なぜならば太陽はかくも高貴な2人を見たことなきゆえ、 汝ら、新しきミネルヴァと強きヘラクレスの如く。」初っぱなの第1曲はまだこの程度だが、5.アリオンの歌ともなると「私は波を起こす。 私の力によって、私は海の女王なり。 私の前では海に住むすべての神々が膝を折る。 おお、高貴なる2人よ、 神々が私の広い王国の深みより現れ 汝らの前に膝を折る。」いやはや!神様を膝まづかせてしまったではないか。メディチ家の権勢恐るべし。結果的にこの結婚は上手くいったようでこの後、大公が亡くなるまでの20年間、フィレンツェは最盛期に並ぶ勢いで栄えたという。まずはめでたし。※トスカーナ大公フェルディナンド1世のWikiページ※もう1枚の「ラ・ペッレグリーナ」
2009年07月24日

ハート形のシャンソン集コンソート・オブ・ミュージック(3CD)タワーレコード・ヴィンテージコレクションシャンソニエ・コルデフォルム(ハート形のシャンソン集)は15世紀の世俗流行歌集。曲集自体がハート形で作られ、美しい細密画で飾られた写本です。より正確には1460年頃から1470年頃に掛けての約10年間で流行った仏語歌曲を集めた、これは当時のヒットソング集といったもの。CD3枚組で全43曲を完全収録しています。ルネサンス時代のシャンソンは多くが3声で書かれており、演奏方法にも1. 3人で合唱する。2. 2つのパートを歌い、残りの一つを楽器で奏でる。3. 1のパートのみを歌い、2つの楽器で伴奏する。という方法が採られますが、このCDでは曲趣に照らして主に2.と3.の方法が多く採られています。ソプラノのエマ・カークビーの美声を活かす配慮からでしょうか?私はこれで充分、満足です。国内盤(タワーレコードの復刻)ですので全曲の対訳歌詞が付きます。Le Chansonier Cordiforme についてさらに知りたい人はこちらへ
2009年07月21日

「優れしもの」を更新しました。 orfe携帯からはこちら
2009年07月20日

「Qui habitat」を更新しました。 orfe携帯からはこちら
2009年07月17日
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